EPISODE · Jun 3, 2026 · 18 MIN
#23 「美とは歴史文化である」── 文脈という名の共通言語
from デザイン審美眼—社長の第六感をカタチにするデザインの話
今日のテーマは「美とは歴史文化である──文脈という名の共通言語」です。美しさは、真空のなかで判断されるものではありません。私たちは無意識のうちに、自分が属する文化や、積み重ねられてきた歴史の文脈に沿っているかどうかで「美」を感じ取っています。ウィリアム・モリス運動から機能主義・バウハウスまで、デザインには先人が築いてきた様式があり、それは今も生きた共通言語です。自社がどの文脈を継承し、どこを壊そうとしているのか——その立ち位置が明確なほど、デザインには知的な説得力が宿ります。的場さんが、歴史と文化という視点から「美」を読み解きます。 ▼番組への感想、MCへのメッセージは以下までお寄せください。 [email protected] Xでは「#デザイン審美眼」としてポストしてください。 ▼このエピソードで話していること ・美しさを決めるもう一つの大きな要素は「歴史」と「文化」 ・人は真空ではなく、属する文化や歴史の文脈に沿うかで美を判断している ・デザインには先人が長い時間をかけて形づくってきた「様式」がいくつもある ・19世紀イギリスのウィリアム・モリス運動(アーツ&クラフツ運動)はモダンデザインの原点 ・機械的なAIパターンと、手仕事ならではの揺らぎ・柔らかさの違い ・「デザイン」という概念以前は、装飾や工芸であって設計ではなかった ・20世紀初頭ドイツの機能主義=バウハウス、幾何学的で合理的な造形 ・ブラウン(髭剃り)のミニマルなデザインは機能主義の代表例 ・ロシアン・アヴァンギャルドなど、様式は今もデザインの文脈として生きている ・経営で歴史・文化を意識することは、リベラルアーツという共通言語を持つこと ・自社が「どの文脈を継承し、どこを壊すのか」が明確だと知的な説得力が宿る ・「新しい会社だから」「古い会社だから」歴史は関係ない、はどちらも誤解 ・教養のギャップは提案する側が埋める、だからこそ歴史を学ぶ意味がある ・日常を「ネタ」として眺める習慣が、デザインの取捨選択を支える ▼こんな方におすすめ ・自社のデザインやブランドに一本筋を通す判断軸がほしい経営者 ・デザインの「良し悪し」を言葉で説明できるようになりたい方 ・歴史や教養を経営にどう生かすかに関心がある方 ・流行を追うだけのデザインに物足りなさを感じている方 ・自社がどんな系譜・文脈の上に立っているかを見つめ直したい経営者 ▼MC 的場 仁利(Mat N. Studio 代表) https://japan-designers.jp/profile/1453/ タイポグラフィーの論客として、多数のデザイン書に携わる。高校でデザインを学び、大学で技術経営を専攻。営業職として年間1億円超の案件を担当した経験も持つ。現在は本・冊子・パッケージのデザイン、タイポグラフィ執筆を手がける傍ら、浮世絵・春画をモチーフにしたアートプロジェクト「艶絵グレース」のクリエイティブディレクターを務める。中部デザイン協会75年誌のブックデザイン・編集に携わるなど、デザインと経営の両面に精通。公益社団法人日本グラフィックデザイン協会会員、アドビ コミュニティエキスパート。 ▼サブMC 纐纈智英(アストライド-Astride- 代表) https://www.ast-ride.com 「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した論理性と、音楽コンテストでグランプリを受賞した芸術的感性を併せ持つ。Adobeコミュニティエキスパートとして活動。これまでに200社以上の経営者インタビューを重ね、本人すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出し、ひとつの物語として残してきた。 ▼番組概要 タイポグラフィを探求し続けるデザイナー・Mat N. Studio代表の的場仁利が、デザインの世界で積み上げられてきた「判断の原理」を経営者の言葉に翻訳し、社長の「第六感」を確かな判断軸に変えていくビジネス番組。AIがあらゆる選択肢を出力する時代に、「これは自社に合っているか」を見定める力——それが「デザイン審美眼」。毎週木曜配信。 ▼制作:アストライド-Astride- ▼カバーデザイン:的場仁利(Mat N.Studio)
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