EPISODE · Jul 20, 2026 · 39 MIN
234 中勘助 銀の匙 162(後編14④)
from われらの文学 レオンラジオ 楠元純一郎
<日の出ラジオ 我らの文学234 中勘助『銀の匙』162(後編14④)>ラジオ収録20260616 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」、ED 「遺伝子の舟」司会 なんだかんだぱんだ楠元純一郎(東洋大学教授・法学者) 中国語翻訳・朗読 レオー(録音師・中国大慶美術教師) 中国語監修 冯宪中(国際経済学博士) 朗読・読解者 松尾欣治(哲学者・神田外語学院社会学非常勤講師)読解者 福留邦浩(日本経済大学教授・国際関係学博士)、沛公(立命館大学生)、胡さん・郭灏东(神田外語学院日本語教育学学生)畠山(CUC中国語専攻・Kakehashi Studio)、稲本廉(神田外語学院大学院進学科学科長)李美松(両国京桜学院・両国進学塾社長)、宋嘉駿、徐子文(東洋大学大学院生)。<<38.59万回突破記念!ありがとうございます!>>どうかすると老僧は茶がほしいときに蜩の鳴くやうな音のする鈴をならすことがあつた。<どうかすると→ややもすれば、ともすれば、場合によっては。蜩(ひぐらし)→夏の終わり頃に物悲しく鳴く蝉。>老僧若想喝茶便摇铃,那铃声如日本暮蝉的鸣叫。それでもききつける者がゐなければ鉢の子のやうに茶碗を手にうけとことこと橋をわたつて自分で茶をいれてゆく。<鉢の子→仏教の修行僧(托鉢僧)が、施し物(米や金銭)を受けるために首から下げるお椀のこと。とことこ→ゆっくり、のんびり、軽やかに可愛く歩く様子。>如果没人听到铃声,他就托起一只钵子似的茶杯,迈着小碎步过桥自己倒茶。また時たま仏事によばれて頭巾を阿禰陀にかぶり、かた手に数珠、かた手に杖をついてとぼとぼと歩いてゆく姿をみる者はこの見すぼらしい坊さんがなにかの時には緋の法衣をきる人だと思ふ者はなかつた。<仏事(ぶつじ)→仏教に基づいた儀式や行事全般。法事は亡くなった人を供養するための仏教行事で仏事の一部。頭巾(ずきん)→布を折りたたんで袋状にして頭に冠(かぶ)るもの。阿弥陀に被り→帽子などを深く被らず、前を上げて、後ろに傾けて浅く被ること。数珠(じゅず)。とぼとぼと→元気がなく、弱々しく、力なく歩く様。見窄(みすぼ)らしい→外見や身なりが貧弱で貧相で見苦しい、情けない様子。緋の法衣(岩波文庫のルビは「ひのころも」→仏教の僧侶が身につける鮮やかな赤色の法衣。>偶尔有人叫他去做法事,他便戴上头巾,一手拿念珠,一手拄手杖,步履蹒跚地出门。谁也想不到这个寒碜的和尚在有人需要他时,会穿上绯红的法衣。
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