PODCAST · education
われらの文学 レオンラジオ 楠元純一郎
by Leo_楠元纯一郎
leonradio われらの文学在中国普通日语学习者LEO和来自日本东京的大学教授的愉快的微信聊天当中,轻松训练日语听力,了解日本文化,更重要的是,你将会知道真正的日本人是怎么说话的!还有还有喔,如果在回复当中提出你学日语时遇见的问题,<p data-flag="norma
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235 中勘助 銀の匙 163(後編14⑤)
<日の出ラジオ 我らの文学235 中勘助『銀の匙』163(後編14⑤)>ラジオ収録20260707 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」、ED 「遺伝子の舟」司会 なんだかんだぱんだ楠元純一郎(東洋大学教授・法学者) 中国語翻訳・朗読 レオー(録音師・中国大慶美術教師) 中国語監修 冯宪中(国際経済学博士) 朗読・読解者 松尾欣治(哲学者・神田外語学院社会学非常勤講師)読解者 福留邦浩(日本経済大学教授・国際関係学博士)、畠山果也(社長)。<<39万回突破記念!ありがとうございます!>>まことにこの老僧は人間の世界とは橋ひとつをへだてて世のなかには夏になれば牡丹がさくといふことのほかなんにも知らないかのやうに寂寞と行ひすましてゐる。<寂寞(じゃくまく・せきばく)→ひっそりと静まり返って、もの寂しい様子。すましている→何事にも動じないように振る舞ったり、集中していたり、クールな様子。>老僧人寂寞地修行,仿佛对他来说,去往凡尘人世不过是跨过一座拱桥,而世间自有诸多琐事,除却夏天牡丹花开,他一概不闻不问。私はいつしか子供心に老僧を敬ふ念をおこしどうかしてこの人にすがりたいと思ひはじめた。<敬ふ→うやまう。すがりたい→すがる→頼りにして助けを求める。>年幼时,我很敬重这位老僧,还想过追随在他身旁。そのじぶんにはもうすつかり寺の人たちと心安くなつてたので貞ちやんのゐるゐないにかかはらず毎日のやうに遊びにいつて、年寄りのするやうに手を腰にまはして庭をあるいたり、冷たい墓地をまはつたりして、をりをり人の身のうへや自分の身のうへを思つて涙をうかめることもあつた。<心安く→懇意である→親しくなり遠慮がいらない関係。をりをり→ときどき。身の上(みのうえ)→自身の状況や生活、個人的な事情、境遇。身の上話(みのうえばなし)、一身上の都合により(辞表の決まり文句)。涙をうかめる→涙が溜まって今にも溢れ出しそうな→涙ぐむ>那时,我已经和寺里的人彻底混熟了,即使小贞不在也每天去玩。我像老僧那样将双手放在腰间,在庭院里走来走去,或者去冷清的墓地里转一圈,想起别人和自己身上发生的事情,有时忍不住眼含热泪。……私は鎖をひきずる囚人が己の姿を愧づるやうな気もちでいつもうなだれて足もとを見つめながら考へこんで歩くのが癖であつた。<ひきずる→地面を擦りながら引っ張る。囚人(しゅうじん)→牢屋に閉じ込められている受刑者。己(おのれ)→自分。愧(は)づる→過ちを反省し恥ずかしいと思うこと。斬鬼(ざんき)に堪えない。項垂(うなだ)れて→元気がなく力なく下を向く様子。>……我就像拖着锁链的囚犯一样自惭形秽,养成了走路时垂着头盯住脚尖思考的习惯。
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234 中勘助 銀の匙 162(後編14④)
<日の出ラジオ 我らの文学234 中勘助『銀の匙』162(後編14④)>ラジオ収録20260616 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」、ED 「遺伝子の舟」司会 なんだかんだぱんだ楠元純一郎(東洋大学教授・法学者) 中国語翻訳・朗読 レオー(録音師・中国大慶美術教師) 中国語監修 冯宪中(国際経済学博士) 朗読・読解者 松尾欣治(哲学者・神田外語学院社会学非常勤講師)読解者 福留邦浩(日本経済大学教授・国際関係学博士)、沛公(立命館大学生)、胡さん・郭灏东(神田外語学院日本語教育学学生)畠山(CUC中国語専攻・Kakehashi Studio)、稲本廉(神田外語学院大学院進学科学科長)李美松(両国京桜学院・両国進学塾社長)、宋嘉駿、徐子文(東洋大学大学院生)。<<38.59万回突破記念!ありがとうございます!>>どうかすると老僧は茶がほしいときに蜩の鳴くやうな音のする鈴をならすことがあつた。<どうかすると→ややもすれば、ともすれば、場合によっては。蜩(ひぐらし)→夏の終わり頃に物悲しく鳴く蝉。>老僧若想喝茶便摇铃,那铃声如日本暮蝉的鸣叫。それでもききつける者がゐなければ鉢の子のやうに茶碗を手にうけとことこと橋をわたつて自分で茶をいれてゆく。<鉢の子→仏教の修行僧(托鉢僧)が、施し物(米や金銭)を受けるために首から下げるお椀のこと。とことこ→ゆっくり、のんびり、軽やかに可愛く歩く様子。>如果没人听到铃声,他就托起一只钵子似的茶杯,迈着小碎步过桥自己倒茶。また時たま仏事によばれて頭巾を阿禰陀にかぶり、かた手に数珠、かた手に杖をついてとぼとぼと歩いてゆく姿をみる者はこの見すぼらしい坊さんがなにかの時には緋の法衣をきる人だと思ふ者はなかつた。<仏事(ぶつじ)→仏教に基づいた儀式や行事全般。法事は亡くなった人を供養するための仏教行事で仏事の一部。頭巾(ずきん)→布を折りたたんで袋状にして頭に冠(かぶ)るもの。阿弥陀に被り→帽子などを深く被らず、前を上げて、後ろに傾けて浅く被ること。数珠(じゅず)。とぼとぼと→元気がなく、弱々しく、力なく歩く様。見窄(みすぼ)らしい→外見や身なりが貧弱で貧相で見苦しい、情けない様子。緋の法衣(岩波文庫のルビは「ひのころも」→仏教の僧侶が身につける鮮やかな赤色の法衣。>偶尔有人叫他去做法事,他便戴上头巾,一手拿念珠,一手拄手杖,步履蹒跚地出门。谁也想不到这个寒碜的和尚在有人需要他时,会穿上绯红的法衣。
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233 中勘助 銀の匙 161(後編14③)
<日の出ラジオ 我らの文学233 中勘助『銀の匙』161(後編14③)>ラジオ収録20260527 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」、ED 「遺伝子の舟」司会 なんだかんだぱんだ楠元純一郎(東洋大学教授・法学者) 中国語翻訳・朗読 レオー(録音師・中国大慶美術教師) 中国語監修 冯宪中(国際経済学博士) 朗読・読解者 松尾欣治(哲学者・神田外語学院社会学非常勤講師)読解者 福留邦浩(日本経済大学教授・国際関係学博士)、沛公(立命館大学生)、胡さん・郭灏东(神田外語学院日本語教育学学生)畠山(CUC中国語専攻・Kakehashi Studio)、稲本廉(神田外語学院大学院進学科学科長)李美松(両国京桜学院・両国進学塾社長)、宋嘉駿、徐子文(楠元大学院生)。<<38万回突破記念!ありがとうございます!>>七十七になる老僧はそこにとぢこもつて朝夕の看経かんきんのほかにはもの音もたてない。<看経(かんきん)→仏教の経文(きょうもん)を読むことで、元々は黙読であったが現在では声に出して読む読経(どっきょう)と同義。>七十七岁的老僧人就埋首于此,除了早晚诵经,平时什么声音也没有。私たちはただいつとはなしに隙をもれてくる薫物のかをりによつてそこに石のごとくにしづまりかへつた人のゐることを知るばかりであつた。<いつとはなしに→いつの間にか、知らない間に。隙(ひま。すき?)。薫物(たきもの)→沈香(じんこう)や白檀(びゃくだん)などの香木や香原料(前掲のほか、丁子(ちょうじ)抗菌殺菌抗炎症局所麻酔作用)、麝香(じゃこう)ジャコウジカの分泌物を乾燥させた官能的なムスクの香り)を粉末にし、蜂蜜や梅肉などを練り合わせて丸めたお香(練香ねりこう)>我们只能从门缝间偶然飘出的熏香味道,得知那个像石头一样一动不动的人在那里。
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232 中勘助 銀の匙 160(後編14②)
<日の出ラジオ 我らの文学232 中勘助『銀の匙』160(後編14②)>ラジオ収録20260519 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」、ED 「遺伝子の舟」司会 なんだかんだぱんだ楠元純一郎(東洋大学教授・法学者) 中国語翻訳・朗読 レオー(録音師・中国大慶美術教師) 中国語監修 冯宪中(国際経済学博士) 朗読・読解者 松尾欣治(哲学者・神田外語学院社会学非常勤講師)読解者 福留邦浩(日本経済大学教授・国際関係学博士)、沛公(立命館大学生)、胡さん・郭さん(神田外語学院日本語教育学学生)畠山(CUC中国語専攻・Kakehashi Studio)、稲本廉(神田外語学院大学院進学科学科長)李美松(両国京桜学院・両国進学塾社長)、宋さん、徐さん(楠元大学院生)。<<37.4825万回突破記念!ありがとうございます!>>いつもかたくとざされてもの音もしない離れの障子があいて脇息に凭よつた老僧の姿のみえるのはこの頃である。<とざされて→閉ざされて→完全に遮断されて。脇息(きょうそく)→脇において、もたれかかる安楽用具。凭→もたれる、よる。>这样的时候,平日里静寂无声,似乎永远紧闭着的那扇偏房的木门便会打开,里面有一位老僧人倚在靠椅上。離れのまへには老僧の秘蔵の牡丹の古木があり淡紅のひとへの花びらに芳しい息をふくんでふくらかに花をひらく。<秘蔵(ひぞう)の→とても大切にして人にはあまり見せずに隠して持っている。淡紅(たんこう)→薄紅(うすべに)→紅色に白を混ぜたような色。芳(かんば)しい→香りがよいこと、好ましく立派な様子。成績が芳しくない。ふくらかに→肉づきがよく丸みがある、ふっくらとしている、ふくよかである。>偏房前是老僧人秘藏的一棵老牡丹树,淡红色的单瓣牡丹饱满地开着,芳香扑鼻。そこは狭い中庭をあひだに母屋とは弓なりの橋ひとつをへだてて、日あたりのいい縁のしたには秋海棠のひとり生えがしげり、むかつて左の端には青桐、右の端にははくうん木が涼しい蔭をつくつてゐた。<母屋(おもや)→敷地内の中心となる家族の居住用の建物。縁(えん)→建物の端(はし)、縁側(えんがわ)。秋海棠(しゅうかいどう)→秋に咲くバラ科のカイドウに似た花。ひとり生えがしげり→自然に自生すること。青桐(あおぎり)→日本三大美幹木(白樺(幹が白色、姫沙羅(ヒメシャラの幹は滑らかな赤褐色)、青桐(幹が鮮やかな緑色)。白雲木(はくうんぼく)→白い小花が房状に垂れ下がって咲く木。>这里和狭小的中庭之间隔着正房,有一座弓箭形状的拱桥将此处与正房连通。朝阳的屋檐下长着一株茂盛的秋海棠,对面左边是一棵梧桐树,右边的一株玉玲花树撑起一片阴凉。
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231 中勘助 銀の匙 159(後編14①)
<日の出ラジオ 我らの文学231 中勘助『銀の匙』159(後編14①)>ラジオ収録20260506 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」、ED 「遺伝子の舟」司会 なんだかんだぱんだ楠元純一郎(東洋大学教授・法学者) 中国語翻訳・朗読 レオー(録音師・中国大慶美術教師) 中国語監修 冯宪中(国際経済学博士) 朗読・読解者 松尾欣治(哲学者・神田外語学院社会学非常勤講師)読解者 福留邦浩(日本経済大学教授・国際関係学博士)、沛公(立命館大学生)、胡さん・郭さん(神田外語学院日本語教育学学生)畠山(CUC中国語専攻・Kakehashi Studio)、稲本廉(神田外語学院大学院進学科学科長)李美松(両国京桜学院・両国進学塾社長)、宋さん、徐さん(楠元大学院生)。<<36.4万回突破記念!ありがとうございます!>>十四 地上の花を暖い夢につつんでとろとろとほほゑましめる銀色の陽炎(かげろふ)のなかにその夢の国の女王のごとく花壇にはここかしこに牡丹がさく、白や、紅や、紫や。<ほほゑましめる→微笑ましめる→ニッコリさせる。陽炎(かげろう)→日射で地面付近の空気が熱せられ、光が不規則に屈折して景色が揺らめいて見える気象現象。ここかしこに→「あちこち、あちらこちら」の古風な表現> 银色的艳阳将地上的花儿拥抱在温暖的梦乡,它们露出睡意蒙眬的微笑。而牡丹就像那梦之王国的女王,在花坛的各处怒放,白色的、红色的、紫色的。これも夢のもののいろいろの羽衣をきた蝶蝶はひらひらときて花に戯れ、まだらの甲虫は花粉にまみれてずつぷりと蜜によふ。<羽衣(はごろも)→天女や仙人が空を飛ぶために纏(まと)う衣服。甲虫(こうちゅう)。戯(たわむ)れ→遊び興じること。ふざけ合うこと。まだらの→複数の色や濃淡が不規則に混ざり合っていること。ずっぷりと→完全に沈み込むこと、どっぷり、浸る。>身披羽裳的蝴蝶也翩然飞入梦中,在花间嬉戏。长着斑点的甲虫埋首于花粉里,满足地吸着花蜜。
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230 中勘助 銀の匙 158(後編13⑦)
<日の出ラジオ 我らの文学230 中勘助『銀の匙』158(後編13⑦)>ラジオ収録20260429 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」、ED 「遺伝子の舟」司会 なんだかんだぱんだ楠元純一郎(東洋大学教授・法学者) 中国語翻訳・朗読 レオー(録音師・中国大慶美術教師) 中国語監修 冯宪中(国際経済学博士) 朗読・読解者 松尾欣治(哲学者・神田外語学院社会学非常勤講師)読解者 福留邦浩(日本経済大学教授・国際関係学博士)、沛公(立命館大学生)、胡さん・郭さん(神田外語学院日本語教育学学生)畠山(CUC中国語専攻・Kakehashi Studio)、稲本廉(神田外語学院大学院進学科学科長)李美松(両国京桜学院・両国進学塾社長)<<35.8万回記念!>>すべてのものはみな若く楽しくいきいきとして、憎むべきものはひとつもない。そんなときに私は小暗い槙の木の蔭に立つて静に静にくれてゆく遠山の色に見とれるのが好きであつた。<見とれる→見惚れる→美しい情景に心を奪われ、うっとりとしてしまう様子。遠山の色→青っぽく、かすんで見える様子>一切都是年轻的、快乐的,生机勃勃,没有什么值得憎恨。这样的时候,我喜欢站在罗汉松微暗的树荫下,沉醉地眺望远山静谧地沉入暮色。青田がみえ、森がみえ、風のはこんでくる水車の音と蛙の声がきこえ、むかふの高台の木立のなかからは鐘の音がこうこうと響いてくる。二人は空にのこる夕日の光をあびてたをたをと羽ばたいてゆく五位のむれを見おくりながら夕やけこやけをうたふ。たまには白鷺も長い脚をのばしてゆく。<蛙→かえる。こうこうと→鐘の音(ね)が鋭く、響き渡る様子の擬音語。たをたをと→もの柔らかに。たおやかな。五位→五位鷺(さぎ)>我看见青绿的田地,看见森林,风儿带来水车转动的声响和蛙鸣,对面高岗的树林里传来空灵的钟声。我们目送夜鹭群沐浴着残阳,翩然扇动翅膀飞过,唱起夕阳西下的儿歌。偶尔还会看到长脚的白鹭飞过。
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