EPISODE · Jul 26, 2026 · 17 MIN
235褥瘡と食事の関係を振り返る
from おうちで診る医療|名古屋発!ごうホームクリニックの在宅医療ポッドキャスト · host Go Ito
高齢者の皮膚トラブルは在宅医療の現場で日常的に遭遇する課題です。褥瘡(じょくそう)、スキンテア(皮膚裂傷)、乾燥性皮膚炎など、加齢に伴う皮膚の脆弱性は多くの高齢者が抱えています。これまでスキンケアというと外用薬や保湿剤といった「外からのケア」に焦点が当てられてきましたが、近年の研究で「内からのケア」、つまり栄養管理の重要性が改めて注目されています。従来、スキンケアが必要な患者さんには「低カロリー・低脂肪」の食事が推奨されることがありました。しかし、最新のエビデンスでは、むしろ適切なカロリーと良質な脂質、タンパク質の確保が皮膚の修復と維持に不可欠であることが明らかになっています。特に褥瘡のある患者では、創傷治癒のために通常の1.2〜1.5倍のタンパク質が必要とされ、低栄養状態では治癒が著しく遅延します。在宅の現場では、「食べ過ぎは良くない」「高齢者は粗食が良い」という古い常識が根強く残っています。しかし、スキンケアを必要とする高齢者にこそ、積極的な栄養介入が必要です。本資料では、従来の常識と最新エビデンスの違いを明確にし、低栄養リスクとのバランスを取りながら実践できる食事指導のポイントをお伝えします。
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