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EPISODE · Aug 3, 2026 · 19 MIN

238残薬を"出さない"工夫と薬局返却:節薬とブラウンバッグ運動を在宅チームで活かす

from おうちで診る医療|名古屋発!ごうホームクリニックの在宅医療ポッドキャスト · host Go Ito

在宅療養では、残薬が生まれやすい構造があります。入院や体調変化による処方変更、飲み忘れや自己判断による服薬の中断、複数の診療科からの薬が重なること ―― これらが積み重なると、薬箱や引き出しの奥に飲めなかった薬が溜まっていきます。残薬は「もったいない」だけの問題ではなく、服薬が続いていない状態そのものです。残薬を減らす最善の方法は、そもそも「出さない」工夫をすることです。一包化(ひとつの袋にまとめること)や服薬カレンダーは、飲み忘れを減らす定番の手段です。訪問薬剤管理指導を利用すれば、薬剤師が定期的に自宅を訪問し、服薬状況を確認しながら処方医へフィードバックできます。処方日数を短めに設定して、体調変化に早く対応できるようにする方法もあります。出てしまった残薬については、薬局への返却という選択肢があります。「ブラウンバッグ運動」や「節薬」と呼ばれる取り組みで、余った薬を袋にまとめて薬局へ持参すると、薬剤師が種類・期限・保管状態を確認したうえで整理を手伝ってくれます。処方した薬局でなくても受け付けてくれることが多いのですが、薬局に回収の義務はなく善意ベースの対応です。いったん患者さんの手に渡った薬を、別の患者さんへ再利用・再分配することはできません。また、家庭での廃棄方法は薬の種類や市町村のルールによって異なるため、捨て方が分からない場合は薬局に相談するのが最善です。多職種の連携においては、残薬を「服薬状況のサイン」として読む視点が大切です。ケアマネジャーや介護スタッフが訪問中に薬が余っていることに気づいた場合、その情報を抱え込まずに薬剤師へつなぐことで、処方の見直しや指導につながります。「捨てる前に一声かける」「気づいたら薬剤師にひとこと相談する」という文化を、チーム全体でつくっていくことがポイントです。

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