EPISODE · Aug 9, 2026 · 15 MIN
246排泄ケアの心理負担と家族の限界サイン
from おうちで診る医療|名古屋発!ごうホームクリニックの在宅医療ポッドキャスト · host Go Ito
排泄ケアは、在宅介護における最大の心理的負担の一つです。厚生労働省の調査では、介護離職や施設入所を決断する理由として「排泄の失敗への対応」が上位に挙げられています。特に、親子間での排泄ケアは「尊厳」と「羞恥心」が複雑に絡み合い、ケアを受ける側も提供する側も深い心理的葛藤を抱えます。排泄ケアの負担は、身体的な重労働だけではありません。「夜中に何度も起こされる」「臭いが家中に染み付く」「外出できない」という生活の制約に加え、「親の尊厳を奪っているのではないか」という罪悪感、「いつまで続くのか」という先の見えない不安が、家族介護者を追い詰めていきます。このような状態が続くと、介護うつや虐待リスクが高まり、結果として「介護崩壊」に至ることも少なくありません。在宅医療スタッフには、排泄ケアの技術的支援だけでなく、家族の心理状態を観察し、限界サインを早期に発見する役割が求められています。適切なタイミングでの介入と、施設やショートステイなどの社会資源への橋渡しが、在宅療養の継続と家族の崩壊防止の鍵となります。
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