EPISODE · Sep 9, 2026 · 17 MIN
277化学療法中に薬局・訪問看護・病院、情報が途切れる瞬間
from おうちで診る医療|名古屋発!ごうホームクリニックの在宅医療ポッドキャスト · host Go Ito
がん治療の主戦場は、この20年で入院から外来・在宅へと大きく移りました。日本では年間およそ100万人が新たにがんと診断され、約38万人ががんで亡くなっています(国立がん研究センター「がん統計」)。そして注射だけでなく、カペシタビン、S-1、レンバチニブ、オシメルチニブなどの経口抗がん薬(飲み薬の抗がん剤)が増えたことで、「病院で点滴を1回受け、あとの3週間は自宅で自己管理」という患者さんが当たり前になりました。つまり副作用が最も強く出る時期を、患者さんは病院ではなく自宅で過ごしているのです。ここで問題になるのが「情報の断絶」です。病院はレジメン(治療の計画表:薬の種類・量・投与日・休薬期間を決めた設計図)を知っているが自宅の生活を見ていない。訪問看護師は自宅の状態を見ているが次の投与日を知らない。薬局薬剤師は薬歴を持っているが体重やバイタルを知らない。ケアマネジャーとヘルパーは毎日会っているのに「抗がん剤を使っている」という事実さえ共有されていないことがある——こうした状態で、発熱性好中球減少症(後述)のような数時間単位で対応が必要な事態が起きます。在宅がん化学療法の安全性は、個々の職種の技量よりも「情報が誰から誰へ、どのタイミングで渡るか」という設計に左右されます。本資料では、情報が途切れやすい「7つの瞬間」を明らかにし、各職種が気づきやすいサイン、共通言語による共有方法、そしてカンファレンスの実務的な使い方を整理します。
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277化学療法中に薬局・訪問看護・病院、情報が途切れる瞬間
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