EPISODE · Sep 9, 2026 · 17 MIN
282在宅がん化学療法における栄養管理、味覚が変わった日から始める食卓再設計
from おうちで診る医療|名古屋発!ごうホームクリニックの在宅医療ポッドキャスト · host Go Ito
外来化学療法の普及により、抗がん剤治療を受けながら自宅で生活する患者さんが当たり前になりました。点滴の日だけ病院へ行き、副作用と向き合う残りの日々は自宅で過ごす——つまり 副作用マネジメントの主戦場は「病院」ではなく「台所と食卓」に移っているということです。訪問看護師、介護職、ケアマネジャーは、その最前線に週に何度も足を運ぶ職種です。なかでも見落とされやすいのが味覚変化(taste alteration/化学療法誘発性味覚異常:CiTA)です。報告によってばらつきはありますが、化学療法を受ける患者のおおむね半数以上が何らかの味覚・嗅覚の変化を経験するとされます。にもかかわらず、悪心(おしん)・嘔吐や骨髄抑制(こつずいよくせい)と違って検査値に出ず、命に直結しないと見なされ、診察室では「まあ、そのうち戻りますよ」で終わりがちです。しかし患者さんにとっては、「食べる楽しみを失う」=「日常と自分らしさを失う」体験であり、しかも静かに、確実に低栄養とサルコペニア(筋肉量・筋力の低下)へつながっていきます。そしてもう一つの重要な事実があります。味覚変化による摂取量低下は、単なるQOLの問題ではなく がん治療そのものの成否に関わるということです。体重減少と骨格筋量の減少は、抗がん剤の有害事象増加、治療の減量・中止、入院、予後(よご)不良と関連することが多くの研究で示されています。「食べられない」を放置することは、治療を静かに諦めさせることと同義になり得ます。本資料では、従来の"常識"と現在のエビデンスのズレを整理し、在宅スタッフが明日の訪問から使える具体的な食卓の再設計法をお伝えします。
Embed this episode
Ready to play
282在宅がん化学療法における栄養管理、味覚が変わった日から始める食卓再設計
No transcript for this episode yet
Similar Episodes
No similar episodes found.
Similar Podcasts
No similar podcasts found.