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EPISODE · Sep 9, 2026 · 18 MIN

283在宅でのがん化学療法・服薬管理の視点から

from おうちで診る医療|名古屋発!ごうホームクリニックの在宅医療ポッドキャスト · host Go Ito

がん薬物療法の主戦場は、この20年で大きく変わりました。従来の点滴中心の入院治療から、経口抗がん薬(内服の抗がん剤)*による外来・在宅治療へと移行が進み、分子標的薬・ホルモン療法薬を含めると、経口薬でがん治療を続ける患者は珍しくありません。カペシタビン、S-1(テガフール・ギメラシル・オテラシル)、レンバチニブ、オシメルチニブ、イマチニブ、アベマシクリブ、タモキシフェンなど、名前を聞いたことのある薬も多いはずです。ここで生じるのが「治療の管理責任が、病院から自宅へ移る」という構造的な問題です。点滴なら、看護師が投与量も時間も確実に管理します。しかし内服薬は、飲むか飲まないかを決めるのは患者本人です。しかも経口抗がん薬には「2週間内服して1週間休薬」(カペシタビン)、「4週内服2週休薬」(S-1の代表的レジメン)のような休薬期間があり、副作用が出たら自己判断ではなく指示に従って休薬・減量する必要があります。管理の難易度は、生活習慣病の薬とは比べものになりません。そして現場で最も多く遭遇するのが、「怖いから飲まない」という状況です。手のひらが痛くなった、吐き気が出た、ニュースで抗がん剤の話を見た、家族に「そんな毒みたいな薬」と言われた──理由はさまざまですが、患者は黙って飲むのをやめ、次の外来で「ちゃんと飲めています」と答えます。ここで支援者が「なぜ飲まないんですか」「飲まないと効きませんよ」と正論を返すと、患者は本当のことを話さなくなり**、モニタリングの糸が切れます。本資料は、**責めずに、しかし治療を守るための服薬支援の考え方と、多職種でできる具体策を整理したものです。

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