EPISODE · Nov 9, 2023 · 5 MIN
#3『 暗黒 の高校生活 』原稿一部公開
from 耳読書でKindle音声レビューチャンネル · host 横須賀 暮らしの編集者|やま
『 暗黒 の高校生活 』 「 やまさーん、 何をやってるーー!?」 「 ハッ 」と僕は我に帰ります。 国語の担任 I 先生と、クラスメイトが、珍しそうに、教室の窓辺から僕を見上げています。クスクス笑っている人もいます。 僕はと言うと、お昼休みにクラスの向かい側にある、別館の校舎の屋上にいました。 塔屋( とうや )と呼ばれる、四角い小さな建物の上に、登りハシゴを使って、上がっていました。 雲一つないような、秋晴れの天気。 僕はその場に座り込み音楽を聴いていました。 Queen というバンドの『 Don't stop me now 』 でした。 映画『 ボヘミアン・ラプソディ 』が話題になった、イギリスの 4 人組 ロックバンド Queen の代表曲です。 当時は、ポータブル CDプレイヤーを持参し、イヤホンを付けて聴いていました。 目を閉じて『 Don't stop me now 』を繰り返し聴いていると、その世界に没頭していきました。 気づいたらお昼休みは終わり、3 時間目が始まっていました。 「 やまさーん、 何をやってるーー!?」 冒頭の呼び掛けの声に我に帰ると、向かいの校舎の I 先生と、クラスメイトが、僕を珍しそうに見ていました。 顔が赤くなって、今にも逃げだしたい気持ちになりました。 当時はなげやりのような気持ちがありました。自分の殻に閉じこもっていたんです。中 3 でのイジメ体験をきっかけに、自分を極度に守るようになっていました。 「 なめられちゃいけない 」 「 弱さを見せちゃいけない 」 そう思うと、虚勢を張ってしまい、気を常に張っていました。強い自分を演じていました。 「 自然体 」でいられないことは、僕にとってストレスでした。 なぜなら、強がっている自分と、自分の本心が、かけ離れていくのが分かるからです。 自分の感情を極度に抑制するため、エネルギーが内に内に向いて行きました。 音楽ハマることで、なんとかそのエネルギーを発散させて紛らわせていました。 聴いている時間は、ワクワク感や嬉しい気持ちなど、自分の正直な気持ちに素直になれました。 「 自然体の自分 」に戻りたかったんだと思います。 けど、またイジメられないために虚勢を張る。 疲れてしまう。 そのため、学校でも友達を作れず、孤立して行きました。 【 クラスでほぼ最下位 】 こんな感じだったので、高校生の時は、学校のテストも、ほぼ最下位でした。 学校での勉強に興味をなくしてしまい、成績は目に見えて落ちていきました。 小学 4 年生から学習塾に通っていたので、周りの環境に影響を受けて、勉強をしていたのだと思います。 高校生になり、塾という環境がなくなり、僕は学校の勉強に、興味が持てなくなってしまったんだろうと思います。 「 帰れコール 」がきっかけに、不登校気味になった、中学 3 年生の秋頃から、尾崎豊 さんを始め、音楽が僕の救いでした。 中学 3 年生の 1994 年、 6 月に Mr.Children の『 イノセントワールド 』がミリオンセラーになり、注目され始めた年でした。 藤井フミヤさんの『 TRUE LOVE 』、THE BOOM さんの『 島唄 』、THE 虎舞竜さんの『 ロード 』などもよく聴いていました。 高校 1 年生にハマったのは ビートルズ 彼らのどこか反骨精神のある、音楽に合わせた過激な歌詞や楽曲にハマっていきました。 ビートルズが誕生した 1960 年代のイギリスは、 経済が停滞し、失業者が溢れ、貧しい人はさらに貧しくなっていく時代でした。 ロンドンの次に有名都市であったリヴァプールは廃れ、仕事のない若者で溢れていました。 バブル崩壊によって、就職氷河期と言われ閉塞感に溢れた日本。 そんな時代背景を生きた僕の学生時代と、同じような閉塞感に溢れた当時のイギリスに、親近感を持ったのだと思います。 閉塞感を打ち破って現れたビートルズのエネルギーに、わくわくした希望を感じていました。 次第に音楽に依存して行きました。 高校は、自宅から電車を使って約 1 時間掛けて通っていました。 私立の男子校でした。 そのため同じ中学の生徒はいませんでした。 髪を茶色に染めて、プライベートでは耳にピアスをしていました。 舐められないように、精一杯虚勢を張っていました。 けど、「 本当の自分 」を隠していたため、周囲とも馴染めず、孤独でした。 「 本当の自分 」「 自然体の自分 」を出せないまま過ごした高校生活でした。 元々 HSP の気質があったため、孤立していくことで、自律神経も弱っていき、僕にとって高校 3 年間は、「 暗黒の時代 」でした。 次回のページでは、そんな「 暗黒の時代 」を振り返り、当時の自分に声を掛けてみたいと思います。 # 2 原稿一部公開 『 マイルドセブンと尾崎 豊さん 』 https://stand.fm/episodes/654957cdd9e7b895ac818083 #学校 #不登校 #Kindle #Kindle出版 #Kindle作家 #本 #執筆 --- stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。 https://stand.fm/channels/5f6d2aebf04555115d2f1bfd
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