EPISODE · Dec 16, 2024 · 3 MIN
#38 「都わすれ」
from 永瀬清子の世界 · host 永瀬清子の世界
詩「都わすれ」では、かつて暮らしていた東京への思いと「田舎」の暮らしの間で揺れている「私」が、「田舎」で生きることを受け入れていこうとする心が書かれています。そしてその心は、「次の季節のため」の「田んぼの土おこし」や、「何十年さきのため」に苗木を山に植えていく作業に託されていくのです。この詩は、昭和23年に発表した時には、「都会わすれ」という題名でした。その後、少しずつ書きかえられていき、「都わすれ」の題名で昭和57年に『続永瀬清子詩集』(思潮社)に収録されました。「都会わすれ」が「都わすれ」になると、やわらかな音になり、より遠い昔のように感じられます。この詩で書いたテーマは、時を経て少しずつ変化していったことが、こうした題名の書きかえからもうかがえます。 <文・白根直子>
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