EPISODE · Mar 6, 2024 · 15 MIN
アクションと逆生産03:アクションコード
from REAM アクションと立回り · host 石田憲一
<アクションコード> ●格闘表現=日本では立回りにおいて、振付けに対する構成因子がある。それを便宜上「アクションコード」と概念化しておく。 ●つまり具体的な動作は「ムーブ」であり、それに対してムーブをつなげて振付けを構成するための思考法がある。それがここで概念化した「コード」である。 ●コードとは、まさに電源コードの如く、直線状に伸びたワイヤーのようなものをイメージしてもらっていい。動作の構成法が途切れることなく連なっているので、その意味でもコードという名称がふさわしいのである。(=動作をコードがつなげているというイメージ。) ●日本の格闘表現=立回りには、コードという概念が水面下で成熟したものとして確立されていた。それはまさに文化的高度さである。 ●しかし言語化、言説化されてこなかったために(=あまりにも当たり前過ぎてという面もあるのだが)、世代の断絶や、素人潜りの参入によって継承されてこなかっただけである。 ●それはマニア系の制作サイドの要求と相性が良かったため(=正確なコードの作成などよりも、自分の思い通りに動かしたいということ)、たまたま採用されただけに過ぎないのだが、それが広まったためにアクション表現が劣化したということは、全くの事実である。 ●コードとは、動きを構成するためのセオリーであり論理である。それが演劇表現がフィクションであるからこそ、特に格闘やそこに含まれる殺傷行為の見世物化に当たって、展開に極力嘘がないようにするための配慮でもある。それは演技のストーリーラインを壊さないようにするだけでなく、むしろバックアップするような方向で作品テーマを補強することで完成度に寄与することが想定されている。 ●そのコードが破壊されている現状とは、まさにそれよりも興行収入が最大化する方法論を最優先した結果、疎かにされているためだが、それは表現の正当性が優先順位の下に位置付けられているということでもある。そこに作り手としてのアーティストのモラルがないのは、作り手自身が広告屋の立ち位置に立脚しているからであろう。 ●つまり、いい作品を作る→ヒットする、というかつての公式ではなく、売れる作品を作る→ヒットする=これが正しい方法論=作品は劣化 という結果を招いているのである。 そんな話をしています。
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<アクションコード> ●格闘表現=日本では立回りにおいて、振付けに対する構成因子がある。それを便宜上「アクションコード」と概念化しておく。 ●つまり具体的な動作は「ムーブ」であり、それに対してムーブをつなげて振付けを構成するための思考法がある。それがここで概念化した「コード」である。 ●コードとは、まさに電源コードの如く、直線状に伸びたワイヤーのようなものをイメージしてもらっていい。動作の構成法が途切れることなく連なっているので、その意味でもコードという名称がふさわしいのである。(=動作をコードがつなげているというイメージ。) ●日本の格闘表現=立回りには、コードという概念が水面下で成熟したものとして確立されていた。それはまさに文化的高度さである。 ●しかし言語化、言説化されてこなかったために(=あまりにも当たり前過ぎてという面もあるのだが)、世代の断絶や、素人潜りの参入によって継承されてこなかっただけである。 ●それはマニア系の制作サイドの要求と相性が良かったため(=正確なコードの作成などよりも、自分の思い通りに動かしたいということ)、たまたま採用されただけに過ぎないのだが、それが広まったためにアクション表現が劣化したということは、全くの事実である。 ●コードとは、動きを構成するためのセオリーであり論理である。それが演劇表現がフィクションであるからこそ、特に格闘やそこに含まれる殺傷行為の見世物化に当たって、展開に極力嘘がないようにするための配慮でもある。それは演技のストーリーラインを壊さないようにするだけでなく、むしろバックアップするような方向で作品テーマを補強することで完成度に寄与することが想定されている。 ●そのコードが破壊されている現状とは、まさにそれよりも興行収入が最大化する方法論を最優先した結果、疎かにされているためだが、それは表現の正当性が優先順位の下に位置付けられているということでもある。そこに作り手としてのアーティストのモラルがないのは、作り手自身が広告屋の立ち位置に立脚しているからであろう。 ●つまり、いい作品を作る→ヒットする、というかつての公式ではなく、売れる作品を作る→ヒットする=これが正しい方法論=作品は劣化 という結果を招いているのである。 そんな話をしています。
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