EPISODE · Sep 30, 2026 · 34 MIN
番外編#01 企業と都市の美学 ── 妙香園・田中良知さんと探るまちそだての審美眼
from デザイン審美眼—社長の第六感をカタチにするデザインの話
デザイン審美眼、初めての公開収録です。2026年9月2日、名古屋・金山のTOUTEN BOOKSTORE 2階で、来場者の方々を前に収録しました。ゲストは、日本茶専門店・株式会社妙香園の代表取締役で、金山駅前まちそだて会の会長を務める田中良知さん。全3回の1回目では、そこに住む人、通う人、通り過ぎる人が主役になって街を育てる「まちそだて」を、田中さんの歩みとともに聞きました。 ▼番組への感想、MCへのメッセージは以下までお寄せください。 [email protected] Xでは「#デザイン審美眼」としてポストしてください。 ▼このエピソードで話していること ・田中さんは金山地区の沢上で生まれ育ち、会社から収録会場までは歩いて263歩。まちづくりに関わり始めたのは、栄の店がある南大津通商店街で、20代後半に最年少の役員に入ったとき。その後、青年会議所で11年間まちづくりに携わった。2013年の熱田神宮創祀1900年が伊勢神宮・出雲大社の遷宮と重なり、全国ニュースに熱田が出なかったときの虚無感から、地元の企業・大学・NPOと「あつた宮宿会」を立ち上げた ・「まちそだて」という会の名前は、立ち上げに関わった東京の先生の考え方から採った。先生の整理では、まちづくりは大企業や行政が建物を建てて街を変えていくこと。住む人、通う人、通り過ぎる人が中心になる金山駅前まちそだて会は、人とソフトの部分で街を育てると決めた ・会は3年計画で始めた。1年目に組織を作り、2年目に小さくても全員で達成感を味わい、3年目に財政を含めた地盤を固める。2年目の「金山エンタメ音楽祭」では、初めてステージに立った高校生の親御さんが、涙ながらに田中さんへお礼を伝えに来た。いまは学生や若手の挑戦を支える活動と、金山の情報や見どころを発信する活動を2本の柱にしている。アイデアソンからは学園祭や移動式DJブースの企画も生まれた ・金山駅周辺は、ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋が入るビル、名古屋都市センター、アスナル金山、市民会館まで、多くが名古屋市の土地。毎日47万人が通るターミナル駅で、行政がこれだけの土地を持つ場所はほかにないと田中さんは言う。南口は熱田区、北口は中区と行政区が分かれ、商店街の組織も別々だったが、いまは南北が一緒にお祭りを主催するほど行き来が増えた ・明治に名古屋市へ編入される際、熱田町議会は編入案を全会一致で否決した。編入が決まった後も、臨時議会ですべての町名に「熱田」を冠し、名前を残した。会として大切にしたいのは、このエリアを知る、好きになる、誇りに思う、の3段階。市民会館の建て替えやアスナル金山の再整備に向けて、思いを口に出す人を増やしたいと田中さんは語る。「バッターボックスに入って、バットを振ってほしい」 ▼こんな方におすすめ ・自社の商いと地域の活動を、どう両立させるか考えている経営者 ・「まちそだて」という言葉に込められた考え方を知りたい ・金山や熱田の歴史と、これからの再整備の動きに関心がある ・商店街や地域の団体で、立場の違う人をまとめる役割を担っている ・公開収録の雰囲気を、音声で味わってみたい ▼MC 的場 仁利(Mat N. Studio 代表) https://japan-designers.jp/profile/1453/ タイポグラフィーの論客として、多数のデザイン書に携わる。高校でデザインを学び、大学で技術経営を専攻。営業職として年間1億円超の案件を担当した経験も持つ。現在は本・冊子・パッケージのデザイン、タイポグラフィ執筆を手がける傍ら、浮世絵・春画をモチーフにしたアートプロジェクト「艶絵グレース」のクリエイティブディレクターを務める。中部デザイン協会75年誌のブックデザイン・編集に携わるなど、デザインと経営の両面に精通。公益社団法人日本グラフィックデザイン協会会員、アドビ コミュニティエキスパート。 ▼サブMC 纐纈智英(アストライド-Astride- 代表) https://www.ast-ride.com 「左脳と右脳のハイブリッド」を武器に、人の心の深層に迫るインタビュアー。行政職員として12年間、予算編成や徴収業務に従事した論理性と、音楽コンテストでグランプリを受賞した芸術的感性を併せ持つ。Adobeコミュニティエキスパートとして活動。これまでに200社以上の経営者インタビューを重ね、本人すら気づいていない「言葉にならない想い」を引き出し、ひとつの物語として残してきた。 ▼ゲスト 田中良知(株式会社妙香園 代表取締役) 1998年、家業である日本茶専門店「株式会社妙香園」に入社。2020年、創業105年目を迎える年に代表取締役に就任。伝統とは挑戦の連続を持って創るものと考え、暖簾にあぐらをかくことなく新たな取り組みをし続ける。また、名古屋青年会議所での活動をきっかけに、まちづくり活動にも積極的に参画し、2014年、あつた宮宿会チャーターメンバーで副会長(現在は相談役)。2021年、「金山駅前まちそだて会」が発足し、初代会長を務める。毎日、数十万人が乗降する金山駅のポテンシャルを活かし、金山駅前地域を名古屋の玄関口とし、様々な魅力を発信することで「交通拠点」から「交流拠点」へと進化させる活動をしている。 ▼番組概要 タイポグラフィを探求し続けるデザイナー・Mat N. Studio代表の的場仁利が、デザインの世界で積み上げられてきた「判断の原理」を経営者の言葉に翻訳し、社長の「第六感」を確かな判断軸に変えていくビジネス番組。AIがあらゆる選択肢を出力する時代に、「これは自社に合っているか」を見定める力——それが「デザイン審美眼」。毎週木曜配信。 ▼制作:アストライド-Astride- ▼カバーデザイン:的場仁利(Mat N.Studio)
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