EPISODE · Jun 9, 2026 · 16 MIN
【骨折関連】骨折は連鎖の入口:寝たきりにしないための「3つの分岐点」と現場の判断軸
from おうちで診る医療|名古屋発!ごうホームクリニックの在宅医療ポッドキャスト · host Go Ito
「母が骨折した。もう歩けないかもしれない」――ご家族からのご相談で、訪問診療の現場が最も頻繁に向き合うのが、高齢の方の骨折後のご相談です。高齢の方の骨折は、単独の出来事ではありません。歩けない → 外出が減る → 食欲が落ちる → 低栄養 → 筋力低下 → 寝たきり → 誤嚥性肺炎、というように、放っておくと連鎖的に悪化していく「**寝たきりへの入口**」になりやすいのです。厚生労働省の令和4年(2022年)国民生活基礎調査によれば、介護が必要となった主な原因のうち「骨折・転倒」は、認知症・脳血管疾患(脳卒中)に次ぐ第3位(13.9%)を占めています。さらに、要介護4の方に限ると第2位(18.7%)にまで上昇します。つまり、要介護度が重くなるほど、骨折のインパクトが相対的に大きくなる――骨折は、要介護状態への入口であると同時に、寝たきりへの加速装置でもあるのです。しかし、この連鎖は3つの分岐点で断ち切ることができます。退院直後(1〜2週間)・1〜2か月後・半年後、それぞれの時期にやるべきことを押さえれば、骨折前の暮らしに近い形で在宅生活を続けられる可能性は十分にあります。本資料では、ご家族と現場の支援者(ケアマネジャー・訪問看護師・在宅医)の双方が押さえておきたい実践知を、①退院直後の「動かない時間を短くする」、②1〜2か月後の「諦め」を防ぐ要介護度区分変更とリハ継続、③半年後の「自立度確定」までに整える福祉用具・住宅改修・社会参加、という3つの分岐点で整理します。
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