EPISODE · Jan 27, 2026 · 1H 3M
グレゴリー・ケズナジャットの創作―複数の言語を生きることとは何か
from 今日も京都の片隅で · host 今日も京都の片隅で
今回はアメリカ生まれで、母語でない日本語に創作をするグレゴリー・ケズナジャットの作品を取り上げます。特に2021年に第2回京都文学賞を受賞した『鴨川ランナー』と第168回芥川龍之介賞の候補になった『開墾地』(2023年)に注目します。ケズナジャットは、第二言語で生きることの複雑さと自己分裂をテーマにした作品を通じて、言語とアイデンティティの問題を深く掘り下げています。『鴨川ランナー』では、日本語を使いこなすことができても、自己表現や感情の微妙な違和感に苦しむ主人公を描き、言語がアイデンティティに与える影響を浮き彫りにしています。特に、二人称「きみ」を用いた語りは、自己分裂の感覚を強調し、異文化における「外側の視線」を内面化した主人公を描いています。『開墾地』では、言語を超えた自己の再構築を試みる主人公が、自らのアイデンティティを模索する姿が描かれます。ケズナジャットの作品は、言語と文化の境界を越えることで、現代社会における「自分探し」の難しさと、自己認識の揺れ動きを鋭く捉えています。ホストの都河とゴウランガは、これらの作品を読みながら考えたことについて話してみました。また、コメントなども気軽に(kyomokyoutonokatasumide(at)gmail.com)にお願いします。
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