EPISODE · Apr 30, 2026 · 17 MIN
好奇心が波紋になっていくノベーション(1831回)
from 残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか" · host kotaro zamma
オードリー・タンさんから、若い人へのAI時代に大切になるメッセージに、感動しました「実際に重要なのは3つのことだけです。それは『好奇心』『協力』そして『共助の精神』です。 これらは内発的な動機です。こうして人間にとっての意味が生まれるのです。より良いスコアを取ることやGDPを増やすことなどの外発的な動機ではなく、人々は本当に好奇心を持ち続け、協力し合い、互いに社会を良くしたいと願っています。 だから未来には、週休が3日や4日、あるいは6日になったとしても、残りの時間を助け合い、社会を思いやり、探究し、人々と協力するために費やせば、『豊かな人生だ』と感じることができるでしょう。」ここから私は、イノベーターリップルモデルととてもシナジーのある考え方だなあと思いました1、パッションは、好奇心の別の名前2、仲間は創発の原点にもなる3、大義は、共助の中で立ち上がる1、パッションは、好奇心の別の名前タンが言う「好奇心」は、イノベーターリップルモデルでいうところの「パッション」と重なります。心理学の文脈では、エドワード・デシとリチャード・ライアンが、『人を伸ばす力 ― 内発と自律のすすめ』(新曜社)の中で、人は外的な報酬よりも、内発的な動機によってより深く持続的に行動すると述べています。つまり、パッションというのは、気合いや意志というよりも、「知りたい」「やってみたい」という自然な衝動から始まると思いますその小さな火種が、波紋の最初の一滴になる。そう言ってる気がしました2、仲間は創発の原点にもなるイノベーターリップルモデルでは1人でできないことは、仲間を集めて分担しようと、言っていますまた一方の見方では、先に「協力」がくる場合もあると思います生物学者のリン・マーギュリスは、『細胞進化における共生』(講談社)において、生命の進化における大きな飛躍は、競争ではなく共生によって起きてきたことを示しました。つまり、何かを分担する為に仲間を求めるのではなくて何かを一緒にやろうとするプロセスの中で、新たなものが創発され、結果として仲間になる。仲間は“集めるもの”ではなく、“生まれるもの”のの起点になるそんな感でもあると思いました3、大義は、共助の中で立ち上がるタンさんの言う「共助の精神」とは、イノベーターリップルの、大義の根っこにあるものではないかと感じました経済思想家のカール・ポランニーは、『大転換』の中で、人間の経済は市場交換だけでなく、互酬性(助け合い)によって支えられてきたと論じました。だから、共助の精神があるからこそ、誰もが幸せになるべく大義が生まれてくる自分や仲間だけが幸せで良いという気持ちには、とても狭い範囲の大義しかいらない本当の大義は、共助の精神があるからこそ、生まれてくるものだと思いました共助の中で生まれた関係性が、「これはやるべきことだよね」という共通認識になったとき、それが大義になる。一言でいうと、好奇心が波紋になっていくノベーションそんな話をしています^ ^参考:本: 2030 来たるべき世界 発行日 2026年3月30日 企画 朝日地球会議 著者 エマニュエル・トッド オードリー・タン モニカ・トフト 三牧聖子 大野博人 越智光夫 佐橋 亮 錦田愛子 聞き手 青山直篤 五十嵐大介 高久 潤 望月洋嗣 コーディネーター 長野智子 発行所 朝日新聞出版
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