EPISODE · Jun 10, 2026 · 5 MIN
回復を支える3つの治療
from こころと仕事の相談室|つじもとともみ の Substack Podcast · host 適応障害・休職相談室|つじもとともみ
ゆるリワークの辻本智美です今日は、適応障害やうつ病で休職している方に向けて、うつ症状の治療は、3つの観点で行うということについてお話しします。私はずっと精神科の病院で長く働いていたので、多くの休職者の方のお話を聴かせてもらってきたのですが、その中で感じるのは、治療というと「薬を飲むこと」だけだと思っている方が意外と多いということです。でも実際には、うつ症状の治療は3つの観点があるんですそれは、①生物学的な側面②心理側面③社会的な側面す。まず1つ目。生物学的な側面、薬物療法です。これは脳や身体の状態を整えるための治療です。不眠や不安、気分の落ち込みが強い状態では、考え方や行動を変えようとしても難しいことがあります。頭痛でつらい、というときは、仕事のパフォーマンスも落ちるし、考え事をするのもしんどいですよね。そういうときは、いったん鎮痛薬を飲んで、痛みを抑えることができたら、仕事もこなせるし、いつもどおりの考えができるかもしれません。こんな風に、まずは薬の力を借りて、心身の土台を整えるというのが薬物療法の役割です。2つ目は心理的な側面では、認知行動療法が有効だと言われています認知行動療法というと難しく聞こえますが、簡単に言うと、「自分の考え方や行動のクセを見直す作業」です。例えば、「自分が全部悪い」「上司に嫌われている」「失敗したから終わりだ」そんなふうに考えてしまうことがあります。でも本当にそうかな、と立ち止まってみて。事実と解釈を分けて考えてみる。別の見方はないか考えてみる。そして、小さな行動を試してみる。認知行動療法は、「主観を客観視する練習」をすることで、なんでも悪い方に考えるクセを見直しますそして3つ目。社会的な側面というのは、環境調整です。仕事のストレスを感じている場合は、業務量を減らすとか、残業を減らすとか、休職をするというのも環境調整のひとつですね。お薬で体調を整えて、認知行動療法で考え方のクセを見直して、環境調整をすることで、負荷を減らす、というこの3つのケアが必要ですよね。環境調整に罪悪感を感じる方もいらっしゃるのですが、まずは症状を回復させるための治療のひとつだと受け止めていただいて、また回復してきたら、少しずつ負荷を挙げていけばよいですので、あまり罪悪感を感じる必要はないかな、と思います。スポーツ選手だって、骨折をしたときは、骨折しながら試合に出ることはまずないでしょうし、回復してきたとしても、少しずつ負荷をかけていくでしょうから、それと同じですよね。試合を控える、というのが、会社員でいうところの休職をする、ということですしね。ということで、今日は、うつ症状の治療は3つの観点で考えましょう、というお話をしました。 This is a public episode. If you would like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit yururiwork.substack.com
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