EPISODE · Apr 28, 2026 · 4 MIN
【インタビュー】百戦錬磨の男たちによるガールズバンドGUMMY、型破りで刺激的な初EP完成「この4人が楽しめてるってことが大事。まだまだ飽きそうにない」
from Music News Japan · host keisuke horota
https://barks.jp/news/1063923 過去のある男たちによる新人ガールズバンド、それがGUMMYである。その正体というか素性について型通りの説明をすることは興ざめなので避けておくが、重要なのは決してこれが彼らの“裏の顔”というわけではなく、ライヴバンドとして歩み始めたばかりの彼らが満を持して発表した初のEP『GIVE ME GUMMY』が呆れるほど刺激的で型破りな作品だということだろう。今回はその完成に際しての4人の肉声をたっぷりとお届けする。 文中、ギタリストの呼称がマッド・デンジャラスになったりaieになったり、各メンバーの主語にも“僕”と“俺”が混在していたりして読みにくい部分もあるかもしれないが、そうした表記のあり方についても彼らの音楽と同様、敢えて事務的な統一や調整はせず、できるだけ“生”に近い状態で、20,000字オーバーのロングインタビューをお届けしようと思う。 ◆ ◆ ◆ ■最初に僕がaie君を誘ったのが切っ掛け■aie君の紹介でLotty、その後にGara君が合流して ──マッド・デンジャラスさん、顔色があまり良くないですが。 マッド:安定の二日酔いです(笑)。昨日(4月15日)はニコ生の生放送があって、そもそもはライヴ映像を流しながら副音声的にあれこれ喋るような形にしたかったんですけど、それとは関係なく話がただただ盛り上がっちゃって、90分間まったくライヴ映像を見ずにただただ喋り尽くして終わってしまって。結果的に、乾杯から始まって90分飲み続けるフリートークになっちゃいました(笑)。 Gara:最初はライヴ映像がメインで僕らが喋ってる様子はワイプ扱いだったんですけど、それが逆になりました、途中から(笑)。 ──それじゃあ単なる呑み会の生中継じゃないですか! マッド:そうなんです。しかもそこでスイッチが入ってしまって、生放送が終わった後も朝まで吞んでしまったというわけです(笑)。 ──そのスイッチが朝まで切れないのがすごいです。 Lotty:GUMMYはヤバいと思いますよ、飲み過ぎです。 マッド:ブレーキが付いてないからね、この車の場合。止まる時は何かにぶつかるしかないというか(笑)。 ──そのようなマッドでデンジャラスな状況から、康太さんはいち早く…… マッド:逃げた(笑)。 康太:昨日はすぐに脱出しました(笑)。みんな僕のことは全然気にせずに楽しんでくれ、というスタンスで。 ──支配人という康太さんのポジションとしては、それも重要かもしれません。そして早速ですが、こうして完成に至った作品について皆さんどのように感じているんでしょうか? Lotty:レコーディング自体は、古いものについてはもう2年ぐらい前、2024年のうちに完了してたんですよ、実は。 マッド:「暇だから録っちゃおうぜ」ということになって。その時点でもうGara君はいたよね? だから一緒にやろうってことになった瞬間にもうレコーディングが始まっていたという感じで。 Lotty:その時点ですでに12曲ぐらい録り終えていて。とりあえず弾(たま)だけ先に作っておいて、それからこの先のツアーに向けてのライヴ活動が始まったんで、ライヴでファンが楽しめる楽曲をメインに詰め込んだのが今回の作品ですね。 ──全6曲収録。ミニアルバムというか、EPというか。 マッド:我々の世代からするとミニアルバムなんですけど、最近はどうやらEPと呼ぶらしいじゃないですか。そこについてはしっくりきてないけど、まあいいか、と(笑)。そもそもミニアルバムとEPの違いって何なんですか? 収録時間? ──厳密な違いはないと思いますよ。ただ、ミニアルバムという言葉は日本にしかないと思いますけど。 マッド:なるほど。でもまあ俺らの感覚からするとミニアルバムですよね。 Lotty:違いがよくわからないままリリースに至る、ということで(笑)。 ──作品形態の呼び方はどうあれ、ライヴでの即戦力になりそうな曲たちがツアー開幕を前にリリースされる、ということですね? というか、今の話を聞いていて“2年前にはすでにいろいろと始まっていたのか!”と驚かされましたけど。 マッド:やっぱり各バンドにいろいろと都合もあるじゃないですか。それをクリアしていくのに2年かかったというか。 ──いわゆる大人の事情というやつですね? マッド:はい。だけどそれが片付くのを待ってたら時間だけが過ぎていってみんな年取っちゃうから、先にいろいろ決めちゃおうということになって。だから先日の新宿LOFTのライヴも1年以上前に決めてたし。そうやって先にやることを決めてから、そこに向かって動き始めるしかなかったというところもありましたね。とりあえず“レコーディンングし始めないとこのバンドは動かないぞ” “ライヴ決めないといつまで経っても始まらないぞ”というのがあったので、LOFTの店長に電話してあの日を押さえちゃって、それに向けて動き始めたんですよね。 ──新宿LOFTの日程を押さえた時、“もしもその日までに状況を整えられなかったらどうしよう?”という不安はなかったんですか? マッド:不思議とそれはなかったですね。それから各方面と話をしていって。 康太:人間、何かひとつ決めちゃうと、そこに向かってちゃんと行けるものなんだな、と思いましたね。まあ自分たちで決めたからにはどうにかするというか、駄目なら駄目で違うやり方を考えるというか。 ──すべてが整ってから決めるのではなく、決めてから整えていくほうが話が早いというのはあるかもしれませんね。バンド始動にあたっての言い出しっぺは誰だったんですか? 康太:それは僕ですね。僕が最初にaie君を誘ったのが切っ掛け。昔、一度だけ音を一緒に出す機会があって、その時から本当に大好きなギタリストだったんで。そこで自分のほうの活動(Angelo)が止まった時、一緒にやりたいなと思って声をかけて。まあ、彼はいろいろやってるから忙しいんですけどね。 マッド:いやいや、暇ですよ(笑)。 康太:で、まあ「何か面白いことをやりましょう」というところから始まり、aie君からの紹介でLottyが合流して、最初はその3人で定期的にスタジオに入ってたんですよ。それから1年半ぐらい経ってからGara君が合流して。 マッド:ドラムについては康太さんから「好きにしていいよ」って言われたんですけど、やっぱり当初、3ピースで音を出すことを考えた時に、“知り合いの中じゃLottyかな”というのがあったんで。「こういうことをやるけど、やってみる?」と声をかけてみたところ「試しにやってみましょうか」ということになって。それ以降は月に一回、3人で集まって音を出しながら曲を作ったり。そんなことを1年半ぐらいやってたのかな。 Lotty:結構長かったですね、その期間が。定期的にスタジオに入りながら10曲ぐらい作ってきて……。 ──その段階で音楽的な決め事というか、方向性の絞り込みみたいなものはあったんですか? マッド:いや、そういうのはまったく何もなく、出たとこ勝負という感じでした。そこから楽曲のアレンジも含めていろいろと固まってきたのは、Gara君が入ってきてからですね。そうやってパズルのピースが全部はまったところで、アレンジも特定の方向にブーストさせていったというか。それが新宿LOFTのライヴを決めたぐらいの頃のことで。ただ、その時点ではまだこのバンドが“女性になる”とは思ってなかったんです(笑)。 Gara:それこそGUMMYっていう名前もまだなかったもんね。 マッド:うん。全然そういう発想も当初はなくて。“なんか男くさいロックンロールのバンドだから新宿LOFTがいいんじゃないか”ぐらいの考えでしかなかったんですよ。「ちょっと規模デカいけど、頑張って1年かけてLOFTを売り切るバンドになろうぜ」みたいなことを当時は言ってたんです、下北沢の焼き鳥屋で。で、月に一回そこで呑んだりしてたんですけど、こういう形になったのは、そこでの会話からのフラッシュアイデアでしたね。「おとぼけビ~バ~、いいよね」「ああいうふうにならない?」みたいな話になって。最初は「すっぴんで、グラサンかけて、だけど何故か下着姿っていう感じでいこう」と言ってたんですけど、酒呑みながらどんどんテンションが上がっていって、みんなでネット通販のサイトを見ながら「これ、可愛くない?」「こっちのほうが似合うかも」みたいな話になっていって。 Gara:その時点でほぼガールズトークでした(笑)。基本、このGUMMYに関してはすべてが呑みの場で決まってる感じですね。 康太:そう。呑みの場でのアイデアを結構みんな真面目に受け止めて、「それ面白いね」っていうところから広げていく感じで。 ──いずれにせよ、Garaさんの加入後、酒の席でガールズバンドになることが決まったわけですね? マッド:うん。しかもすでにツアー日程も切った後でしたね。 ──そこで康太さんだけガールズバンドの枠から外れているのは何故なんです? Gara:何回か議題には上がってたんですよ。一緒に呑んでる時に「康太さんはどうしますか?」っていう話をしていて……。 康太:だけど俺は、自分でもまったく絵が浮かばなかったんで「俺は無理、雄の一択だね」ということになって(笑)。まあ4人のうち1人ぐらいこういうキャラがいてもいいだろうってことで、支配人というか黒服のような設定になったんですけど、これはみんながちゃんと女装してくれてるからこそ成り立つことでもあって。 マッド:ウチら3人は品のない女子をやって、康太さんにはそれをまとめる支配人としてスーツ着用でいってもらおう、と。 […]
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