EPISODE · May 20, 2026 · 5 MIN
【インタビュー】D’ESPAIRSRAYが完全復活「これまでの時間が必要だった」
from Music News Japan · host keisuke horota
https://barks.jp/news/1066817 D’ESPAIRSRAYが新たな道を歩み始めた。 5月4日、Zepp DiverCity (TOKYO)にて<D’ESPAIRSRAY LIVE 2026「RAPTURE」>と題したワンマンライブを行い、約16年ぶりに完全復活。さらに5月13日には、こちらも同じく約16年ぶりシングル「RAPTURE」もリリースされた。 2011年6月の解散から、復活──。この激動のドラマについて、メンバーの口から語ってもらった。 ◆ ◆ ◆ ──ワンマンを無事に終えたみなさんが、どのような手応えを感じられたのかをまずは教えてください。 HIZUMI(Vo):始まってから中盤くらいまでは、やっぱり恐怖感がけっこうあって。喉がイレギュラーでどうなるかわかんないっていう怖さと、最後までちゃんと走りきれるのかな?っていう不安がありましたね。常にそのふたつを頭の片隅に置いた状態で、喉のコントロールもしっかりしながら歌っていく必要があったんで、とにかく精神的にはめちゃくちゃ削がれてました(苦笑)。 ──あの堂々たる歌いっぷりからは、そのような状況はまるでわかりませんでした。 HIZUMI:まぁ、でも本人としては心中穏やかではなかった感じです。ただ、後半に行くにつれてだんだん恐怖感もなくなってきて、視界がひらけていったというか。 ──確かに、13曲目の「Squall」で解放感が生まれていた印象はあります。 HIZUMI:そうですね。本編後半からは恐怖感みたいなのはなくなっていきました。 ──結果、約16年ぶりのワンマンはとてもいいライブになっていたと思いますよ。 HIZUMI:そう言っていただけるならよかったです。 ── TSUKASAさんは、先日のライブでどのようなことを感じられましたか。 TSUKASA(Dr):久しぶりにこの4人でやれたことがまずはとても嬉しかったですし、やっぱり約16年ぶりのステージは凄く感極まりました。でも、去年の秋に幕張でやった時(<CROSS ROAD Fest>)よりも緊張の度合いは強かったですね。これはKaryuとも話してたんですけど、当日は朝から気持ち的に張りつめてたところが凄くあって。それに、始まってからもなんか身体が“硬い”感じがしてたんですよ。正直、そういう面では頭の中で体力調整みたいなことを考えてしまうところがありました。僕もHIZUMIくんと同じような感じで、ライブの途中からだんだんと身体もほぐれていって、同時に気持ちも凄くいい状態になれたんです。 ──それは何よりでしたね。 TSUKASA:だけど、実はアンコールでMCをした後に手と腿が攣ってしまってたんですよ。それがちょっと個人的には大変でした。とはいえ、振り返ると昔もD’ESPAIRSRAYのライブでは攣ることがよくあったんですよ。それも大体アンコールで。だから、ある意味ディスパのライブとしては定例だったとも言えますね(笑)。 ──それだけD’ESPAIRSRAYのライブは、ドラマーにとって激しい負荷を伴うものなのかもしれません。そのような緊急事態をTSUKASAさんはどう切り抜けられたのです? TSUKASA:力を入れすぎると筋肉が凄く痛み出すので、あえて力を抜いて叩くことで凌げたような感じでした。今後に向けては、なるべく攣ったりしないようにちょっと対策を考えていかないといけないなとは思ってますね。でも、それより何よりあのライブはとても感動的でした。 ──Karyuさんにとっての<D’ESPAIRSRAY LIVE 2026「RAPTURE」>は、いかなる1日になりましたか。 Karyu(G):率直に楽しかったです。事前準備がいろいろと大変だったんでで、もうギリギリまで切羽詰まった感じではあったんですけど、その分ライブで全ての想いが弾けたっていうか。楽しみながらやれたな、っていう実感が自分の中で一番大きかったですね。みんなとの距離感も近かったし、幕張の時よりも現実味を帯びた復活が出来たなって思います。 ──<CROSS ROAD Fest>は時間が限られていたので、あまりに一瞬のことでしたしね。さすがにワンマンともなると、我々としても“覇者の帰還”ぶりをしっかりと堪能することが出来ました。 ZERO(B):みんなが待っててくれたんだな、っていうことをあらためて感じましたね。SEで登場してから1曲目が始まるタイミングで、イヤモニをしてるにも関わらずあれだけの凄い大歓声が聴こえたのがまず初めてのことだったんですよ。チケットも早めにソールドアウトしてましたし、みんなの期待感をあの一瞬で感じたんで。そこからはもう、異世界に飛び立ちました。 ──なおかつ、良い着陸が出来たということなのではありませんか。 ZERO:そうですね。今回はセットリストにも意外な曲とかが多分あったと思うんですけど、そういうのもこの復活=「RAPTURE」 っていう場面に合わせて入れたものだったんで。いろんな意味で、このあいだのライブでは今の一番ベストなD’ESPAIRSRAYをみんなに届けられたんじゃないかなと思ってます。 ──思い返しますと、D’ESPAIRSRAYは2010年12月30日に今はなき横浜BLITZで行われた<Human-clad monsters FINAL>をもって活動休止期間に入り、その後2011年6月15日付で解散発表へと至りました。以降はKaryuさんはAngeloとH.U.G、ZEROさんとTSUKASAさんはTHE MICRO HEAD 4N’S、さらにTSUKASAさんは演歌歌手・最上川司としても活躍されてきた経緯があります。また、HIZUMIさんは喉の治療と並行しながら2019年よりNUL.でボーカリストとして復帰されましたよね。そうした中、去年5月にD’ESPAIRSRAYは復活を表明して11月の<CROSS ROAD Fest>で実際にステージへと戻られたわけで、さまざまな紆余曲折を経ての復活はマニアと呼ばれているファンの方々からすると奇蹟に近いものとして受け止められているようにも感じます。やはり、切っ掛けとしてはHIZUMIさんが満を持して「今ならやれる」という心境になられたことが大きかったのでしょうか。 HIZUMI:NUL.で歌い出すようになるまでの8年もそうだったし、NUL.を始めてからも試行錯誤しながら不安材料をひとつずつ削ぎ落としていったんで、そういう積み重ねがD’ESPAIRSRAYの復活につながっていったのは確かなんですけど。自分としては、NUL.の初期の頃のライブが特に大変でしたね。 ──NUL.ではMASATOさん(G / defspiral)や岸利至(Programming)さんが、当初はHIZUMIさんのコンディションをかなり考慮しながら作曲やアレンジをしてくださっていたようですけれど、それでもライブで何曲も歌うとなると一筋縄ではいかない時期もあったわけですね。 HIZUMI:ほんとにちょっとずつ、何年もかけながら前に進んでいった感じでしたね。MASATOも岸さんも、喉がどうやったらより良い方向に向かうかなっていうことをいろいろ考えてくれたんで、そこは歌う側からすると凄く助かったし、精神的にも前向きになれる状況を作ってくれたというか。だから、ふたりにはとても感謝してます。 ──そういえば。先日のライブではアンコールの最後で「abyss」を歌い出す前、HIZUMIさんは「ここにいるみんなも、今後いろいろ何かを諦めたりしないといけない日が来るかもしれないけど。どうしても生きることだけは諦めないでください」と、オーディエンスに向けて語りかけていらっしゃいました。あれはHIZUMIさん自身がそこまで追い込まれていた時期があったからこそ出てきたものなのでは……と感じてしまったところがあるのです。もっとも、あくまでそれは憶測でしかないのでライブレポートではあえてふれずにおりましたけれど、実際のところについてうかがってもよろしいですか。 HIZUMI:まさにその通りで。そういう時期が自分には何回かありました。あれはその時期を乗り越えたから言えた言葉でもあったし。実際そうしなくて良かったな、って思う自分も今ここにいるんです。この先もそういう状況が訪れるかもしれませんし。あのMCはそんなことを踏まえて言葉にしたものでした。 ──意図せずに“何かを諦めたりしないといけない日”に遭遇してしまうケース自体は、誰にでも起こりうる可能性があるわけで。あのHIZUMIさんの言葉からは、強い説得力とあたたかな優しさを感じました。 HIZUMI:今って、昔よりも他者に対しての攻撃がしやすい世の中ですからね。それだけに、ああいう言葉を伝えていくのも自分としては大事にしたい部分だったりします。 ──なお、楽器隊の御三方は2022年以降ボーカリスト・TAKA(defspairal)さんとコラボしたLuv PARADEにて、D’ESPAIRSRAYの楽曲をライブで披露されてきていました。あのような動きも復活への布石であったと解釈することが出来ますが、KaryuさんとしてもいずれはまたD’ESPAIRSRAYで動きたいとお考えでしたか。 […]
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