EPISODE · Jul 29, 2026 · 13 MIN
ネガティヴ・ビジュアリゼーション・ノベーション(1920回)
from 残間光太郎の"闘うものの歌が聞こえるか" · host kotaro zamma
オハイオ州デイトンにあるライト州立大学哲学科教授のウィリアム・B・アーヴァイン さんより、古代のストア哲学者たちの知恵に、人の幸せへの考え方に目から鱗が落ちました曰く"たとえば、定期的に、人生が今よりもつらいものになる場合を想像するようにした。最悪の事態を想像し、潜在意識に錨を沈めれば(このような心理学の用語を使っていたわけではないが)、みじめになるだけのように思うかもしれないが、じつはその反対のことが起こった。錨があることによって、現状をどうとらえるかが変わる。現状をしばしば夢に見る最高の状況と比較するのではなく、より悪い状況と比較すれば、現状もそれほど悪くないと思えるようになった。"ここから私は思いました1、あえてネガティブな想像をする逆転の発想2、失って初めて価値を知る3、青い鳥はすぐそばにいる1、あえてネガティブな想像をする逆転の発想基本自分は、ポジティブシンキングな人間で、ディストピアよりもユートピアを思い描いていたいなあと思っていますし、何かあった時も、「前向きに考えよう」とか、「未来は明るい」みたいな、根拠のない思いがあると思いますしかし、ストア哲学者たちは、あえて逆を実践していたということに衝撃をいただきました。「もし今あるものを失ったら」「もし今日が最後の一日だったら」と想像するということ一見すると後ろ向きな発想で、暗くなってしまいそうですが、実は、それによって今あるものの価値が鮮やかに見えてくるという効果が、確かにあるなあと思いました哲学者セネカは、「未来の苦しみを前もって思索する者は、その苦しみに支配されない」と説いたと言いますネガティブな想像は、不安を増やすためではなく、現実を豊かに味わうための逆転の発想なのだなあと、改めて教えていただきました2、失って初めて価値を知る普段は、空気の存在のようで、もっと言えば、むしろ面倒くさいみたいに思っていた人が、突然、会えなくなってしまって、その価値の大きさに愕然とするということが、私も何回もありましたそれは今思い出しても、胸が締め付けられるほどの思いですが、その時には、全くそれを感じることはできませんでした空気のような存在ということは、いなくなれば、息が吸えなくなるんだよ、ということが、事前にはわかることができなかっただからこそストア哲学は、「実際に失う前に、その価値を感じよう」と教えてくれているのだなあと、改めてその重要性に気づきましたそれは、未来の目標を立てて、頑張っていく、それに向かっていくプロセスも幸せだと思うけれども今そこにある幸せに気づくこと、この大切さを忘れてしまうことは、とても厳しいことだとネガティブビジュアリゼーションは、それに気づける大切な営みだと、思います3、青い鳥はすぐそばにいるメーテルリンクの『青い鳥』では、幸せの青い鳥を世界中に探し回った兄妹が、最後に自分の家でその青い鳥を見つけます。幸福とは、遠くにあるものではなく、すでに自分のそばにあるものだった言われれば、そりゃそうでしょ、と思うのだけれども、実は、それに気づくことは本当に難しいなあと思います理想の未来を追うこと、目標を立てて突き進むこと、そこに幸せがあるはずと、ガンダーラというユートピアを目指すことそれも幸せの一つの形だと思いますが、実は、すでに幸せであると思えること、それができたら、もっと心が軽くなるかもしれないなと思いましたそれに気づかせてくれるネガティヴビジュアリゼーション・ノベーションそんな話をしています参考:本: ストイック・チャレンジ 逆境を「最高の喜び」に変える心の技法 2020年11月30日 電子書籍版発行 著者 ウィリアム・B・アーヴァイン 訳者 月沢李歌子 発行所 NHK出版
Embed this episode
NOW PLAYING
ネガティヴ・ビジュアリゼーション・ノベーション(1920回)
No transcript for this episode yet
Similar Episodes
No similar episodes found.
Similar Podcasts
No similar podcasts found.