EPISODE · May 8, 2026 · 7 MIN
【ライブレポート】Zilqy、自身初ツアー<Rise to Liberation>完遂「みんなと最高の夜に」
from Music News Japan · host keisuke horota
https://barks.jp/news/1065288 Zilqyが自身初となるツアー<Rise to Liberation>のファイナル公演を5月3日、東京・渋谷 WWWで開催した。圧倒的なバンドとしての強さを魅せつけ、大盛況で幕を閉じた同ファイナルのオフィシャルレポートをお届けしたい。 エレクトロなSEとオーディエンスの喝采に迎えられながら、Kano(Dr)、Toki(G)、Miho(B)がステージに登場。それぞれが持ち場につき、最後にAnna(Vo)が現れると、早くも会場全体がとてつもない熱気に包まれた。 「We are Zilqy, Are you ready〜??」 Annaがフロアからの熱を掌握するように声をあげ、エレクトロビートとヒューマンビートが融合するように「Disguise」でライブをスタート。Annaはフロアのオーディエンスの顔を確かめるように歌声を届ける。そのエレガントでワイルドな歌声は昨年12月の1stライブと比べ、ロックスピリットに満ち溢れていた。クールな面持ちで堅実的なグルーヴを生み出すMihoと、身体全体で艶やかに音を奏でていくTokiが、早くも上手下手の定位置からクロスして逆に向かい、フロアを煽る。大きく振りかぶって繰り出すKanoのリズムは一切の迷いもなく的確で轟音だ。強靭なアンサンブルが猛り狂い、何よりもバンドとしての4人が放つパワーが凄まじい。 シーンで名を轟かせていたTokiとMiho、気鋭のドラマー・Kano。そんな楽器陣3人に負けない圧倒的な歌唱力とカリスマ性を持ったヴォーカリスト・Anna。Zilqyの登場はシーンを騒然とさせた。そして多くの期待以上の楽曲と演奏で我々を魅了したのが、2025年12月に開催した1stライブ<Start The Fire>だった。あれから半年も経っていないが、今秋リリースに向けてレコーディング中だというアルバム制作と本ツアーによって、より強力なバンドになったことは誰の目にも明らかだった。強靭なアンサンブルが容赦なく襲いかかってくる。 Tokiの刺々しいリフから始まったインダストリアルなナンバーを届けると、「今日は私たち、ギアを最高潮に高めて、みんなと最高の夜にしていきたいと思いますので!」とAnnaがオーディエンスの士気をさらに高める。そこから届けられた次曲は、禍々しいシーケンスに怪しく絡み合っていく呪文のようなメロディが無国籍で混沌とした世界を作りだすも、伸びやかに解放されていくサビが耳に残った。マニアライクな掴みから、メロディアスでキャッチーな展開へ。これぞZilqyらしくあるところ。海外バンドからの影響力だけでは到達できないオリジナリティだ。 お馴染みのヘヴィリフが繰り出されると、「待ってました!」と言わんばかりにオーディエンスが沸いた。「Carry On」だ。サビでは言わずもがなシンガロングが沸き起こり、Tokiがエスニックなギターソロで華麗にスパイスを効かせる。間髪入れずに「Bleeding Love」へと傾れ込んだ。ライブ運びもツアーで磨きが掛かり巧妙だ。 MihoとTokiがそれぞれのキャラ全開で挨拶。「紹介したい子がいます」とTokiが新しい愛器“7 Strings Guitar(7弦ギター)”を紹介。「『Carry On』のMVのときには真っ白な雪のようなギターで、これからいろんな色に染まっていきますと言っていたのに、もう真っ黒です」と笑いを誘いながら、ツアーの合間に新しいフルアルバムの制作をしていたことを明かす。 「ちょっと聴いてみたくないですか?」と、新曲を初披露。Kanoが元ネタを持ってきたという暴れたリズムとクールな歌メロが印象的で、ぶっ壊れるようなヘヴィなブレイクダウンもインパクト大。さらに流麗なサビが凄まじい強度を放つ新曲を叩き込んだ。両曲ともに、これまでにない新しいZilqyを感じる楽曲だ。 イントロのギターリフをオーディエンスが口ずさむという海外バンドのようなノリで始まった「Cannonball」へ。「おい、渋谷! まだ声出し足りないんじゃない?」と、Annaとオーディエンスによるコールアンドレスポンスを挟み込みながらライブのボルテージは青天井。「まだまだ最後までブチ上がれますかぁ!!」とAnnaの叫びから本編ラストナンバー「Realize」を届けた。 無機的なアルペジオから情感を弄るようなギターフレーズ。訥々とした歌い出しから、突如感情を叩きつけるようなハイトーンを絶叫する……聴き手の情緒を弄っていく新曲で始まったアンコール。Zilqyとして初めて制作したという「Hallelujah」(Paramore)Zilqy Ver.をオリジナル曲であるかのような完成度で披露した。 「みんなのおかげでツアーファイナルを迎えられた」とAnnaがあらためて感謝を述べる。そして雑誌『BURRN!』読者人気投票の新人部門にあたる“BRIGHTEST HOPE OF THE YEAR 2025”のチャンピオンに選出されたことを報告。BURRN!の広瀬編集長が登場し、直々のチャンピオントロフィー授与も行われ、祝福ムードに包まれた。さらに10月からの全国ツアー開催も発表されると、一際大きな歓声が会場に響いた。 「ライブという非日常の空間にみんなの日常のネガティヴな感情を置いていって欲しい。それを私たちが処理していい曲にして返してあげるから」と語るAnna。「そんなネガティヴな感情を置いて、スッキリして帰ってほしい。だからもっともっとぶち上がってほしい!!」と続け、本日2回目となる「Cannonball」を投下。ギターリフの合唱も、掛け声も、コールアンドレスポンスも先ほどより格段に大きく、限界突破。 鳴り止まぬ“Zilqy”コールに応えたダブルアンコール。Annaがセンターのお立ち台に立った途端に静寂が訪れ、アカペラで始まった最後の「Carry On」。渾身の演奏は、これからのZilqyを予感させるに充分すぎるものだった。4人が紡ぐ物語はまだ始まったばかりだ。 取材・文◎冬将軍撮影◎Victor Nomoto – Metacraft ■<Zilqy Tour 2026「Rise to Liberation」>5月3日(日)@東京・渋谷WWW SETLIST01 Disguise02 新曲103 新曲204 Carry On05 Bleeding Love06 […]
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