EPISODE · May 18, 2026 · 8 MIN
【ライヴレポート】HYDE、故郷で特別公演<JEKYLL in Wakayama>開催「ウィーンに旅立つ前に帰って来れて良かった」
from Music News Japan · host keisuke horota
https://barks.jp/news/1066677 HYDEが5月17日(日) 、自身の故郷・和歌山県にある和歌山県民文化会館にて、一夜限りの特別公演<HYDE Orchestra Tour 2026 JEKYLL in Wakayama>を開催した。同スペシャルライヴのオフィシャルレポートをお届けしたい。 この公演は2026年1月から始まり4月に国内ファイナルを迎えた全国オーケストラツアー<HYDE Orchestra Tour 2026 JEKYLL>本編とは異なるもの。日本人ロックアーティスト初となるウィーンのオーケストラとの共演によるオーストリアでのツアーファイナルを8日後に控え、その架け橋として急遽実現したスペシャルな一夜だ。 暗転したステージに現れたJEKYLLバンドのメンバーに続き、エレガントなハットと黒のロングコートを身に纏ったHYDEがステージに登場。ストリングスのシーケンスを合図に、ジャジーなピアノとウッドベースが始まりを告げたのは「DIE HAPPILY」だ。 “Forever is a flame that lights a fleeting time/Sweet illusion to die happily”(永遠とは儚い夢を照らす炎/幸せに死ねる/甘い幻) 幻想的な演奏とささやくようなHYDEの柔らかな歌声に導かれ、観客は一気に『JEKYLL』の世界へと堕ちていく。 「ただいま。戻りました、HYDEです。和歌山、楽しんでますか」──HYDE 2021年の和歌山ビッグホエール公演<20th Orchestra Concert HYDE 黑ミサ 2021 Wakayama>以来、5年ぶりとなる故郷・和歌山での凱旋公演に場内から大きな拍手が湧き起こる。 「私は今、和歌山市の観光大使ではなくオーストリアの観光大使なんですが(笑)。音楽の都・ウィーンでのツアーファイナルを控えて、その公開リハーサルを和歌山で急遽行うことが決まりました」──HYDE そう言った後、今回のツアーに必須の“オーケストラ”がいるはずのステージ奥を振り返るHYDE。 「(オーケストラの姿が)見えないですか? 想像力を膨らませてください(笑)。この形式(JEKYLLバンドの演奏のみ)でやるのは和歌山だけ!という風に考えていきましょう」──HYDE つまり今宵は、バンマスのhicoが奏でるピアノ、ギターとベースとドラム、男女コーラス、そしてシーケンスのオーケストラという、JEKYLLバンドだけで再現されるスペシャル公演。果たして、どんな一夜になるのだろうか。 「今日は親戚も見に来てるので」と地元ならではの状況に合わせて、「オーケストラサウンドを元にした『ROENTGEN』というアルバムから25年経って出来た、その第2弾」と、5月13日にCD版がリリースされたニューアルバム『JEKYLL』について駆け足で説明するHYDE。 「今日はそのJEKYLLの部分を着席して、いい子ちゃんでね、耳の穴かっぽじって聞いてください」──HYDE 悲劇の怪奇小説『ジキル博士とハイド氏』のごとく、JEKYLLの中の別人格・HYDEも顔を覗かせるMCの後は、ロマンティックなジャズチューン「SO DREAMY」を披露。観客をもてなすような優しい歌声が場内を包む。 「和歌山県民文化会館のステージでグリーンソフトを食べたのは僕だけでしょうね」──HYDE スパニッシュなギターが鳴り響く「HONEY」に続き、『JEKYLL』からのナンバーを続けて披露した後、HYDEが誇らし気に話す。今回のオーケストラツアーでは「各地の名物を演奏の合間に食べる」のが恒例となっていたが、この日のもぐもぐメニューは、和歌山名物のグリーンソフトという抹茶アイスクリーム。HYDEのお気に入りのひとつだ。 また、開演直後にステージ最前列に空席がひとつあるのを見つけ、「20万円出しても座りたい人がいるだろうに(笑)」と嘆いていたHYDE。グリーンソフトを食べ終わると再び空席が気になり、「ちょっと僕が座っちゃおうかな」と、ステージから降りて着席。両隣の観客と笑顔を交わすHYDEに大喝采が湧き起こる。 ステージに戻ると、クラシック形式で行われるウィーン公演に備え、今日はウィーン公演と同じく休憩を挟んだ2部構成であることを告げる。そして即興で、“♪トイレに行きたいのは誰〜”という謎ソングを本気の歌声で披露。さらにそのままの勢いで「DEFEAT」へ突入。ハンドマイクの赤いコードと黒いコートの裾を翻し、エモーショナルな歌で第1部を締めくくる。 予告通り20分の休憩の後は、ランタンスリーブの白のドレスシャツに着替えたHYDEが登場して第2部がスタート。澄んだ歌声が「FADING OUT」の幻想的な音のレイヤードに重なり、積み上げられてきた美しい物語の終わりを嘆く。 25年前に生み出された『ROENTGEN』を象徴する1曲「EVERGREEN」の後に披露されたのは、映画『戦場のメリークリスマス』主題歌をもとにした坂本龍一 × デヴィッド・シルヴィアンの「FORBIDDEN […]
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