【ライヴレポート】LM.C、地元・長野にてツアー<’26 -ZEN->が大団円「20年続いてきたバンドの底力を」 episode artwork

EPISODE · May 9, 2026 · 6 MIN

【ライヴレポート】LM.C、地元・長野にてツアー<’26 -ZEN->が大団円「20年続いてきたバンドの底力を」

from Music News Japan · host keisuke horota

https://barks.jp/news/1065373 LM.Cが4月26日、NAGANO CLUB JUNK BOXにてツアー<LM.C Club Circuit ’26 -ZEN->のファイナルを開催した。同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。 諸法無我。これは仏教において“あらゆる存在には固定的な実体がなく、すべては関係性の中で成り立っている”という考え方を表した言葉であるという。 思えば、このたび4月26日にNAGANO CLUB JUNK BOX公演でファイナルを迎えた<LM.C Club Circuit ’26 -ZEN->のタイトルに含まれる“ZEN”とは、つまり禅の概念を示した言葉であったと推察される。そして、振り返れば昨年秋に開催された<LM.C Club Circuit ’25 -Gothic Mode->については、当初ファッション的な意味合いやハロウィン時期とも重なっていたツアーであったため、“Gothic Mode”というタイトルがつけられていたのであろうと早合点していたのだが……どうやらそれは思い過ごしであったらしい。 禅とゴシック。本来これらはあまりつながりを持った言葉だと思えないものの、両者を並べてみた時に初めて気付いたことがある。これらはもしや、それぞれに精神性を表わす言葉として提示されたものなのでは?と感じたのだ。 たとえば、ゴシックロックやゴシック建築といった言葉とはまた別に存在するゴシック精神という単語。これは12~15世紀あたりのヨーロッパで、神の存在する高みを目指す動的もしくは上昇志向の思想を指すものとして使われるようになり、ひいてはさまざまな界隈で合理性よりも神秘性や未完成の美を追求する精神性を指す言葉、としても使われるようになったそう。 一方、サンスクリット語のdhyānaを音読して日本の仏教世界では禅那(ぜんな)と呼んだところから生まれた禅という単語は、言葉や文字では表現できない悟りの境地を実践体験し、それを仏教の真髄として心から心へ伝える=以心伝心のさまを意味するのだとか。 西洋発祥のゴシック精神。東洋発祥の禅精神。去年から今年にかけLM.Cがツアータイトルの中にこれらの言葉を織り込んだことには、おそらく理由があるに違いない。4月25日に代官山UNITで行われたセミツアーファイナル公演を観てそう感じた筆者は、終演後に直接mayaへその疑問をぶつけてみた。結果、返ってきたコメントが以下となる。 「今までLM.Cでは特にキーワードを提示するかたちでのツアータイトルって付けてこなかったけど、去年その時が来たなと感じたんですよね。我々にとっては、もはやただのClub Circuitではなくなってきてるというか。 確かにGothic ModeもZENもそれぞれ精神性を表している言葉で、前回と今回はいろんなGothic Mode、いろんなZENにあてはまる曲たちを並べてセットリストを組んでいったんです。今年の秋に20周年の節目を迎える前に、それぞれの面にもうちょっと踏み込みながらフォーカスするかたちで、あらためてLM.Cがここまで創ってきた世界を提示しておきたかったっていうことですね。 ただ、これはMCとかで説明するほどではないかというか、言葉で説明するのもまたちょっと違うのかなと思ってました」──maya なるほど。禅でいう“言葉や文字では表現できない悟りの境地を実践体験”をライヴというかたちで体現するからには、余計な説明はむしろ不要とmayaは思っていたということなのかもしれない。ただ、現時点では<LM.C Club Circuit ’25 -Gothic Mode-><LM.C Club Circuit ’26 -ZEN->はともに終了しているため、ここには後日談的なネタ明かしとしてmayaの言葉を記載させてもらうこととしよう。 ◆ ◆ ◆ かくして、翌日の4月26日。LM.CはNAGANO CLUB JUNK BOXにていよいよツアーファイナルを迎え、この場ではそれこそバンド側とオーディエンス側が強固なる以心伝心の絆で結ばれていくことになったのだった。 「ぶちかませ長野!」──maya 単語の頭文字をピックアップしていくとLM.Cになるタイトルを冠した「LET ME’ CRAZY!!」から始まったライヴは、ステージ上を含めた場内のそこここで我武者羅な様相が展開された「GaMuShaRa」、歌詞をしめくくる“己の為に”という一節にmayaの真意が託されているとおぼしき「Egoist」、前のめりな戦闘モードが音からも強く感じられる「Valhalla」と、テンアゲなフルスロットル状態でスタート。 「我々の地元である長野に帰って参りました、LM.Cでございます! 今日はツアーファイナルでもあります。そして、今年は秋に活動開始から20周年を迎えることになるわけです。楽しむためのお膳立てはもうすっかり出来ている状態なので、ここからみんなでやっちゃいましょう。Yeah! ブチあげようぜ!!」──maya mayaが“湧きあがるフロア”を“湧きあがる地元”と歌い替えただけでなく、観客らが阿吽の呼吸で“長野!”というコールを合いの手として入れ、ステージスタッフの発するレーザービームが場内を彩った「Chameleon Dance」。良い意味でのパニック状態が巻き起こって場が盛り上がった「Panic […]

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