EPISODE · Jul 23, 2026 · 2 MIN
ランニング中に足がつる原因、実は「脱水・電解質不足」ではなかった可能性
from MELOSの筋トレハウツー · host 株式会社APPY
ランニング中に足が攣ったことはないでしょうか。マラソンレースの後半、よく「30キロの壁」と呼ばれるあたりでふくらはぎやハムストリングスにピキッと痛みが走り、筋肉が変形してブルブルと震えるような症状です。そうなると、もう走りたくても走れません。痛みが治まるまで、トボトボとコースを歩くことになるでしょう。狙っていた目標タイムが遠のいていくいもかかわらず、沿道の人から「がんばれ〜」など声援で煽られることもあるはず。痙攣(けいれん)はランナーにとって、悪夢のひとつと言えるのではないでしょうか。痙攣が起きてしまったとき、ランナーの多くは自分が「水分不足による脱水状態」か「ナトリウムなど電解質の欠乏」だったのではないかと疑います。これは以前から、この2つが痙攣の原因だと広く信じられてきたからです。ところがいくつかの研究で、ランニング中に起こる痙攣の原因は他にあるのではないかと指摘する説が注目を浴びています。痙攣を起こした人は脱水状態にも電解質不足にもなっていなかった2020年8月に発表された最新論文(*1)では、98人のマラソンランナーを対象にレース前後の血液と尿サンプルを採集し、検査しました。88人が完走し、20人がレース中かゴール直後に痙攣症状を起こしたそうです。痙攣を起こしたグループは、レース後のクレアチンキナーゼ濃度と乳酸脱水素酵素レベルの数値が非常に高くなっていました。この2つの生体反応は、筋肉に深刻なダメージがあったことを示しています。ところが、痙攣を起こしたグループと起こさなかったグループの間で、体内水分量と電解質濃度には有意の差はありませんでした。つまり、ランニング中に痙攣を起こした人は起こさなかった人と比較して、脱水症状にも電解質不足にもなっていなかったのです。レース中こまめに水を飲むことに加えて、塩タブレットを舐める、スポーツドリンクや経口補水液などで電解質を補給することを、多くのマラソン指南書が推奨しています。水分や電解質を適切に補給することは、身体を守るうえで大きな意味があるでしょう。しかし少なくとも痙攣のリスクを軽減する効果までは期待できないようです。
Embed this episode
Ready to play
ランニング中に足がつる原因、実は「脱水・電解質不足」ではなかった可能性
No transcript for this episode yet
Similar Episodes
No similar episodes found.