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EPISODE · Jul 6, 2026 · 1H 9M

「人生の節目で弱くなる社会保障」を考え直す

from PEP Talk - 社会の本を深掘り! · host 政策起業家プラットフォーム

「社会人になったら家を出る」「子どもが生まれたら家族で支える」「年を取ったら制度が守ってくれる」。こうした前提が、少しずつ揺らいでいるのかもしれません。今回のエピソードでは、「『人生の節目で弱くなる社会保障』を考え直す」をテーマに、英国の年金改革と家族支援、若者の親元同居と住宅・資産格差、米国の高齢者貧困対策を取り上げます。3本の記事に共通しているのは、家族が見えないセーフティネットとして、住まい、子育て、老後の負担を受け止めているという視点です。年金や住宅、雇用、子育て、医療、生活支援を別々に最適化するだけでは、人生の移行期に制度から漏れる人が生まれます。今回は、社会保障を制度ごとの給付としてではなく、人生の節目で人を取りこぼさないインフラとしてどう設計し直すかを考えます。■キーワード年金と家族支援:トリプルロック/Demographics-Adjusted Earnings Link (DAEL)/世代間契約/将来の支え手若者の住まい:親元同居/住宅費/親の資産/成人への移行高齢者貧困:SSI/Medicare/SNAP/住宅支援/申請主義と行政能力■今回のトピック[01:46] トリプルロックから家族支援へ — 年金と家族政策を同じテーブルに乗せるOnwardとコンラート・アデナウアー財団英国・アイルランド事務所の論考をもとに、英国の年金制度におけるトリプルロック改革と家族支援を一体で考える提案を取り上げます。本エピソードでは、日本の年金改革でよく議論されるマクロ経済スライド、基礎年金の底上げ、被用者保険の適用拡大を手がかりに、こうした制度調整が将来の支え手を前提にしている点を確認しました。英国では、人口高齢化、出生率の低下、現役世代と年金受給者の比率悪化、トリプルロックによる年金支出の膨張が重なっています。こうした状況を踏まえ、年金政策と家族政策を同じ世代間契約として再設計する必要性を紹介しました。出典: Onward / Konrad-Adenauer-Stiftung UK & Ireland, "From Triple Lock to Family Support" https://ukonward.com/reports/from-triple-lock-to-family-support/[23:40] 親元に戻り、とどまる若者たち — 住まいは成人への移行を左右するResolution Foundationのブリーフィングをもとに、英国でフルタイム学生ではない20歳から24歳の若者の63%が親元で暮らしていること、住宅取得が本人の所得だけでなく親の資産にも左右されつつあることを取り上げます。本エピソードでは、若者の所得には一部改善が見られる一方で、親元同居、住宅取得、親の資産への依存という構造変化が起きていることを議論しました。生活水準が上がったように見えても、若者が独立しにくい状況は残っています。住宅供給、手頃な住宅、賃借人の権利、頭金支援、NEET対策、最低賃金政策の限界などを通じて、若者が親の資産に頼らずに家を出て、仕事を選び、人間関係をつくれる社会をどう設計するかを考えました。出典: Resolution Foundation, "They're coming home: How do the living standards of younger Millennials and Gen Z fare?" https://www.resolutionfoundation.org/publications/theyre-coming-home/[47:15] 高齢者の貧困を減らす — 分断された制度から統合型セーフティネットへBrookingsの記事をもとに、米国の高齢者貧困に対して、SSI、SNAP、Medicare、住宅補助、Social Securityの相互作用を組み合わせる政策パッケージを取り上げます。本エピソードでは、高齢期の困窮では、一度家計が崩れると働いて取り戻す余地が限られることを確認しました。病気、医療費、食料、住まいの不安が同時に発生する一方で、支援制度は別々に用意されていることが多くあります。記事では、補足的所得保障の給付拡大やルールの簡素化、Medicare保険料の引き下げ、自己負担上限の設定、住宅バウチャーの拡大などが提案されています。高齢者の貧困を、お金が足りない問題であると同時に、助けが届かない制度設計の問題として捉え、日本における申請主義、低年金、医療・介護・住居費、単身高齢女性への支援にも話を広げました。出典: Brookings, "Reducing poverty among older adults" https://www.brookings.edu/articles/reducing-poverty-among-older-adults/■PEP ThinkとはPEP Think は、世界のシンクタンクの最新の論考を手がかりに、日本のビジネスと政策のこれからを一緒に考えていく番組です。■YouTubeでも配信中PEP のYouTubeチャンネルはこちら:https://www.youtube.com/channel/UCT3kLHNfQJpO9gBAmAj3Bpg■登壇者馬田 隆明 (PEP ディレクター)■主催政策起業家プラットフォーム (PEP): https://peplatform.org/公益財団法人 国際文化会館: https://ihj.global/

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