EPISODE · May 9, 2025 · 1H 8M
S2#30 キスマークの話
from 666666RADIO · host 666666RADIO
FAB's Social mediahttps://www.instagram.com/fab_pg666/https://soundcloud.com/neh2e66sinxw「キスマークは誰のもの」昼休み、ファビオが首筋にキスマークをつけて出社してきた。「マジで?どうしたのそれ…」「ん〜、まあ……来ちゃったのかもな、俺のモテ期」妙に自信に満ちた笑顔。その日を境に、ファビオのまわりに女が寄ってきた。ミキは弁当を分けてくれ、ユリは彼の手にわざと触れ、ついにはあの高嶺のアオイまでが夜の公園で「キス、してもいいですよ」と言った。ファビオは勘違いした。これは運命だ、と。愛されている、と。自分が“選ぶ側”になったのだ、と。でも全部、最初のキスマークが原因だった。ただの飲み会ノリで、酔っ払ったゲイの同期がつけたやつ。それが“リアルな女の証拠”に見えたことで、噂が立ち、周囲が「ファビオって実はモテる?」と錯覚し始めたのだ。アオイのキスも、罰ゲームだった。ユリの触れた手は、手汗チェックだった。そして唯一、純粋に彼を好いていたミキは——ファビオが「お前はキープで」と言ったLINEを見て、泣いて辞めた。数日後、ファビオはまた一人になった。キスマークの痕だけを、そっと指でなぞりながら。
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