EPISODE · Jul 5, 2026 · 6 MIN
【速レポ】<京都大作戦2026>10-FEET、熱狂の2日間が仲間たちと最高の大団円「おまえらがおらんくなったら寂しいから、来年もやりましょう!」
from Music News Japan · host keisuke horota
https://barks.jp/news/1076398 計29組が7月4日(土)と5日(日)2日間にわたって、それぞれに熱演を繰り広げた<京都大作戦2026 ~夏フェスキックオフ!情熱のパスを繋ぎな祭~>が5日の19時40分、ついに大団円を迎えた。その時、ステージ上にいたのは前日にひきつづきトリを務めた10-FEETの3人と、彼らを囲んだこの日の出演バンドのメンバー達だった。 「2日間ありがとう!」「みんなすごかった。何も言うことはないです!」 NAOKI(B, Vo)とTAKUMA(Vo, G)が繋いだそんな言葉から、「さあ行くぞ!」とTAKUMAが声を上げ、なだれこんだ1曲目の「2%」からラガ風のボーカルとメロディックパンクサウンドが完全燃焼を目指した観客をダイブさせ、モッシュさせ、拳を振らせたのだが、その一方でこの2日間、よっぽど楽しかったに違いない。 「第ゼロ感」「その向こうへ」という大団円に向け、観客の気持ちを高揚させるポイント、ポイントを作りながら、曲が進むにつれ、10-FEETの3人が<京都大作戦>に集まった仲間達との別れを惜しむ気持ちをどんどん募らせていったところもまた、こんな言い方をしたらメンバー達に申し訳ないかもしれないが、ある意味、見どころだったのかもしれない。 しかし、そうなることは序盤から、レゲエパートに挟まれたソリッドなアンサンブルにメランコリーを落とし込んだ「helm’N bass」や、人は一人で生まれ、一人で死んでいくというTAKUMAの諦観を反映させた「壊れて消えるまで」や「シエラのように」をセットリストに加えた時点で、そもそもそうなることは3人にもわかっていたような気もするが、思っていた以上に仲間と別れることが寂しくなってしまったようだ。 「昨日も熱いバトンをもらったけど、今日も凄くて、言葉にできないくらい、めっちゃ感動した。改めて思った。音楽はほんま人生を変える。人を変える。そんなことを思わせるライブだらけだった」 そんなふうにこの2日間を振り返ったTAKUMAは「helm’N bass」を演奏し終えたあと、KOUICHI(Dr, Cho)を囲んで、そんなライブを超えられるか3人で話し合ったことと、「今日は超えなくていい」という答えが3人一致で出たことを明かすと、こう続けたのだった。 「焦らせてくれるバンドばかり。自分達だけでツアーに出ると、3人でケンカしたり、仲直りして、平和になったり、わけわからなくなることがあるけど、毎年、ここ(<京都大作戦>)で目を覚ましてます。同時に自信を挫かれ、絶望もさせられるけど、お客さんも含め、みんな大事な仲間。おまえらがおらんくなったら寂しいから、来年もやりましょう!」 そこから繋げた「壊れて消えるまで」は、そんな思いを込めながら、アドリブで歌詞を変えた<京都大作戦>バージョンで披露した。「第ゼロ感」は大阪籠球会とスラムダンクの安西先生を迎え、大阪籠球会のバスケットボールを使ったアクロバチックなパフォーマンスとともに演奏を繰り広げ、観客を沸かせた。 冒頭で「何も言うことはないです」とTAKUMAは言っておきながら、この2日間に思いを馳せると、言葉が溢れ出てきてしまうようだ。 「音楽にしかどうにもできなかったことが個人的にはいっぱいあったと思う。お金にもどうしようもできひん。お医者さんにも何ともできひん。大工さんにも何ともできひん。カウンセラーにも何ともできひん。音楽にしか何ともできひんかったなみたいなことがいっぱいあって、今日はそういうことがいっぱい思い出せる<京都大作戦>の仲間のライブでした」 センチメンタルな曲調の中で成熟を印象づけた「シエラのように」、センチメンタルになっていることに対する照れ隠しだったのか、そこから「もう1曲バラードを聴いてください。ウソじゃあ!!」とTAKUMAがちょけてなだれこんだ「VIBES BY VIBES」で再び源氏ノ舞台に作った熱狂の渦をさらに大きくしたのが、ROTTENGRAFFTYからNOBUYAとN∀OKIを迎え、TAKUMAと3人で歌った「その向こうへ」と、DOCTOR-HASEGAWAのサックスとともに演奏した「CHERRY BLOSSOM」。もしかしたら、観客が色とりどりのタオルを宙に投げた「CHERRY BLOSSOM」の壮観な景色で終わってもよかったかもしれない。そうしたら、大団円にふさわしい祝祭感を観客に味わわせられただろう。 しかし、「めっちゃ寂しくなってきた」とTAKUMAが言いながら、そこに「ヒトリセカイ」を観客のシンガロングとともに繋げたのは、観客も、そして自分達も明日からまた一人、1年間せいいっぱい生き抜いて、来年またここで会おうと約束したかったからなんじゃないか。 それでこそTAKUMAが赤裸々に語った仲間との別れの寂しさや、<京都大作戦>が彼らにとって特別な場所であることが際立ったと思うのだが、それではあまりに寂しすぎると思ったのか。土壇場で2ビートのメロディックパンクナンバー「Back To The Sunset」を追加した3人は、続けて出だしの音を確認しあいながら、ドカドカと演奏になだれ込む。「失敗したら怒られよう」というKOUICHIの言葉から、それがぶっつけ本番であることがわかった。 3人が演奏したのは、HEY-SMITHのハードコアナンバー「Come Back My Dog」。ステージに飛び出してきたHEY-SMITHの猪狩秀平とYUJIがマイクを掴んで叫ぶ。そして、最後は、やはり仲間達と騒ぎたいと思ったのか、「全員出てこい!」とTAKUMAが叫び、この日の出演バンドのメンバー達と、もう1回、「Come Back My Dog」を演奏するというカオスの中、10-FEETのステージは「終了です!」と閉幕を宣言したTAKUMAに「わけわからんって!」と猪狩が突っ込み、大団円を迎えたのだった。 その後、10-FEETの3人は再びオンステージすると、「めちゃくちゃいい笑顔で来年もこの遊び場を作れたらと思います」「来年も絶対やりたいと思っているので、俺らのことを信頼して、また遊びに来てください!」とTAKUMAとNAOKIがそれぞれに来年、また<京都大作戦>を開幕することを約束してから、「2日目無事終了! よぉ~」とKOUICHIの音頭による一本締めで閉幕を宣言すると、<京都大作戦2026 ~夏フェスキックオフ!情熱のパスを繋ぎな祭~>を締めくくったのだった。 文◎山口智男写真◎HayachiN、Yukihide”JON…”Takimoto、青木カズロー セットリスト1.2%2.SHOES3.helm’N bass4.壊れて消えるまで5.第ゼロ感 with 大阪籠球会6.シエラのように7.VIBES BY VIBES8.その向こうへ feat. N∀OKI & NOBUYA(ROTTENGRAFFTY)en1.CHERRY BLOSSOM(DOCTOR-HASEGAWA)en2.ヒトリセカイen3.Back To The Sunseten4.Come Back My Dog(HEY-SMITH) […]
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