EPISODE · Jul 4, 2026 · 8 MIN
【速レポ】<京都大作戦2026>10-FEET、雨がもたらした極上の光景「思い出に変えてくれて、ありがとう!」
from Music News Japan · host keisuke horota
https://barks.jp/news/1075954 源氏ノ舞台と牛若ノ舞台の出演者14組がタスキを繋いできた<京都大作戦2026〜夏フェスキックオフ! 情熱のパスを繋ぎな祭〜>初日の最終走者たる10-FEETのステージが始まった。 《Be brave Be brave この一瞬だけ どうか勇気を与えておくれ》──TAKUMA(Vo,G)の声が静寂を駆け抜ける。刹那、太陽が丘からどよめきが噴出した。現在、10-FEETはワンマンツアー<10-FEET “壊れて消えるまで” ONE-MAN TOUR 2026>を開催中であり、各地でまったく異なるセットリストを披露している。その流れを汲むように、1曲目に披露されたのは「hammer ska」だったのである。これに上がったのが驚きと歓喜の声だ。 TAKUMAが軽やかに鳴らす裏打ちを強調したギターフレーズ、NAOKI(B,Vo)がのっけからかました気合いの大ジャンプ、ドンドンドンと心臓をノックするKOUICHI(Dr,Cho)のバスドラム。雨が降りしきる中ではしゃぎ回るオーディエンスに”まだまだいけるよな”と問いかけるように、三位一体の音塊が容赦なく襲い来る。 ジャーンとコードを一発響かせ、赤から青へ舞台を染め上げると「スパートシンドローマー」へ。硬質なサウンドと綿密に編み上げられたアンサンブルが、BPMの速さに依存することのない疾走感を演出していくあたりは、2027年に結成30周年を迎える10-FEETだからこそなぜる業。加えて、長きにわたり目の前の瞬間瞬間を全力で生き抜いてきたバンドであることに疑問はない。しかし近年の10-FEETは、そのベクトルをひと際強烈にしているのではないだろうか。 「お前らと一緒に酔っ払いに来たよ。お前らと一緒に心中しに来たよ。さぁ、行こうか! 壊れて消えるまで!」──TAKUMA こんな口上から演奏された最新曲「壊れて消えるまで」は、まさしくその真髄を体現した1曲と言えるだろう。たとえば、「ハローフィクサー」以降のシーケンス要素によるデジロック的肌触りも持つサウンドテクスチャーとは打って変わって、シンプルな生身の演奏がTAKUMAのエモーショナルな歌声を運んでいく。剝き出しの状態で吐き出されるのは、おもむろに天へ手を伸ばしながら歌われた《少しだけ 届かなかったよ》というラインだ。ひたむきに前を見据える3人、ジッとそれを聴き入る観客の姿。過去の悲しみを抱えながらも、灯火を絶やさぬ意志と相対したからこそ、雪崩れ込んだ「RIVER」が深く染み渡る。 DOCTOR-HASEGAWAのサックスが高らかに響き渡り、Kj(Dragon Ash)が乱入して大熱唱を牽引したライブアンセム「RIVER」が、Kjの「ライトを貸してください!」というひと声によって光り輝く太陽が丘へと広がっていく。《助けてのその一言は 僕の存在を否定するもの そんな誓い とんだ勘違い 誰も独りで生きていけない》から始まる数行は、紛れもなく周囲と手を取り、一歩先へ踏み出すためのリリックだろう。そして、そのユナイトは10-FEETが<京都大作戦>で実現してきたものであり、彼らの至上命題でもあるのかもしれない。 「大作戦! 雨なんか関係ないぞ! ぶち上がるだけやろ!」というNAOKIの言葉に導かれた「第ゼロ感」でのハイタッチ、「今日は絶対、笑って帰りましょう」とプレイされた「goes on」も、その連帯に紐づくひとコマ。そして「一緒に死のうか、一緒に心中しようか!」「全員死ね!そして生きろ!」という叫びに続いて演奏されたラストナンバー「back to the sunset」に至るまで、互いのリスペクトのもとで誰も彼もが笑い合う絶景があった。 「死にたくなったらまた来いよ! 一緒に死んだるから。明日からまたバッチリ決めろよ!バイバイ、笑って帰れ!」──TAKUMA 10-FEETの3人は、にっちもさっちもいかない時、共にどん底で涙を流してくれることを約束してくれたのだろう。ギャグに潜ませた真摯なメッセージと、ヘヴィにして温かなサウンドが送ってくれたのは、諦めないためのエネルギーと明日へのエールだったのかもしれない。 すべての演奏を終えて、再びステージに登場した3人。TAKUMAは「普通に考えると雨ってネガティヴなことかもしれないけど、でもみんなで一緒に協力して思い出に変えてくれて、ありがとう!」と語った。雨が降りしきるこの瞬間を全員で心に焼きつけようとしていた。 そして3人の姿が見えなくなるまで、ステージへ注がれ続けた「ありがとう!」という感謝の言葉。TAKUMAは本編MCで「凄かったわ、お前ら。サークルから湯気出てたで。全員アホばっかりや(笑)」とこれ以上ない愛とリスペクトを手渡した。それは、TAKUMA曰く「最高のアホ」と10-FEETの一蓮托生っぷりを示しているようで、雨がもたらしたとも言い換えることのできるこの美しい光景は、京都大作戦の新たな伝説となったはずだ。 文◎横堀つばさ写真◎HayachiN Yukihide”JON…”Takimoto 青木カズロー セットリスト01.hammer ska02.スパートシンドローマー03.ハローフィクサー04.壊れて消えるまで05.RIVER feat. Kj (Dragon Ash)06.蜃気楼07.第ゼロ感08.goes on09.4REST10.back to the sunset ◾️<京都大作戦2026 ~夏フェスキックオフ!情熱のパスを繋ぎな祭~> 7⽉4⽇(土) 京都府⽴⼭城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ7⽉5⽇(日) 京都府⽴⼭城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージopen9:30 / start11:00 […]
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