EPISODE · Mar 15, 2026 · 13 MIN
往診論 大きな救急と小さな救急を使い分ける「肝臓癌破裂の場合」
from 往診屋の学び · host Takeshi WATANABE
医療者の重要な仕事の一つに、救急医療の現場において「大きな救急」と「小さな救急」を適切に使い分ける判断力が挙げられます。これは、脳梗塞や肝臓がんといった症例においても同様です。何が何でも「大きな救急」として対応すべき状況と、逆に「小さな救急」として対応すべき状況を的確に見極め、判断し、行動に移すことが求められます。しかし、実際の医療現場では、この判断が誤ってしまうケースが少なくないように感じます。私自身も、今振り返ると間違った判断をしていたのではないかと思うことがあります。例えば、本来は「大きな救急」として徹底的に対応すべき症例を、症状が軽く見えたために「小さな救急」として扱ってしまったこと。また、その逆で、本来は「小さな救急」として迅速に診察すべき症例を、見た目が重症に見えるという理由から「大きな救急」として救急車を呼ぶなどして対応してしまったこともあります。ここからわかるように、救急の対応は、必ずしも症状が軽症か重症かだけで決まるものではありません。むしろ、その患者さんの状態に応じて「大きな救急」で対応すべきか、「小さな救急」で対応すべきかを見極めることの方が重要です。つまり、症状の軽重を判断すること以上に、どちらの救急体制で臨むべきかを判断し、使い分ける能力が、医療者には不可欠であると考えています。
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往診論 大きな救急と小さな救急を使い分ける「肝臓癌破裂の場合」
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