EPISODE · Sep 19, 2026 · 19 MIN
わたしたちの生きる道は(石田学) – ローマ 16:17–24
from 小山ナザレン教会 · host 小山ナザレン教会
2026年9月13日 三位一体後第15主日説教題:わたしたちの生きる道は聖書: ローマの信徒への手紙 16:17–24、ホセア書 14:5–9、詩編 111、マルコによる福音書 10:13–16説教者:石田学 -----ローマの信徒への手紙は、パウロ書簡の中でもっとも長い手紙です。皆さんは、この手紙を読むのにどれくらい時間がかかると思いますか。一人で声を出して読むと、およそ70分です。パウロの使者としてローマに行ったフェベはこの手紙を朗読しました。一気に読むのは大変だったでしょうが、聞く方も大変だったはずです。そんな長い手紙は、最後の部分だけしか覚えていないものです。だから大抵は、意識して最後にもっとも重要な要点を書きました。ローマ書の場合、その最後の重要な要点が、きょうの聖書箇所です。ここからローマ書でパウロがもっとも伝えたかったことがわかります。「分裂やつまずきを引き起こす人たち」とパウロが呼ぶ、パウロの福音とは違うことを教えて教会を分断する敵がいたのです。彼らを警戒し遠ざかりなさいと勧めることがパウロの目的でした。まさにこのことのために、パウロはローマ書全体を書いたとさえ言えます。ローマの信徒が彼らに惑わされないために、パウロは言葉を尽くして、福音を解き明かし、教会とは何かを教え、信仰者の生き方を示しました。そしてパウロは、手紙の最後にこの警告を結論として書いたのでした。しかし、警戒し遠ざかれと言われても簡単ではありません。相手は羊の皮を被った狼のように、巧妙で説得力に長けているからです。各地を旅しているパウロに逐一質問することはできません。優れた教師や指導者が正解を与えてくれることも期待できません。なんでも教えてくれるガイドブックや教本があるわけではありません。キリストを信じるということは、主に従う道を歩むということです。キリスト者として生きる道は、目指す目的の地は皆同じですが、一人一人異なる生涯であるからには、歩む道のりもそれぞれです。みんなに使える手軽な回答集や「あんちょこ」などはありません。必要なのは、信仰者として生きる道を歩むための、大原則です。パウロはすべての信仰者に共通するその大原則を示すのです。「善にはさとく、悪には疎くあることを望みます」と。簡単ではありません、自ら考えて判断することが求められますから。しかし、全部自己責任でも有無を言わせぬ隷属でもありません。神の知恵であるキリストの愛と慈しみを善の基準とすることと、悪に慣れたり馴染んだりしないでキリストと歩むこと。この大原則をパウロは、「私は命じる」ではなく「望みます」と告げます。わたしたちはキリストにあって自由と尊厳を与えられているからです。
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