EPISODE · Aug 25, 2026 · 4 MIN
選ばれる人は、先に旗を立てる。
from セレクト。 「なぜ、あの人は選ばれるのか。」 · host エダコDX | edacodx production
8月24日に、大手デベロッパーが主催する物流のセミナーに参加してきました。テーマは、最近僕もよく話しているCLO。最高物流責任者ですね。中期経営計画の中で、物流をどう位置づけるのか。そんな話を、現役のCLOの方々も交えて議論するセミナーでした。内容自体も面白かったんですが、僕が帰り道でずっと考えていたのは、実は物流そのものではありませんでした。同じことをやっていても、伝え方ひとつで、こんなに見え方が変わるんだな。ということです。例えば、「物流倉庫が空いています。使いませんか。」と言われたとします。条件を見て、場所を見て、賃料を見て、必要だったら借りる。普通は、そうなりますよね。でもこれって、僕がやっているラジオにも、ものすごく似ているんです。「ラジオの放送枠が空いています。番組やりませんか。」と言われても、多くの人は困ると思うんです。何を話せばいいのか。誰に届けるのか。どんな番組にするのか。そもそも、なぜ自分がラジオをやるのか。箱だけ渡されても、イメージできないんですよね。ところが、「経営者が、自分の失敗談を語る番組をつくります。」とか、「これから世の中に出てくる専門家を発掘する番組をつくります。」とか、先にコンセプトがあったらどうでしょう。そこに、「あなたに出てほしいんです。」と言われる。同じ30分のラジオ枠なのに、急に意味が変わります。人は、空いている場所には入りにくい。でも、そこに物語があると、参加しやすくなるんです。これ、不動産でも同じなんじゃないかと思いました。例えば、あるデベロッパーが、「全国に物流施設があります。」と言う。もちろん、それは価値です。でも、もしこう言ったらどうでしょう。2035年までに、全国10か所に巨大な物流拠点をつくります。そこには、それぞれの業界を代表する企業に入ってもらいます。食品なら食品。アパレルならアパレル。日用品なら日用品。そして、同じエリアに集まった企業同士で、トラックを共有したり、配送を共同化したり、在庫や拠点の使い方まで一緒に考えていく。日本の物流を、会社単位ではなく、地域単位、産業単位でつくり直します。そんなビジョンを掲げる。そうすると、「倉庫を借りませんか。」という営業ではなくなります。「この未来を、一緒につくりませんか。」という誘いになる。僕は、ここがすごく大きいと思うんです。セミナーでも、中期経営計画の数字や、CLOが何に責任を持つのか、社内の抵抗をどう乗り越えるのか、いろいろな議論がありました。もちろん、数字は大切です。物流コストを何パーセント下げる。在庫を何パーセント減らす。リードタイムを何日短くする。でも、その数字の前に、「私たちは、どこに向かうのか。」が見えているか。ここがすごく重要なんじゃないかと思いました。人も同じです。自分には、こんな経験があります。こんなスキルがあります。こんな資格があります。もちろん、それも大事です。でも、それだけでは、相手からすると、「で、この人と何をやればいいんだろう。」となってしまうことがあります。一方で、「僕は、こういう世界をつくりたい。」「私は、この問題を変えたい。」「10年後、こうなっていたい。」という旗を立てている人は、周りの人が参加しやすい。「あ、それなら僕も手伝えます。」「その企画なら、この人を紹介できます。」「それ、一緒にやりましょう。」と、人が集まり始める。選ばれるというと、自分をどう見せるか、どう目立つか、どう評価されるか、という話になりがちです。でも、本当に強い人は、自分自身を売っているというより、参加したくなる未来を見せているのかもしれません。そして、その未来に向かう旗を立てている人は、空いている枠を選ぶのではなく、意味のある場所を選ぶ。人も、会社も、サービスも、何を持っているかだけではなく、どこへ向かおうとしているのか。そこまで伝わったとき、初めて「選ばれる理由」が生まれるのかもしれません。選ばれる人には、理由がある。エダコDXでした。
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選ばれる人は、先に旗を立てる。
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