「言葉にならない」をコトバにする ~バグに垣間見るこの世の真理~ 漠然#30 episode artwork

EPISODE · Apr 10, 2026 · 39 MIN

「言葉にならない」をコトバにする ~バグに垣間見るこの世の真理~ 漠然#30

from バク然らいぶらり · host ハマナカ,どてらい

3回にわたるひとり語り回を経て、久しぶりにハマナカとどてらいが再会した留守中のハマナカが体験した「紙折りの未知なる挑戦」に始まり、「“知”を飼いならすアナログスキル」、「『言葉にならない』をコトバにする」、「バグに垣間見るこの世の真理」と話が転がりゆく。ふたりの語り切れない漠然は「レベル0とレベル0.1の違い」に触れ次回に続く!毎週金曜日配信の「終わらない雑談」。【目次】00:00:00 紙折りの未知なる挑戦00:05:18 現代で失われつつある虚構認識力00:14:59 “知”を飼いならすアナログスキル00:22:40 「言葉にならない」をコトバにする00:30:38 バグに垣間見るこの世の真理00:34:13 レベル0とレベル0.1の違い(導入)【要約】00:00:00 紙折りの未知なる挑戦3回にわたるひとり語り回を経て、久しぶりにハマナカとどてらいが再会。冒頭では、ハマナカがこの間に取り組んでいた塗装仕事の話から始まる。エアブラシで大きなものに均一に塗料を乗せることは、デジタルのバケツツールのようにはいかない。吹ける範囲、塗料の厚み、重なり、ムラ、ゴミ、削り直し。色を塗るだけのはずが、実際には層を積み、削り、整える彫刻のような作業だったという。アナログ作業に宿る身体感覚と、手を動かさなければわからない難しさが語られていく。00:05:18 現代で失われつつある虚構認識力話は、#27の「おそれ分類論」へのアンサーへ。ハマナカは、恐れの根っこには命の危機があると語り、どてらいも犬、強風、夢の国、人の群れへの恐怖をそこに結びつけて考える。夢の国のような場所は、現実の上に仮想のレイヤーを重ねるエンターテインメントでもある。そこへ自覚的に没入するなら楽しいが、没入していることに無自覚になると、現実との接続を忘れてしまう危うさがある。現代社会には、さまざまな仮想レイヤーがあり、人はいつの間にかその中で生きている。虚構を虚構として扱う力が、いま改めて問われているのかもしれない。00:14:59 “知”を飼いならすアナログスキル続いて話は、情報と身体感覚の違いへ。パンチの打ち方を知識として知っていることと、実際に打つ、受ける、痛みを知ることはまったく違う。武道を通じてどてらいは、何を怖がるべきで、どこを守ればいいのかという「正しい怖がり方」を身体で覚えてきた。ハマナカも塗装の経験から、均一に塗るには手先だけでなく、距離、速度、重心、身体全体の制御が必要だったと語る。検索やAIで情報は手に入るが、それを自分の感覚として扱えるようにするには、失敗し、体験し、身体でフィードバックを受け取る必要がある。00:22:40 「言葉にならない」をコトバにする話は、自分の中の信仰や表現手段へ移る。ハマナカは、言葉を超えたものへの渇望を持っている。一方、どてらいは、言葉そのものへの信仰があると気づく。言葉は万能ではない。けれど、人間のコミュニケーションの中心にあり、薬にも刃にもなり、人の感情を大きく動かす。漠然とした感覚を言葉にするのは野暮ではないか、とかつては思っていたどてらい。しかし今は、言葉にならないものをあえて言葉にし、漠然図鑑に載せて共有することにアート性を感じている。完全には言い切れないものを、それでもコトバにしてみる。その行為こそ、バク然らいぶらりの核なのかもしれない。00:30:38 バグに垣間見るこの世の真理ハマナカは「矛盾」という概念が好きだと語る。絶対に何でも貫く矛と、絶対に何でも防ぐ盾。それらがぶつかった時に起きる解決不能な何か。論理では処理できない矛盾や無限のようなものに、真理の気配があるのではないか。ゲームで言えば、通常のルールでは起こり得ないバグや、世界の外へ落ちてしまうような現象。バグは失敗や不具合であると同時に、その世界の仕組みや限界を一瞬だけ見せてくれる。言葉でも、ビジュアルアートでも、写真でも、そうした「既存の枠組みを超えた何か」を表現しようとして、人は足掻いているのかもしれない。00:34:13 レベル0とレベル0.1の違い(導入)終盤では、ツール選びと失敗の話へ。AI、ペンタブ、画材、ソフトウェア。どれを使うべきかは、ハウトゥーだけでは決まらない。大事なのは、自分が何をしたいのか、何に困っているのか、なぜそのツールが必要なのかを考えること。すごい人が使っているツールを買えば自分もできると思う時期はあるが、実際に使ってみて「そういうことじゃない」と気づくことにも価値がある。レベル0とレベル0.1は全然違う。少し触って失敗しただけでも、見える問いや足りないものが変わる。この話は次回へ続く。【漠然なる気付き】デジタルでは一瞬で塗れる色も、アナログでは厚み、ムラ、重なり、削り直しを伴う。現実の作業には、情報だけではわからない層がある。恐れの根っこには、命の危機がある。犬、強風、人の群れ、夢の国への恐怖も、突き詰めると自分の身を守る感覚につながっている。夢の国やゲームやネット空間は、現実の上に仮想のレイヤーを重ねるもの。そこに自覚的に没入できるかが大事である。虚構認識力とは、現実ではないものを現実ではないと知りつつ、その中で遊ぶ力なのかもしれない。情報として知ることと、身体で理解することは違う。パンチの知識と、実際に受ける痛みは別物である。“知”を飼いならすには、検索やAIだけでは足りない。実際にやる、失敗する、感覚としてフィードバックを受けることが欠かせない。どてらいの信仰には「人をがっかりさせたくない」がある。そこから「楽しませたい」という表現欲が生まれている。ハマナカには言葉を超えたものへの渇望があり、どてらいには言葉への信仰がある。道具は違っても、目指している場所は近い。「言葉にならない」を言葉にすることは、野暮ではなくアート性を持つ行為なのかもしれない。矛盾や無限は、論理だけでは扱いきれない。だからこそ、そこに真理の気配や表現の面白さが宿る。バグはただの失敗ではなく、その世界のルールや限界を一瞬だけ見せてくれる窓でもある。失敗して「これは違う」と知ることにも価値がある。レベル0とレベル0.1の間には、大きな差がある。第30回は、ふたり語りで、恐れ、身体知、言葉への信仰、矛盾、バグ、失敗の価値まで転がった再始動回だった。【本日の漠然マイスター】ハマナカ紙折り人。DJやプログラミングもする。折り紙デザインスタジオ Kamiori-Studioを運営している。漠然スタイルは「神降ろし」。0から1を作ることに没頭している研究家気質のマイスター。ハマナカのInstagramどてらい物書き。空手やたこ焼き職人もする。主に雑誌『散歩の達人』で執筆、トンチキ企画担当。漠然スタイルは「イタコ」。他人格を憑依させるように感覚を拾うマイスター。どてらいのInstagram【インフォメーション】もとむ! 投書(メール)職人!あなたが普段抱いている、ぼんやり言葉にできない言葉。こちらの投書箱にどしどし投げ込んで! 漠然マイスターが、番組内で言葉にします! 図鑑に載ったり、Podcastで読まれたり、漠然グッズになったりするかも……?バク然投書箱ホームページもみてねバク然らいぶらりSNSはコチラlinktree

Episode metadata supplied by the publisher feed · Published Apr 10, 2026

Embed this episode

NOW PLAYING

「言葉にならない」をコトバにする ~バグに垣間見るこの世の真理~ 漠然#30

0:00 39:30

No transcript for this episode yet

We transcribe on demand. Request one and we'll notify you when it's ready — usually under 10 minutes.

No similar episodes found.

No similar podcasts found.

Frequently Asked Questions

How long is this episode of バク然らいぶらり?

This episode is 39 minutes long.

When was this バク然らいぶらり episode published?

This episode was published on April 10, 2026.

Can I download this バク然らいぶらり episode?

Yes. Use the download control on the episode player to save the publisher-provided media file.
URL copied to clipboard!