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BOOK 沼 RADIO
by BOOK 沼 RADIO
「BOOK 沼 RADIO」は、オカ・コン・カフカの3人が、毎回、1冊の書籍を取り上げ、そこから生まれた問いに対して、具体と抽象を行き来しながら、答えを出そうとする。そんな対話番組です。3人で思考の沼を楽しんでいきます。Notionページ→https://tricky-wallaby-04e.notion.site/BOOK-RADIO-1ec73bca327f4adca851a40ab543134a?pvs=4毎月第二、第四日曜日に更新予定。
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#71 『嘔吐』(小川哲著)
今回は、オカの選書。 小川哲さんの短編『嘔吐』(文芸誌「GOAT」掲載)を取り上げます。 本作は、ある中年男性が、ファンである女性作家のサイン会を「おじさんであること」を理由に追い出された、というブログを投稿することから始まります。一見、不当な差別に抗議する紳士的な告発に見えるこの文章が、SNSでの炎上や二次情報の流布を経て、読み手の「真実」を激しく揺さぶっていく物語です。「認知の歪みと雰囲気の支配」「ロジック」と「感情」の対立。仕事のプロジェクトなどで、本来の目的(ロジック)を優先する人が、盛り上がっている場(感情)において「冷たい人」と見なされてしまうような、現代社会における正論の通じにくさ。本人同士が納得していても、それを見た「第三者」への影響を考慮しなければならないSNS社会特有の監視構造と、そこから生まれる息苦しさについて考察します。この回では、自身の仕事でのプロジェクト事例(目的と盛り上がりの乖離)を引き合いに出すオカの実感と、メタ的な視点で「客観視できる自分でいたい」と願いつつも、反射で動いてしまう人間の身体性を分析するカフカの視点を交えて議論します。 特に、「私たちは言葉の端々に宿る人間性をどこまで正しく受信できているのか」という、コミュニケーションの本質的な難しさを深掘りします。最終的に、私たちは「情報の海の中で、いかにして自分自身の価値観を保ち、他者の痛みを想像し続けることができるのか」という、現代的な誠実さを問う問いに立ち返ります。
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#70 『資本主義と、生きていく。』(品川皓亮 著)
今回は、カフカの選書。2026年3月に刊行されたばかりの本書は、株式会社COTENで歴史調査を担当する著者が、資本主義というシステムの中で私たちが感じる「しんどさ」の正体を、歴史的背景や哲学的な視点からフラットに描き出しています。今回ご紹介するのは「資本主義の追っ手」「6つの追っ手」「常に環境に適応し、成長し続けなければ生き残れない」という強迫観念。この回では、元アスリートとして引退後も競争や成長の呪縛から逃れられず、市場価値への劣等感や焦りを抱えるカフカの葛藤と、妊娠・出産を機に強制的に「競争のトラック」から降りたことで、資本主義のルールに乗れなくなったオカの実感を対比させながら議論します。特に、安易な「脱資本主義」を唱えるのではなく、システムの中に身を置くプレイヤーとして、いかに自分なりの「距離感(バランス)」を主体的に保つかという点について深く語り合います。私たちは資本主義というレールの上のプレイヤーとして、自分にとっての適切な成長や速度をいかにして自分自身で決めていけるのだろうか。
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#69 『母という呪縛 娘という牢獄』(齊藤 彩著)
今回は、コンの選書。『母という呪縛 娘という牢獄』を取り上げます。本書は、2018年に滋賀県で起きた、9年もの浪人生活を強いられた娘が実の母を殺害・遺棄した実在の事件を、記者による取材と被告となった娘の手記から解き明かしたノンフィクションです。「母娘の共依存と支配」「教育虐待」「心理的な逃げ場のなさ」。傍目には逃げ出せるように見えても、当事者の心の中では「母を殺すか、自分が死ぬか」しか選択肢がないと感じるほど煮詰まった「牢獄」の闇について描かれています。親による「過度な同一視」。母自身の不遇な生い立ちやコンプレックスを埋めるために、娘を「自分自身」だと思い込み、支配を強めていった歪んだ愛情の形とは。この回では、親の意向と自分の意志の狭間で葛藤した過去を持つコンの実感を交えて話しています。特に、「愛情の裏返し」という名目で正当化される支配の残酷さや、誰もが一歩間違えれば「異常」とされる世界線に入りうる危うさについて深く語り合います。 最終的に、私たちは「他者を自分とは別の人間としていかに尊重し、理性で支配欲を制御し続けるか」という、家族関係の深淵にある問いに立ち返ります。
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#68『本なら売るほど』(児島 青 著)
今回は、オカの選書。漫画『本なら売るほど』を取り上げます。「本をテーマにした漫画」といえば、名著の素晴らしさを語り合ったり、読書の崇高さや楽しさをキラキラと描いたりするものが一般的。しかし本作は、古書店を舞台に「本を手放す人々」や、必ずしも本を読み通せない人々の姿を描き、本と人との関わりが決して綺麗な側面だけではないというリアリティを肯定してくれています。そこで今回は「読書への罪悪感」をキーワードに、3つのトピックを中心にお話ししました。まず、本を読まない「本好き」の存在について。内容よりも本の情報や流通が好きだったり、買って満足してしまう「積読派」や、読んでいて寝落ちしてしまう人など、完璧な読書家ではない人々の心情を肯定する視点について。 次に、読書につきまとう「高尚さ」の呪縛について。本は綺麗に扱わねばならない、最後まで読まねばならないというプレッシャーと、そこから解放されて自由に(書き込みをしたり、途中でやめたり)本と付き合うことの豊かさ。最後に、本のある空間の居心地の良さについて。コンの祖父の書斎の原体験や、カフカが感じる書店の安心感など、読む行為そのものよりも「本に囲まれる」こと自体が持つ、癒やしの効果です。この回では、「積読」に引け目を感じていたオカが本作に救われたエピソードや、アスリート時代のカフカが「読めない時期」に感じた葛藤、そして図書館や書店に見える「人の生活」を愛するコンの感性を交えて議論します。 特に、「読書はオン(頑張る時)にするものか、オフ(休む時)にするものか」という問いや、本を崇高なものとして扱いすぎない「生活に溶け込んだ読書」のあり方について語り合います。 最終的に、私たちは「知識を得るための読書ではなく、ただその時間を味わうための読書とは何か」という、本との幸福な距離感を問う議論に立ち返ります。
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#67 『戦略的暇』(森下彰大著)
今回は、カフカの選書。森下彰大さんの著書『戦略的暇 人生を変える新しい休み方』を取り上げます。スマホの登場以来、私たちは常に何かに接続し、隙間時間を埋めることに躍起になっている。しかし本書は、デジタルデバイスへの「依存」から「共存」へとシフトし、意識的に「暇」を作り出すことこそが、脳のパフォーマンスを高め、人生を豊かにすると説いています。今回は「良質な暇」をキーワードに、3つのトピックを中心に展開しました。 第一に、「良質な暇」と「悪質な暇」の違い。単なるうさ晴らしやSNSによるドーパミン消費(悪質)ではなく、軽い運動や瞑想、創作活動など、脳のデフォルト・モード・ネットワークを整える活動(良質)の重要性について。第二に、現代を覆う「ナウイズム(今至上主義)」の弊害。SNSのタイムラインや即時的な成果に追われ、過去に学び未来を構想する「長い時間軸」での思考が失われている現状への警鐘。 第三に、反射から内省への転換。情報は「反射」的に消費させるように設計されています。そこから距離を置き、五感や身体感覚(内受容感覚)に耳を澄ませる時間の必要性を話しています。最終的に、私たちは「空白の時間を恐れず、いかにして自分自身との対話を取り戻すか」という、デジタル社会におけるウェルビーイングの問いに立ち返ります。
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#66『思春期センサー 子どもの感度、大人の感度』(岩宮恵子著)
今回は、conの選書。岩宮恵子さんの著書『思春期センサー 子どもの感度・大人の感度』(岩波書店)を取り上げます。大人にとって、かつての自分の記憶を頼りに語ってしまいがちな「思春期」。しかし本書は、時代や環境の変化に伴い、現代の思春期の子どもたちが感じている世界は、大人の想像とは大きく異なることを示唆しています。「思春期センサー」という独特な感性をキーワードに、現代の思春期を取り巻く環境の変化として、主に3つのトピックが挙がりました。 ・SNSの普及により「逃げ場がない」状況が生まれていること。・「いつメン(いつものメンバー)」という独特な人間関係の在り方。・自分の感情や状況を説明するための「言葉」をまだ持たない子どもたちと、自身の経験則で「分かった気になってしまう」大人との間にある決定的なズレ。今回は、これから思春期の子どもに向き合うことになるconの実感と、自身の高校時代を振り返りながら「センサー」の働きを議論します。 「悪いことだと分かっていないのではなく、断るための言葉を持っていないだけ」という視点や、大人が自身の過去の経験をそのまま当てはめることの危うさについて深く語り合います。最終的に、私たちは「大人になる過程で弱まっていく『センサー』の存在を認め、いかにして『分かった気にならず』に他者の痛みを想像するか」という、世代を超えた対話の問いに立ち返ります。
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#65 『人生にコンセプトを』(澤田智洋著)
今回は、オカの選書。 澤田智洋さんの著書『人生にコンセプトを』(ちくまプリマー新書)を取り上げます。 一般的に「コンセプト」といえば、ビジネスにおいて競合と差別化し、市場でポジションを獲得するための「戦略」を指す言葉として使われます。 しかし本書は、そうした「勝つための戦略」ではなく、社会から「浮いてしまっている」状態を肯定し、その違和感に名前を与えることで自分を支えるための「コンセプト」の重要性を説いています。著者の澤田さんは、自身の「運動音痴」という弱さを逆手に取り、誰もが楽しめる「ゆるスポーツ」を生み出した経験などを背景に、コンセプトを持つことの意義を語ります。 本書によると、夢は「目的地」であり、コンセプトは武士道や茶道のような「道(スタンス)」。子育てなどを経て、ポジティブな生き方が難しいと感じているオカの個人的な葛藤と、モヤモヤから始める本書のアプローチを重ね合わせながら議論を展開します。特に、社会的に評価される「A面(表題曲)」のような自分だけでなく、悩みや弱さを含んだ「B面(カップリング曲)」のような自分こそが、その人のアイデンティティや深みを作るという「人生のB面」論について語り合います。最終的に、私たちは「解決できない悩みや弱さを否定せず、いかにして人生の味わい深さに変えていくか」という、成熟した生き方の問いに立ち返ります。
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#64 『物欲なき世界』(菅付雅信著)
今回は、カフカの選書。 2015年に初版が刊行された『物欲なき世界』を取り上げます。 かつての日本では、良い家、良い車、ブランド品といった「物」を持つことが豊かさの象徴でした。 しかし本書は、物を持つことが幸せの条件ではない社会の構造を描き出し、若者を中心にもはや物を所有することが幸せの条件ではない社会が到来しつつあることを予言しています。社会構造の変化の背景として、著者の菅付さんは主に3つの理由を挙げています。第一に、情報が多すぎることによりブランド品のような分かりやすいステータスの価値が相対的に下がったこと。第二に、SNSやゲームなど、お金をほとんど使わずに満足できる別の快楽が増えたこと。そして第三に、物よりも物語、体験、関係性(例:推し活やオンラインコミュニティ)といった、別のものに人々が価値を見い出すようになったこと。これは、現代社会が「定常型社会」(脱成長に近い)にあり、成長に代わる価値や目的を見つける必要性を示唆しています。この回では、資本主義の中で働きながらも「それでいいのか」という問いを持つカフカの個人的な葛藤と、脱資本主義の理想像として描かれたポートランドが現実には困難な状況にあるという考察を対比させながら、「物欲なき世界」の実現が資本主義との共存という点でいかに難しいかという問題を深く議論します。最終的に、私たちは「時間とお金とリソースを何に投資すれば幸せになれるのか」という、極めて抽象的で普遍的な問いに立ち返ります。
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#63 『ケアしケアされ、生きていく』(竹端寛著)
今回は、conの選書。2023年に出版された『ケアしケアされ、生きていく』(著者:竹端寛)を取り上げます。「ケア」と聞くと、あなたは誰かが“する側”あるいは“される側”という、一方向の関係を想像しがちかもしれません。たしかに、物理的なケアや心のケアというイメージがしっくりきやすい。しかし本書で竹端さんが深く掘り下げるのは、ケアが「する/される」の二極で完結するのではなく、むしろ互いに入り混じりながら交互に行き来する関係性である、という視点です。社会福祉学者であり大学教員である竹端さんは、自身の子育て経験を通じて、「仕事に全力を注ぎ続けられない状況」や「自分がケアされる側になる経験」をまざまざと感じ、その体験をもとにケアの概念を問い直します。この回では、「なぜ現代社会では“迷惑をかけてはいけない”という意識が強くなりがちなのか」「ケアを提供すること・受け取ることのどちらにも難しさが生まれるのはなぜか」という問題を、3人のリアルな経験や社会の構造の観点から議論します。
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#62 『イノセント・デイズ』(早見和真著)
今回はゲストのいっちーさんの選書。・死刑囚となった女性をその周りの人々の視点から描いたミステリー小説。・イノセント、無垢すぎた主人公は他者の悪意に気づかなかった。・見えてるものをそのまま信じていないか?人は見たいものしか見ない。・相手の受け取り方が怖くなる。・言葉に繊細か、ことばに繊細か。・言わなきゃよかった、と思うか思わないか。・おしゃべりマシーンはやめられない。・いらんことを言ってしまう、その根源的な欲求とは?・ロッキード事件を調査した結果、結局、「空気」がそうさせた。・一周回ってケアが大事?
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#61『つながりのことば学』(齋藤陽道著)
今回はオカの選書。・先天的な難聴をもつ写真家の著者・「ことば」と「言葉」の意味とは・「言葉」の限界を知った・行間からこぼれ落ちるもの・ビジネスとしての良い言葉・ダウン症の友達とのコミュニケーション・ミラーニューロンとことば・なぜか外国人に話しかけられる、いっちーさん・ことばを大事にすれば、言葉には執着しない・ことばを扱うセンス、得意・不得意・「言葉」以外に「ことば」の世界がある
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#60 『「ない仕事」の作り方』(みうらじゅん著)
今回のカフカの選書。・肩書きに「など」をつけてみる・自己洗脳から始めてみる・無駄な努力をしてみる・仕事にするなら、ブームにするなら?・好きや得意を探す前に動いてみる・仕事の分野とコンテンツの分野・数で圧倒してみる
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#59 『ぼっちのままで居場所を見つける 孤独許容社会へ』(河野真太郎著)
今回はconの選書。・孤独と孤立の違いとは・孤独なのにソウルメイトが必要?・孤独になるのは難しい・理解はできなくても“話せる”という相手=ソウルメイト?・スマホ時代に繋がっているのに寂しい。でもそれは孤独ではない?・経済的安定性と孤独について・衛生要因と孤独。
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#58 『あいては人か 話が通じないとき ワニかもしれません』(レーナ・スコーグホルム著)
今回はオカの選書。・話が通じないとき相手は「ワニ」かもしれません・ヒト脳・サル脳・ワニ脳とは?・急にストレスがかかる時、ワニ脳が発動する瞬間がある・ワニ脳モードになるのは悪いこと?・身体のコンディションによって脳が変わる・「◯脳」が分かれば、かける言葉を変えられる・自分のワニ脳モードを思い返してみる
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#57 『「風の谷」という希望』(安宅和人著)
今回はカフカの選書。・「風の谷」とは何か?・「ブレードランナーの世界」への危機感・「風の谷」がプロジェクトで行われる理由・求心力と「三絶」・机上の空論にならないためには?・ニセコは30年でかなり変わった・都市を地方へ行ってみる実験はどう?・「風の谷」プロジェクトに必要な多様性・地方から東京の街を選ぶのが難しい
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#56 『坂の途中の家』(角田光代著)
今回はconの選書。・母親による虐待死事件の裁判を通じ、主人公が自らの家庭の不安と孤立に向き合う物語。・リアルすぎて読むのがしんどそう。(オカ)・容疑者と自分を重ね合わせて葛藤する主人公に、重ね合わせてしまう。・マイノリティの自分と同調圧力、境目がなくなる感覚。・夫婦関係、結婚の意味まで考えてしまう物語。(con)・家族だからこそ難しい。
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#55 『さみしい夜のページをめくれ』(古賀史健著)
今回はオカの選書。・『さみしい夜にはペンを持て』の続編。前作が「書くこと」、特に「日記を書くこと」を勧める内容だったのに対し、本作は「読むこと」—特に本を読むことの魅力と意味をテーマにしている。・本の中に「現実世界に流れない時間」が流れている。・本と他のメディアはどう違うのか?・文章→頭の中で映像化できること・現実はなぜ小説にならないのか?
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#54 『努力の地図』(荒木博行著)
今回はカフカの選書。「努力は報われるのか?」という普遍的な問いに対し、努力と報酬の関係を構造化し、成果につながるまでのプロセスを9つの型=“神話”としての努力論を提示する本書。・色んな努力があっていいし、“引っ張られるような形”で認められる努力があってもいい・「即時達成の報酬」ではない報酬があってもいい。当の本人が認められるかどうか。・「即時達成以外の報酬」を語りきっている人がほとんどいない。・「即時達成の報酬」を追い求めてることの尊さ。・努力と報酬をつなぐ神話の多様性・昭和と令和をつなぐ「努力の地図」
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#53 『BUTTER』(柚木麻子著)
今回はconの選書。・木嶋佳苗事件から8年を経た長編小説・男たちから次々と金を奪い、三件の殺害容疑で逮捕された女性、梶井真奈子・世間が注目したのは、決して若くも美しくもない梶井の容姿
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#52 『This コミュニケーション』(六内円栄 著)
今回はオカの選書。BOOK 沼 RADIO 初の漫画の紹介!・あらすじ20世紀後半――地球に突如として現れた謎の生物「イペリット」。敵と認識された人類の多くは滅ぼされ、地上は廃墟と化していた。生き残りのデルウハは、絶望の果てに自ら死を選ぶが、ある研究所の人間によって一命を取り留める。その研究所では、イペリットに対抗するべく造り出された少女たちがいた!・チームで結果を出すためには悪いことをしても構わない?・「話せば分かり合える」という幻想・モチベーションを上げる関係性とは・読者から見える、ボスと少女たちの関係性・コミュニケーションとは曖昧なもの・秘密裏に行われる大企業の意思決定とコミュニケーションコスト・「話しても分からない」と思える読後感
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#51 『プロジェクト・シン・エヴァンゲリオン』(株式会社カラー編)
今回はカフカの選書。・「シン・エヴァ」のプロマネ術とは?・プロマネに必要な「目的」と庵野監督のリーダーシップ・メンバーへの権限移譲と信頼関係・クリエーターとモチベーター・加点方式と減点方式
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#50 『無理の構造』(細谷功著)
今回はオカの選書。・「理不尽だと感じるのは、あなたの認知が歪んでいるから。ほとんどの人は世界の認知がズレている。」という本書の主張。・情報には非対称性、不可逆性がある。・上司と部下の関係性は「対称」ではない。・小さい争いごとほど認知は歪みやすい?・政治は二項対立のように分かりやすくない。・部下に対して、「成果を上げて欲しいか」「成長して欲しいか」・コロナ禍の「ズルい」という感情と本当の公平性・1:9の法則、実際には能動性が1、受動性が9・『他者と働く』を読んで、相手が何を考えているかを考えるようになった・他者を同じ人間と思わないようになった。自分と他者は非対称性である。自分はかわいい。・人は分かり合えないのではなく、自分の認知が歪んでいるのかもと思った。
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#49 『得意なことの見つけ方』(澤円著)
今回はカフカの選書。・ワカメのように行動の“ゆらぎ”を作る・行動するから自分にとっての情報が集まる・優しい環境に身を置く・あなたが走りたいレースは?・ベビーカーを運んでもらった経験から気づいた得意・行動の“ゆらぎ”が点を結ぶ
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#48 『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』(東畑開人著)
今回はconの選書。・「シェアとナイショ」という補助線。 「シェア」は経験などを共有することで生まれる互いを傷つけぬつながり、「ナイショ」は特定の誰かと傷つけ合いながら深めるつながり。・ナイショ話をすれば関係を深まる?・夫婦関係でのナイショの共有・傷つけ合いから「修復する」ではなく、「新たな関係」を築く・新しい関係性には傷が必要なのか?・浅いシェアと深いシェア
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#47『世界の適切な保存』(永井玲衣著)
今回はオカの選書。哲学者である著者が、言葉では表現しきれない感情を(哲学者の言葉よりも)詩人の言葉を引用して“保存”しようとする本書。・引用するのが「詩」というのが新鮮・説明的な歌詞と抽象的な歌詞・「人間が電車の乗り換えをする瞬間は、かわいい。」・抽象化するから、表面的な同情(シンパシー)から、それが深い共感(エンパシー)へと繋がる・“あさはこわれやすいがらすだから東京へゆくな ふるさとを創れ”・説明をしたい派(オカ)だから、作り手として何故こう書いたか分からない・説明できない状態で保存するのが詩・抽象的な絵画は表現するが説明しない・音と言葉の配置の適切さ・今、俳句を好んでいるのは示唆がないから
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#46 『資本主義が人類最高の発明である』(ヨハン・ノルベリ著)
今回はカフカの選書。・資本主義を全肯定するイーロン・マスク・「資本主義の限界」と個人の幸せ・お金で幸福は買えるのか?・この本が24年の米大統領選に与えた影響とは・誰に向けて書かれた本なのか?・日本の高度経済成長と資本主義・資本主義に変わる何かを探すのは難しい・資本主義と心の豊かさの両立・ストレートに資本主義では勝てないから出来ること・最終的なゴールはどこなのか?
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#45『こころ』(夏目漱石著)
今回はconの選書。・3部構成の名著『こころ』・みんな忘れがちな『こころ』のあらすじ・時代背景があるからこその人間理解・先生の長すぎる遺書はずるい?・主人公らしさ(=上京に伴う成長)がなくて良い・『三四郎』にも通ずる、近代化への“適応できなさ”・先生はなぜ先生なのか?
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#44 『本心』(平野啓一郎著)
今回はオカの選書。平野啓一郎氏の長編小説『本心』を紹介していきます。 舞台は2040年代の日本。この近未来社会では、「自由死」が合法化され、個人が自分の死の時期を選ぶことができるようになっている。主人公は半年前に事故で亡くした母親のAIによる再現(VF:ヴァーチャル・フィギュア)を作製する。 ・人には一貫性がある?ない? ・その人らしさは人間関係から生まれていく ・死に近い人に接する中でconが感じていること ・物語から死を考えるということ
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#43 『からだの美』(小川洋子著)
・アスリートやアーティストや動物の一瞬を切り抜いて言語化した作品 ・細部を言語化することでドラマが生まれる ・リアルな馬の絵に力強さを感じるヒト ・細部が気にならないのに似顔絵が得意な理由は、抽象的に捉えられるから(オカ) ・何をもって相手を認知するか? ・世界を“刻む”ことで強くなる。
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#42 『中年危機』(河合隼雄著)
今回はconの選書。 中年期に訪れる人生の重要な転換点を洞察した著作。この本では、日本文学の名作12編を通じて中年期の心理的課題を探求しています。 中年期の問題を単なる困難としてではなく、どう捉え直す??
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#41 『センスの哲学』(千葉雅也著)
今回はオカの選書。 ・センスとは何か? ・「センスが悪い」とは「再現に失敗していること」、だから「再現から降りよう」 ・駅伝の指導者はどんなセンスが求められるか ・センスとは、「リズム」である。 →リズムの要素は、「ビート」と「うねり」 ・センスは後天的に身に付けられる。 →再現から解放されるために、たくさんサンプルを得よう。 ・アートとセンスの関係 ・センスが良いって、本当に良いこと? ・時代背景とセンスを紐づける ・どんなリズムを心地よいと思うか? ・リズムに浸ってセンスを活性化させる
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#40『裸眼思考』(荒木博行著)
今回はカフカの選書。 ・レンズ(目的)思考に対する裸眼思考 ・ありとあらゆることがレンズ思考になっていたアスリート時代 ・「全身全霊のレンズ思考」は絡まらないから楽 ・レンズ思考が悪さをし始める時に“私にとって”必要な裸眼思考とは? ・ラガーンの魅力について語る ・レンズと裸眼で“何を”見ていたいか
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#39 『からまる毎日のほぐし方』(尾石晴著)
今回はconの選書。 Voicyトップパーソナリティ尾石晴さんが書かれたエッセイ集。モヤモヤとした日常のからまりを著者の視点からほぐしていく。 それぞれ気になった文章を紹介しながら、3人で話していきます。
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#38 『生きのびるための事務』(坂口恭平:原作、道草晴子:漫画)
今回はオカの選書。 ・今まで事務が苦手で敬遠してたけれど、「夢を現実にするたった一つの技術、それが<事務>です。」という、この本の紹介を見て、どういうこと?とギモンに思った。 ・「<事務>は分からないものを明らかにするのではなく、分からないまま仕事を延々と継続するためにあるのです。」 坂口さんの言う<事務>とは、抽象を具体にする力。自分の事務への考え方が変わった本。
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#37 『エネルギーをめぐる旅』(古舘恒介著)
取り上げる書籍は『エネルギーをめぐる旅』(古舘恒介著)。 今回から番組の形式を「1冊の書籍を紹介する形式」に変更してお届けしています。 今回はカフカの選書。 ・カフカがキャリアの方向性を決めた本 ・身近なところに莫大なエネルギーが使われている ・人類はエネルギーと共に発展してきた?
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#36 半身社会をどう実現する?(『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』より)
今回の選書:『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆著) 前回の放送では“半身社会”とはどんな社会だろう?ということを話していった。そこで、今回はそんな“半身社会”をどう実現する?という話をしていきます。 ・副業を推奨する文化 ・東京都心部には住まない ・そもそも価値観は人それぞれなのでは ・コテンと挑戦に寛容である社会 ・半身でも成果を出すスキルを身に付ける ・自分の中で「半身になる」理由をつくる ・頑張って半身になる、頑張らないで半身になる ・半身を楽しむ、半身が良いと信じる
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#35 本が読めるような「半身社会」とは何か?(『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』より)
今回の選書:『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆著) 現代人は全身全霊で仕事に取り組みすぎているから本が読めなくなっている。そこで、著者は全身全霊のアンチテーゼとして、“半身社会”を提案した。でも、その“半身”が受け入れられる社会ってどんな社会だろう? ・長時間労働としての全身全霊と半身 ・全身全霊を経験するメリットもある ・そもそもみんなが半身になるべきなのか?? ・心のリソースとしての全身全霊と半身 ・瞑想としてのゲームとノイズとしての読書 ・読書から得られるメリットは人それぞれ ・そもそも読書はすべきなのか?? ・「社会のあるべき全身全霊像」と「みんなで半身でいよう!」という価値観のギャップ ・地方と都会の価値観のギャップ ・半身による生産性向上もある
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#34 マインドフルネスを集団生活(対人関係)に活かすには?(『サーチ・インサイド・ユアセルフ』より)
今回の選書:『サーチ・インサイド・ユアセルフ』(チャディー・メン・タン著) ・マインドフルネスの効能は、集中とメタ認知。 メタ認知によって、事実、感情、利害を切り分けることができる。そしてメタ認知を発揮して、他者と向き合うことができる。それは世界平和にも繋がる? ・なぜ自分は怒ってしまったんだろう?という自分をメタ認知する 書き出す→なぜ自分が怒っているのか?を知る→熱い感情を自覚する→相手に伝える方法が変わる(自分の熱い感情を殺さずに伝えることができる) ・「私は有能か、私は善良な人間か、私は愛される価値があるか」 →何の軸で自分を否定する?何の軸で自分を肯定できる?→まずはそのロジックを眺めてみる
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#33 マインドフルネスを受け入れるために私たちはどんな状態であるのがいいのか?(『サーチ・インサイド・ユアセルフ』より)
今回の選書:『サーチ・インサイド・ユアセルフ』(チャディー・メン・タン著) ・マインドフルネスには、「修行(トレーニング)」と「日常」の2種類がある ・マルチタスクがデフォルトのなかで一つのことに集中する「日常の中のマインドフルネス」 ・心が乱れる合間に行う「トレーニングとしてのマインドフルネス」
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#32 『利他・ケア・傷の倫理学』をどんな人にお薦めしたい?(『利他・ケア・傷の倫理学』より)
今回の選書:『利他・ケア・傷の倫理学』(近内悠太著) この本はこんな方にお薦めしたいです。 ・ケアする人、かつ壁にぶつかっている人 ・自分を肯定できない人、できなかった人 ・子供がいる女性、母 ・「自由」が生まれる世界が好きな人
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#31 自分が思い描くような成果を出せなかったら?(『利他・ケア・傷の倫理学』より)
今回取り上げる書籍は『利他・ケア・傷の倫理学』(近内悠太著)。 本書の定義では、ケアとは「その人が大切にしていることを共に大切すること」。傷とは「大切にしているものを大切にできなかった時に起こる心の動き」。 思い描くような成果を出せなかった時、その傷をセルフケアするには? カフカのアスリートの引退と、conのキャリア転換の話を振り返って、3人で話していきます。
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#30 価値観の違う人とどうやって対話する?(『「みんな違ってみんないい」のか?』より)
今回の選書:『「みんな違ってみんないい」のか?』(山口裕之著) 価値観の違う人と、お互いに納得いくように対話をするためには、我々は具体的にどうすればいいのだろう? 3人が身近な具体例を挙げながら、「良い対話ができたとき」の共通項を探っていきます。
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#29 「みんな違ってみんないい」は思考停止ワードなのか?(『「みんな違ってみんないい」のか?』より)
今回の選書:『「みんな違ってみんないい」のか?』(山口裕之著) 本書の主張は、行き過ぎた多様性へのアンチテーゼとして、「みんな違ってみんないい」という言葉を懐疑的に捉えています。そこで本書の主張を参考にして、今回は、「みんな違ってみんないい」が思考停止ワードとして使われるケースと、そうではないケースの違いについて、3人で話していきます。
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#28 「自信過剰」と「自信があること」の境とは?(『自分を変える方法』より)
今回も『自分を変える方法』(ケイティ・ミルクマン著)より、「自信過剰」と「自信があること」の境についてお話ししていきます。 ・自信過剰はいけないこと…なのか? ・身の丈を越える自己アピールへの違和感 ・自己肯定感と自己評価 ・結果論と自信過剰と信念について
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#27 習慣化するためにはどんな意志力が必要なのか?(『自分を変える方法』より)
今回は『自分を変える方法』(ケイティ・ミルクマン著)を取り上げて、conが立てたイシューについて3人で話していきます。 ・元アスリートのカフカはどうやって習慣化してきたのか ・小さなインセンティブを大事にしてきたオカ、小さなインセンティブを感じないcon ・前後の差異にセンシティブであること BOOK 沼 RADIOのNotionページができました! https://tricky-wallaby-04e.notion.site/BOOK-RADIO-1ec73bca327f4adca851a40ab543134a?pvs=4
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#26 承認欲求とどう向き合う?(『ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考』より)
本書によれば、承認欲求と向き合うためには「利他的な情報発信」を心がけるべき。でもそれってどういうこと?どうすればいいんだろう? そんなお話をカフカとオカの2人で話していきます。
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#25 あなたにとってのマインドフルネスとは?(『ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考』より)
今回の参考図書は『ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考』(松波龍源著、野村高文編集)。 仏教(唯識)の世界では、マインドフルネスが重要であり、自分の見えてる世界(認識)を浄化するとされている。マインドフルネスの行為として、身体感覚を伴ったヨーガが薦められている。 現代に生きる私たちはヨーガ以外にどんなマインドフルネスができるだろう? 今回はカフカとオカの2人でお送りします。
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#24 「without ジャッジメント」で聴くには?(『まず、ちゃんと聴く。』より)
前回に引き続き、参考図書は『まず、ちゃんと聴く。』 ”with ジャッジメント”ではなく、”without ジャッジメント”で聴く。「聴くこと」の奥深さについて、3人で語っています。 あなたは聴かれていますか?聴けていますか?
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#23 あなたが今までに最高に聴かれた体験は?(『まず、ちゃんと聴く。』より)
今回選んだ書籍は『まず、ちゃんと聴く。』(櫻井将著)。 本の内容を踏まえて、3人の実体験として、最高に聴かれた体験を語っていきます。 ・カフカ→トレーナーとの対話、音楽や小説 ・con→アメリカ留学での英語のコミュニケーション、現在の仕事で通じあった時、コーチングを受けた時 ・オカ→友人との会話
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#22 小さな充足感を高めるには?(『Dark Horse』より)
本書によれば、小さな充足感を高める方法は3つある。 ・可能な限り自己分析する ・興味と欲求を明確にする ・自分のモチベーションの本質を知る でも、これって難しくない? これだけでホントにいいの? そんな話を3人で話していきます。
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