PODCAST · health
中村寿理の優しい漢方入門
by ブヘサ中村固腸堂
石川県で明治初期から続く漢方薬店『ブヘサ中村固腸堂(なかむらこちょうどう)』の6代目店主・中村寿理が地元MROラジオで20年送り続けている番組【寿理のやさしい漢方入門】で放送されたアーカイブを、毎週月曜日の放送翌日に更新していきますので、是非ご視聴ください!「漢方をもっと身近に!」「生活に役立つ東洋医学の知恵」をテーマにこれからも配信していきます。中村寿理/薬剤師、国際中医専門員、不妊カウンセラー石川県で薬剤師として初めて不妊カウンセラーを取得。店頭ではPMS、妊活、更年期などの婦人科のご相談をはじめ、子どもからお年寄りまで幅広いご相談に対応しています。身体のお悩み、漢方相談についてはHP、各種SNSにてお問い合わせください。
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春は苦味でデトックス!身近な食材を「薬」に変える食養生/2026年5月4日MROラジオ放送分
東洋医学の基本は日々の食事や生活習慣にあり、特に「食養生」は体を整える土台となります 。薬膳と聞くと特別な生薬をイメージしがちですが、本来は自分の体の状態に応じた食事を意識することであり、スーパーで手に入る身近な食材も立派な薬膳になります 。日本人は古来、旬のものを口にすることで、その時期に体が必要とするものを自然に摂り入れてきました 。例えば、春に芽吹く山菜の「苦味」には、冬の間に溜まった毒素を排出する役割があります 。植物が芽吹くように人間の新陳代謝も盛んになるこの時期、山菜はデトックスの力強い味方となります 。漢方の考え方には「五味(酸・苦・甘・辛・鹹)」という分類があり、それぞれが特定の臓器に影響を与えます 。・酸(酸っぱい):肝臓の働きを高め、気血の巡りを良くします 。・苦(苦い):心臓に影響し、炎症を鎮めたり体の熱を冷ましたりします 。・甘(甘い):胃腸を助け、滋養作用や筋肉を緩める働きがあります 。・辛(辛い):肺に影響し、発散の働きを持ちます 。・鹹(塩辛い):腎臓に影響し、塊を散らす役割があります 。これらは適量であれば臓器の働きを助けますが、摂りすぎは逆効果になるため注意が必要です 。また、食材の「温・冷」の性質や調理法を知ることも重要です 。大根のように体を冷やす性質を持つ食材も、火を通したり、温める性質を持つ生姜などを添えたりすることで、体への影響を調整できます 。特に冷え性に悩む方への知恵として、生姜の使い分けが挙げられます 。生の生姜は主に風邪の初期などに用いられますが、芯から体を温めたい場合は、蒸して乾燥させた「乾姜(かんきょう)」が適しています 。市販のジンジャーパウダーを活用することで、家庭でも手軽に冷え対策を取り入れることが可能です 。自然界の一部である私たちの体は、食べ物の組み合わせや性質を理解し、季節に寄り添うことで、より健やかに保つことができるのです 。
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舌の色と苔に注目--ベロは身体の状態を示すバロメーター/2026年4月27日MROラジオ放送分
東洋医学において舌は、血液や水分、内臓の状態を映し出す鏡とされています。舌は毛細血管が非常に密集している部位であるため、血液の質や循環、さらには水分バランスの状態がダイレクトに現れるのが大きな特徴です。診断において重要なのは、舌本体の状態と、その上に乗る苔(こけ)の観察です●舌の色が白ければ冷えや血液不足●赤ければ熱の過剰●紫色なら血行障害を意味します。特に舌の裏側の静脈が黒く浮き出ている場合は、血流の滞りが強く、生理痛などの婦人科トラブルを招きやすい身体の状態を示しています。一方、苔の状態は胃腸機能と水分代謝の指標となります。苔が厚くべったりしている時は、体内に余分な水分が溜まり、胃腸が冷えている証拠です。これが低気圧による頭痛やめまいの引き金となります。逆に苔がなくツルツルしている場合は、加齢などによる粘液や潤いの不足を示し、皮膚の乾燥や便秘に繋がりやすくなります。また、舌の縁にあるギザギザの歯形はむくみやエネルギー不足、先端の赤みはストレスによる自律神経の興奮を反映します。このように舌診は、自覚症状や病院の検査数値には現れない未病の状態を客観的に把握できるため、大きな病気を未然に防ぐための極めて有効なセルフケア手段となります。
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心身を整える「アクセルとブレーキ」—陰陽で読み解く体のバランスと仕組み/2026年4月20日MROラジオ放送分
東洋医学の「陰陽(いんよう)」とは、身体が絶えず変化しながらバランスを保つ「動的な平衡状態」を指します。一見抽象的な概念ですが、現代医学における「自律神経」や「ホルモンバランス」の働きそのものといえます。まず、自律神経において、活動を司る交感神経は「陽」、休息を司る副交感神経は「陰」にあたります。健康な身体は、日中の「陽」から夜間の「陰」へとスムーズに切り替わりますが、現代人は「陽」のアクセルを踏みすぎ、ブレーキが効かない「オーバーヒート」状態に陥りがちです。この陰陽の交代リズムが停滞することが、疲労や不調の根本原因となります。また、女性の生理周期もこのメカニズムで説明できます。月経から排卵までの低温期はエネルギーを蓄える「陰」の時期、排卵後の高温期は代謝が上がる「陽」の時期です。例えば、卵子を育てる力が弱いと低温期が長引き、高温期が短くなるというホルモンのアンバランスが生じます。漢方薬はこうした「陽」の不足を補い、正常な周期(リズム)へと導くサポートをします。さらに、体内の物質バランスも重要です。「陰」にあたる体液(水分)が過剰に溜まると、リンパの流れが滞り、めまいや頭痛を引き起こします。漢方はこの「体内冷却水(陰)」と「エネルギーの火加減(陽)」を適切に調節し、循環を正常化させます。「陰極まれば陽となる」という法則は、物事が一方の極致まで達すると、必ず反対の性質へと反転することであり、身体が限界を迎える前に休息(陰)へ転じ、再び活動(陽)へと向かうための生存の基本ルールです。この自然なリズムを整えることこそが、自律神経やホルモン系を安定させる鍵となります。
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頭はカッカ、足は冷え冷え。上半身の渋滞が招く「上実下虚」/2026年4月13日MROラジオ放送分
東洋医学には「上実下虚(じょうじつかきょ)」という言葉があります。これは、エネルギーや血液が上半身に渋滞し、土台となる下半身の力が不足している状態を指します。建物に例えると、土台が弱いために上がグラグラと不安定になっている様子であり、このバランスの崩れが心身の不調を招きます。具体的な症状としては、めまいや頭痛、ひどい肩こりに加え、イライラや寝付きの悪さといった精神的な興奮が挙げられます。特に現代人は、冷暖房の影響や運動不足、頭脳労働の過多により、理想とされる「頭寒足熱」とは真逆の状態に陥りがちです。加齢による筋力低下だけでなく、冷たい飲食物による内臓の冷えも、下半身の「温める力」を弱める原因となります。この状態を東洋医学的に深掘りすると、生命力の源である「腎(じん/ホルモン・基礎体力)」が弱まり、ブレーキが利かずに「心(しん/脳・自律神経)」が暴走している状態といえます。エンジンの出力は落ちているのに、脳だけがアクセルを踏み続けているようなものです。改善のためには、下半身の筋トレやウォーキング、足湯などで物理的に重心を下げる意識が大切です。また、マッサージやリラックス法で解決しない根深い不眠やのぼせには、漢方薬で「腎(じん)」の働きを補い、ホルモンバランスや血流を土台から整えるアプローチが有効です。上半身の不快な症状にばかり目を向けるのではなく、体の「根っこ」を安定させることが、健やかな毎日への近道となります。
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ココロの不調は『血液』の SOS?漢方でひも解く“隠れ貧血”対策/2026年4月6日MROラジオ放送分
東洋医学において「血液」は、身体を潤すだけでなく精神を安定させる重要な役割を担っています。血が不足した状態を「血虚(けっきょ)」と呼び、数値に現れない立ちくらみ、冷え、髪のパサつきといった不調のほか、イライラや落ち込みなどメンタル面にも悪影響を及ぼします。特に注意すべきは、出血以外による『血の消耗』です。●目の酷使: 「目は血を受けて視る」と言われ、スマホやPCの使いすぎは激しく血を消耗します。●脳と心の疲労: 長時間の思考、ストレス、夜更かしも血を減らす原因です。特に出産や生理を経験する女性は血が不足しやすく、集中力低下やミスを招きがちです。対策として、漢方の「補血薬」で補うとともに、胃腸の働きを整えることが不可欠です。食べたものから血を作る力を高めることで、結果としてストレスに強く、しなやかな心を手に入れることができます。日々の生活で目を休み、胃腸を労わることが、心身の健康への近道です。
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巡りを整える日々のデトックス/2026年3月30日MROラジオ放送分
家を長持ちさせるために掃除が欠かせないように、人の体も日々の掃除、つまり「デトックス」が必要です。東洋医学では、有害な化学物質だけでなく、体内に溜まった余分な水分や血液の滞り、炎症などもすべて「毒」とみなします。これらが滞ることで自律神経やホルモンバランスが乱れ、心身の不調が引き起こされるのです。本来備わっている解毒機能を最大限に活かすポイントは、大きく分けて三つあります。一つ目は睡眠です。中医学で「血は夜に肝に帰る」と言うように、肝臓の解毒システムは夜間に活発化します。特に深夜1時から3時の間に熟睡していることが、翌朝のきれいな血液を全身に巡らせる鍵となります。二つ目は腸内環境の整備です。腸は有害物質を食い止める「第一の砦」であり、肝臓の解毒負担を軽減するパートナーでもあります。腸のバリア機能を高めることが、効率的な排泄に直結します。三つ目はストレス管理です。慢性的なストレスは体内の炎症を促進し、巡りを停滞させます。過激な方法に頼るよりも、深呼吸や適度な運動、そしてミネラルなどの微量栄養素を意識した食事といった日々の養生こそが、最高のデトックスになります。汚れを溜めてから大掃除をするのではなく、日々の習慣で「滞らせない」体づくりを目指しましょう。
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40歳からのツヤ髪・ボリュームの鍵は、漢方の「血」と「腎」にあり/2026年3月23日MROラジオ放送分
髪の印象は若々しさを大きく左右しますが、40歳を過ぎるとツヤの消失や薄毛、白髪に悩む方が増えてきます。東洋医学では、髪や爪を「血の余り(血余/けつよ)」と呼びます。血液は生命に関わる臓器へ優先的に届けられるため、全身が潤い、十分に余りがあって初めて髪にまで栄養が行き届くからです。つまり、髪のパサつきや抜け毛は、体内の血液不足や「隠れ貧血」を知らせるサインでもあります。また、髪は「腎の華」とも呼ばれ、老化やホルモンバランスを司る「腎」の状態を映し出します。加齢に伴い腎の力が弱まると、ホルモン分泌が低下し、髪の定着力や黒い色を保つ力が衰えてしまいます。漢方では、血を補い「腎」を強めるアプローチをとることで、老化のスピードを緩め、髪のボリュームやツヤを取り戻すサポートをします。髪や爪は、いわば健康のバロメーターです。35歳を過ぎたら早めに体の内側のケアを意識することで、更年期の不調予防にもつながります。「美容は健康の延長線上にある」と考え、血液を充足させ、腎を労わる生活で、健やかな美しさを育んでいきましょう。
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口腔ケアは「腸活」の第一歩。全身の健康を守る表裏一体の法則/2026年3月16日MROラジオ放送分
東洋医学では「脾(消化器)は口に開竅(かいきょう)する」と言われ、口の状態は消化器の状態を映し出す鏡と考えられています。口内炎は胃に熱があるサイン、舌の苔が厚いのは胃腸が疲れている証拠といったように、お口のトラブルは内臓からの重要なメッセージです。実際、近年の研究でも口腔環境は全身疾患と深く関わっていることが分かってきました。歯周病菌が血管を通じて全身に巡ると、糖尿病や脳梗塞などのリスクを高めます。ここで特に注意したいのが「口呼吸」です。口が乾くと唾液の殺菌力が落ち、増殖した雑菌が腸へ流れ込んで慢性炎症を引き起こしてしまいます。反対に、鼻呼吸を意識すれば自律神経が整い、腸の働きも活発になります。お口と腸は、互いに影響し合う表裏一体の関係です。歯茎の血流を整えるといった漢方的アプローチと日々の口腔ケアを組み合わせることで、腸内環境、ひいては全身の健康を守ることにつながります。
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心の不調、原因は「腸」にあり?心と体を結ぶ「腸脳相関」/2026年3月9日MROラジオ放送分
脳と腸は「腸脳相関」という言葉があるように、互いに情報を交換し合い、双方向に影響を及ぼし合っています。ストレスが胃腸症状を引き起こすだけでなく、腸内環境の乱れが不安感や抑うつといった精神面の問題に繋がることも、近年の研究で明らかになってきました。実は、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンやドーパミンの多くは、腸内細菌によって合成されています。東洋医学では古くから、心と体は切り離せない「心身一如(しんしんいちにょ)」と考え、消化機能を司る「脾(ひ)」の衰えが、思い悩みやすさや決断力の低下を招くと見てきました。現代医学の知見と、中医学の伝統的な考え方は驚くほど一致しているのです。漢方薬の構成も非常に合理的です。メンタルケアの処方に腸を整える生薬が含まれていたりと、体全体のネットワークを俯瞰してアプローチします。アレルギーや皮膚病、精神的な不調など、あらゆる悩み改善の鍵は「腸」にあると言っても過言ではありません。腸内環境を整えることは、健やかな心を守ることにも直結します。日々の食事や生活習慣を見直し、体からのサインを読み解きながら、腸活を通じて心身を解きほぐしていきましょう。
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「気の滞り」が原因?ストレスからくる「のどのつまり」と自律神経の関係/2026年3月2日MROラジオ放送分
病院で検査をしても異常がないのに、のどに何かが詰まっているような違和感を覚えることはありませんか?これは東洋医学で「梅核気(ばいかくき)」と呼ばれ、ストレスや緊張によって自律神経が乱れ、のどの筋肉が収縮することで起こる症状です。特に真面目で責任感が強く、感情を抑え込んでしまう方に多く見られます。のどの異物感だけでなく、呼吸が浅くなったり、お腹や胸が張るといった「気の滞り」による症状を伴うことも珍しくありません。改善のためには、深呼吸やストレッチで体を緩め、十分な睡眠をとって自律神経を整えることが大切です。漢方薬では、気を巡らせて喉のつかえを解消する「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」が代表的ですが、個人の体質や胃腸の状態に合わせて最適な組み合わせを選ぶのが理想的です。のどのつまりは、「少し無理をしていませんか?」という体からの大切なサイン。一人で抱え込まず、漢方の知恵を借りながら、滞った「気」を巡らせて心身を解きほぐしていきましょう。
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食毒(しょくどく)/2026年2月23日MROラジオ放送分
私たちは普段「何を食べるか」を重視しますが、漢方の「食毒」という考え方は「どう吸収するか」という内臓の機能に焦点を当てます。胃腸が弱い人にとって、栄養価の高い食べ物は時に消化しきれない重荷となり、代謝異常やだるさの原因となります。例えば、皮膚の材料となるはずのタンパク質が、未消化のまま食毒化してしまうのは非常にもったいないことです。食事内容をただシンプルにするだけでは栄養不足を招くため、胃腸の働きを漢方薬で助け、しっかり食べてしっかり吸収できる仕組みを整えることが、東洋医学が提案する理想的な解決策です。また、食事の温度も重要です。体温以下の「常温」であっても、内臓にとっては冷えの原因となり、消化酵素の働きを鈍らせます。常温より少し温かいものを口にする、消化に負担のかかる油物や生魚を控えるといった細かな配慮が、食毒の蓄積を防ぎます。食毒を溜めない生活は、結果としてアレルギー、皮膚炎、不眠、自律神経の乱れなど、多岐にわたる不調の予防に繋がります。内臓の声を聴き、漢方で正しくメンテナンスすることが、生涯の健康を守る鍵となります。
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更年期は予防できる!?/2026年2月16日MROラジオ放送分
更年期対策は、症状が出てから対処するだけでなく、事前に手を打つ「予防医学」としての活用が非常に有効です。若い頃の冷え性対策と同じ感覚で、温める漢方を飲み続けていると、更年期のほてりには逆効果になる場合もあります。体質の変化に合わせて漢方を見直すことが、快適に過ごすための鍵となります。基礎体温の変化や痩せ、空咳など、体が出す小さなサインから将来の不調を予測し、早めに専門的なアプローチを始めることで、更年期の重症化を防げます。老化を止めることはできませんが、漢方の知恵を借りて体内のバランスを整えれば、自分らしく穏やかに変化を受け入れていくことができます。今の自分に最適な「準備」を始めてみましょう。
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生理前の体調不良/2026年2月9日MROラジオ放送分
生理前に不調が起こる背景には、漢方でいう「血(けつ)」の不足、つまり「隠れ貧血」が深く関わっています。検査数値が正常でも、貯蔵鉄(フェリチン)が不足している女性は多く、生理前に子宮へ血液が集中することで脳や全身が血流不足に陥ります。これが、だるさやイライラ、不眠を引き起こす原因となります。漢方では単に血液を増やすだけでなく、ホルモンバランスを整え、滞った気の巡りをスムーズにする処方を用いて多角的にアプローチします。一人ひとりの体質に合わせて「なぜ不調が起きるのか」という根本原因を解消していくため、結果として生理前以外の日常的な疲れや冷えの改善にもつながっていくのです。
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漢方は即効性がない?/2026年2月2日MROラジオ放送分
漢方薬は効果が出るのが遅いと思われがちですが、実際には即効性のある処方が数多く存在します。例えば、足のつりに用いる芍薬甘草湯や急な胃痛への安中散、風邪、頭痛などは、飲んですぐに効果を実感できる「対症療法」としての活用が可能です。一方で、慢性的な不調や体質改善を目的とする場合は、体の治癒力を利用して根本から整えるため、ある程度の時間を要します。大切なのは、早く効くかどうかだけで判断せず、急性期の症状には即効性のある薬で対処し、根が深い問題にはじっくり取り組むという「使い分け」です。今のつらさを取りながら、将来にわたって症状が出にくい体づくりを目指せるのが、漢方ならではの大きな強みです。
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異病同治(いびょうどうち)・同病異治(どうびょういち)/2026年1月26日MROラジオ放送分
漢方は症状(標)ではなく、個々の体質や病態を示す「証(しょう)」に基づき治療します。ゆえに同一疾患でも証が異なれば処方を変え(同病異治)、異なる疾患でも証が同じなら同一薬で対応します(異病同治)。病因のプロセスを読み解き、生体バランスを根本から整える、これこそが漢方ならではの治療体系です。
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漢方薬の組み合わせ法/2026年1月19日MROラジオ放送分
漢方は単なる植物の足し算ではなく、長い歴史で磨かれた「配合の妙」です。特定の生薬を組み合わせることで、個々の素材にはない新たな薬効を生み出したり、副作用を抑えたりします。この独自の絶妙なバランスこそが、体の調和を取り戻す漢方の真髄と言えます。漢方の独自の組み合わせによる不思議な作用の変化をお伝えします。
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調整作用を持つ生薬の力/2026年1月12日MROラジオ放送分
漢方は体に一方的な作用を及ぼすのではなく、崩れたバランスを本来の状態へ戻す「調節機能」を担います。例えば血圧を下げる処方でも、下がりすぎる心配がなく適正値に整えるのが特徴です。体と調和しながら自己治癒力を引き出し、健やかな状態へと導いてくれます。
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漢方薬はなぜ効く?/2026年1月5日MROラジオ放送分
漢方は東洋の深い歴史を背景とした経験則に基づいた医療ですが、近年は科学的解明が進んでいます。例えば補中益気湯は、腸管免疫系を介して全身のNK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化し、ウイルスへの抵抗力を高めることが研究で示されています。このように、合成医薬品とは異なり、体本来の自己治癒力や免疫機能を底上げするのが漢方の大きな特徴です。
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腸とストレスの関係/2025年12月29日MROラジオ放送分
現代医学の進歩により、腸とメンタルの深い関係性が明らかになり、ストレスに強くなるためにも腸を整えることの大切さが広く知られるようになってきました。しかし、実は何千年も前から東洋医学では胃腸と心の状態は密接に関わると考えられており、そのための専門的な漢方処方まで存在します。食欲の変化や気分の揺れ、疲れやすさなど、心身のサインを「脾(ひ/胃腸の力)」の働きと関連づけて捉えてきたのです。今回は、腸とストレスの関係について、東洋医学と現代医学の両面からわかりやすくお話しします。
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『先天の精(持って生まれた体の強さ)』と、『後天の精(生まれた後からできること)』/2025年12月22日MROラジオ放送分
人間には、生まれつき備わっている体の強さや弱さがあります。東洋医学では、この生まれ持った力を「先天の精」と呼び、生まれた後の生活の中で身についていく力を「後天の精」といいます。「先天の精」は五臓でいう「腎」が司り、「後天の精」は「脾(胃腸・消化機能)」が大きく関わります。生まれつき腎が強く体が丈夫な方は、その元気を維持するために。反対に、腎も脾も弱く虚弱な体質の方は、少しでも元気な体づくりを目指すために。それぞれの体質に合わせて、漢方の知恵を日々の生活に取り入れ、より健やかに過ごしやすくしていきましょう。
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未病(みびょう)を知り、そして治す/2025年12月15日MROラジオ放送分
東洋医学では、健康と病気のあいだにある状態を「未病(みびょう)」と呼びます。病気は突然起こるように見えても、実際には必ずその前に未病というサインが現れています。この段階で早めに手を打つことこそが、病気の予防や悪化を防ぐための重要なポイントです。未病のケアは、体質やバランスを整える漢方薬が最も得意とする分野でもあり、日常の不調を大きな病気につなげないための大切な考え方といえます。
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正しい漢方薬の使い方/2025年12月8日MROラジオ放送分
箱に書かれている効能だけを見て漢方薬を購入していませんか?漢方は、症状そのものではなく、その症状が現れるまでの身体の状態や流れ(プロセス)に作用するため、一般的な薬と同じ感覚で使うことはお勧めできません。例えば「八味地黄丸(はちみじおうがん)」は頻尿の改善目的でドラッグストアでも手軽に購入できますが、症状だけで判断するのではなく、自分の体質に本当に合っているかどうかを理解して服用することが大切です。誤った選び方は効果が出にくいだけでなく、体調を崩す原因にもなり得ます。ここでは、漢方薬を用いる際に大切な視点、正しい向き合い方、そして日々の生活に生かせる役立つポイントについてお話します。
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漢方薬の誤った使い方/2025年12月1日MROラジオ放送分
風邪でのどが痛いときに葛根湯を使ったり、他にも「耳鳴り」「頻尿」「ダイエット」に良いという宣伝を見て、気軽に漢方薬を選択、購入したことはありませんか?しかし、漢方薬は体質や症状の背景に合わせて正しく使ってこそ、本来の力を発揮します。自己判断で選んでしまうと、期待した効果が得られないばかりか、体質に合わず不調を招くこともあります。今回は、広く誤解されている漢方薬の使われ方と、正しい知識を持つための大切なポイントについてお話していきます。
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栄養素不足によって起こる不眠の改善例/2025年11月24日MROラジオ放送分
眠れない夜の背景には、睡眠に必要な【体の材料不足】が隠れているかもしれません。タンパク質・鉄・ビタミンなどの不足が神経伝達やホルモンにどう関係するのかを解説し、漢方の『血を養う』『心を落ち着かせる』視点からも不眠の原因を探ります。
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生理痛が起こるしくみ/2025年11月17日MROラジオ放送分
本来の生理は「痛みがないのが当たり前」です。しかし、現代の女性は生理痛を抱えている人の方が多いのではないでしょうか。では、一体「生理痛」はなぜ起きてしまうのか。東洋医学の視点から、生理痛の本当の意味を考え、生理痛のない体に整える方法をお伝えします。
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加齢とともに血圧が上がるわけ/2025年11月10日MROラジオ放送分
血圧が上がるのは悪いこと――そう思っていませんか?実は、年齢とともに体が必要として上げていることもあります。加齢による血管減少や細い血管の血流障害、臓器の働きの低下など、その背景にある“体の知恵”を探ります。
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更年期とコレステロール&脂肪の関係/2025年11月3日MROラジオ放送分
風邪のときに熱が出るように、体が変化するときには意味があります。更年期にコレステロールや脂肪が増えるのも、実は体を守るための自然な反応。ホルモンの変化と、体が取ろうとするバランスを、西洋医学と漢方の両面からひも解きます。
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