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ジョンの山RUNラジオ

マラソンのこと、山のこと、みなさんのトレーニングのモチベーションアップにつながることを話していきます

Publisher-supplied feed metadata · PodParley refreshed Sep 25, 2026 · Source feed

  1. 161

    巨人の星から鬼滅の刃へ。「気合と根性」の日本史とトレーニングの持続可能性

    「練習中の水は飲むな」「根性で試練を乗り越えろ」――かつての日本を席巻した昭和のスポ根精神は、一体どこから生まれ、どこへ向かったのか?『じゃりン子チエ』『巨人の星』から『ドラゴンボール』、そして『鬼滅の刃』へ。日本が世界に誇るマンガ・アニメの変遷を辿ると、高度経済成長期の「指導者絶対主義」から、現代の「痛みの分かち合いと人間性の回復」という思想の進化が見えてきます。今回はこの物語の変遷を、ランニングにおける「ノルウェー式トレーニング哲学(Marius Bakken)」と比較。限界まで追い込む heroism(英雄的行為)を手放し、エゴを排して「繰り返せる精度」を追求する現代の身体哲学について、ジョンの視点から深く語り尽くします。

  2. 160

    ランニングウォッチの光学式心拍計は強度の指標になるのか。外部負荷と内部負荷で読み解くランニングのキツさの正体

    ランニングウォッチに常時表示される「心拍数」。日々の練習管理に徹底活用するランナーがいる一方で、「光学式はあてにならない」「ペースだけを見ればいい」と切り捨てる声も少なくありません。今回は、機材精度の議論から一歩引いて、「外部負荷(ペース・距離)」と「内部負荷(身体の生理応答)」という枠組みから心拍数の実用性を徹底考察します。心拍計が抱える4つの弱点、手首光学式を劇的に安定させる装着のコツ、そしてMノルウェー式の思想をベースにした「心拍・呼吸・主観」による適正強度の制御法まで、市民ランナーがペースの奴隷から抜け出すための思考法をお届けします。The Norwegian Method Appliedhttps://amzn.to/4gQ9mfA

  3. 159

    ロング走でジェルは摂るべきか?脂質代謝とガット・トレーニングの生理学

    マラソンのロング走で補給用ジェルを摂るべきか、それとも摂らずに走るべきか。今回は、運動生理学と期分け(ピリオダイゼーション)の観点から、この議論に明確な答えを出します。基礎構築期における「脂質代謝の刺激(トレイン・ロー)」と、特異期における「レース特異的な出力維持&ガット・トレーニング(胃腸の適応)」。時期によって180度異なる生理学的ターゲットを整理し、単なるエネルギー補給にとどまらないトレーニング設計論を展開します。メダリストアップル&ハニーhttps://amzn.to/3SZG8S4

  4. 158

    25km走った脚で45/15を15本。バッケンの「コンビネーションラン」をやってみた

    桧原湖ロング走の後半に、45秒疾走/15秒つなぎのマイクロインターバルを15本。マリウス・バッケンの「コンビネーションラン」を初めて試してきました。COROS で取った全ラップデータと、走ってみた主観、そして「これは本当にdurabilityを鍛えているのか?」という留保まで正直に話しています。THE NORWEGIAN METHOD APPLIEDhttps://amzn.to/46K6tH4━━━━━━━━━━━━━━━━■ この日のデータ━━━━━━━━━━━━━━━━総距離 30.8km/2時間23分気温 16〜18℃(風あり)イージー部 21.6km|4'31/km|平均心拍13145/15×15本 疾走平均 3'31/km(3'26〜3'49)      心拍 153→164(4本目以降のドリフト +2〜4拍)      最大心拍 166ダウン 1.7kmインターバル開始は累積25.2km地点

  5. 157

    日本有数の急登の下山から考える、大腿四頭筋の破壊、アキレス腱による反発、そして30kmの壁

    明日の桧原湖ランを控え、前日に越後三山の中ノ岳へ。「疲労を残さない」ために心拍数を厳格に管理し、下り1,800mをすべて歩いて下山したデータから、下り坂の負荷の正体を解き明かします。登り心拍120〜130bpmに対し、下り心拍はわずか95〜103bpm。登りと下りの仕事量は同じ約1,800mなのに、なぜ心肺負荷はこれほど非対称なのか?その鍵を握るのが、酸素を使わないブレーキ「エキセントリック収縮」と、翌日の脚の張りの正体である「マッスルトーン」です。さらに、エキセントリック収縮が平地ロードでは低燃費な反発の原動力(SSC)へと化ける仕組みや、Andrew JonesやEd Maunderらの研究で注目される「30km以降のDurability(耐久性)低下」とアキレス腱の弾性劣化の関係まで、運動生理学とThe Norwegian Method Appliedを参照しながらお話しします。https://amzn.to/469P6iN

  6. 156

    心の出力を取り戻す。情報の速度に流されず、生身の身体で走るリアル

    生成AIの進展や情報過多の時代において、外部からの強引なインプットに圧倒されず、自分の心の声と生身の身体感覚を取り戻すための思索。断片的な情報消費への違和感、「無音ラン」の実践、バイク旅での五感の記憶を通じ、テクノロジーの処理速度に心をすり減らさない生き方と、ランニングにおける生身のプロセスの価値を語る。

  7. 155

    テンポ走vsインターバルの真実。分割恐怖症を抜け出し15秒速く走る

    「練習を小分けにすると走った気がしない」「途中で休むのは手抜きなんじゃないか」と感じることはありませんか?いわゆる「分割恐怖症」に陥り、無理に通しの連続走にこだわっているランナーは少なくありません。しかし運動生理学的に見ると、短い休息を挟むインターバル走は決して妥協ではなく、同じ体内負荷(心拍や乳酸)のままで連続走よりキロあたり5〜15秒速いスピードを積み上げる、極めて合理的な「特異性の最大化」です。わずか30〜90秒のレストがもたらす「マイクロリカバリー」によって筋肉の緊張(マッスルトーン)の上昇がリセットされ、最も効果的なゴールデンゾーンに長い時間滞在し続けることが可能になります。今回は、私自身が火曜日と木曜日に実践している「朝600m×10〜20本+夜45/15×20〜30本」というダブル閾値のルーティンを出発点に、インターバルと連続走の真の違いを徹底的に掘り下げます。起床後すぐに朝飯前で走り出すリアルな事情や、教科書通りのロングインターバルではなく「自宅近くの直線が600mだから」というコースの制約から生まれた運用の工夫、そして朝に動かすことで夕方の動きが劇的に良くなるプライミング効果について語ります。さらに議論の背骨として、「連続走 vs インターバル」の優劣は運動強度によって完全に答えが反転するという本質を整理します。1時間維持が限界のLT2ではインターバルが圧倒的に勝ちますが、マラソンペースまで落とせばレース特異性を持つ連続走が主役になります。バッケンの『100日マラソンプラン』でもレース直前だけ連続走が解禁される理由や、心拍ドリフトが激しい夏場に無理に通し走をすると単なるサバイバルに陥る生理学的必然性、そして「夏は分割、冬は連続」と季節に応じて切り替える戦略までを解説します。また、夕方に行っている「45/15」がなぜ5000mペースのスピードを保ちながら閾値の負荷にとどまるのか、その仕組みと絶対に守るべき強度管理のガードレールについても種明かしをしています。机上の理想論に縛られず、自分の生活環境に合わせて賢く質とボリュームを最大化したいランナー必聴の内容です

  8. 154

    ニトリのドラム式が拓いたダブル閾値への道―練習を支える生活インフラと精度の哲学

    ニトリのドラム式洗濯乾燥機(ND120HL1)を導入したことで、生活の質(QOL)とトレーニング環境が劇的に変わった体験を語ります。7月、マリウス・バッケンの理論に基づく「ダブル閾値トレーニング」の実践直前に購入したこの一台。朝夕に走ることで吐き出される膨大な汗まみれのウェア、家族への家事負担のしわ寄せ、そして以前使っていた洗濯機の故障による苦い記憶……。ランニングの継続を阻む真のボトルネックは、練習のきつさではなく「日々の生活摩擦」にありました。過剰な機能を削ぎ落とし「普通に洗えて普通に乾く」実用性と、洗剤自動投入の手軽さ。そして、バッケンが説く「中心を固定し、他はその周りを回す」「精度は根性に勝る」という思想を生活インフラに落とし込む方法について、じっくりと思考を巡らせます。ニトリのドラム式洗濯乾燥機(ND120HL1)https://www.nitori-net.jp/ec/product/2113400051355s/?srsltid=AfmBOopcu0xjqpnYpeRDE5kGusekQwpM4CRlAwP8NAz21hh_60IcSfsl

  9. 153

    エリートの脚はなぜ「ふにゃふにゃ」なのか?マリウス・バッケンが暴いたマッスル・トーンの真実

    「子ども、猟犬、そして世界最高のランナー。この3者に共通するものは何でしょうか?」今回は『The Norwegian Method Applied』キーワードシリーズとして、ランニングにおける最大のボトルネック「筋肉の状態(マッスルトーン)」を深掘りします。かつて私がエリートランナーのふくらはぎに触れて「サボってませんか?」と言ってしまった失礼な実体験から、ノルウェーメソッドの生みの親マリウス・バッケン医師が65,000件の診察とトップ選手の触診から導き出した「筋の基準点(マッスル・レファレンスポイント)」の正体に迫ります。最適な筋状態にあるだけで、同じ努力感のまま1kmあたり20〜30秒も速くなる理由とは?そして、多くのランナーが無自覚に陥っている「筋の崩壊の3段階」とは?力を抜くことから始まる、トレーニングと人生の哲学をお届けします。The Norwegian Method Appliedhttps://amzn.to/4dcEumW

  10. 152

    【桧原湖ロング走】Durabilityを鍛える連続走、キレを呼び起こすファルトレク─ロング走終盤の設計論

    夏の裏磐梯・桧原湖での30.6kmロング走。先週と今週のデータを詳細に突き合わせると、驚くべき事実が浮かび上がりました。ラスト4kmを「ほぼ同じ平均ペース(4分04秒/km vs 4分03秒/km)」で走ったにもかかわらず、平均心拍数には8拍もの差が生じていたのです。なぜ1分疾走・1分つなぎのファルトレクでは、3分30秒台前半までペースを上げても心拍数が低く抑えられたのか?「心肺は余裕なのに脚が動かない」と感じていた先週の主観の裏で、循環器系には何が起きていたのか?連続走と分割走が身体に与える生理学的適応の違い、デュラビリティ(耐久性)の鍛え方と測定、そして「高尚な理論に飛びつく前に補給や気温といった単純な要因を点検する」ことの大切さについて、思考のアップダウンをじっくりと語ります。

  11. 151

    怪我をしないための3つの勇気

    怪我は、常に「過剰」から生まれます。不足からは生まれない。なら引けばいい。でも私たちは引けない。引いたら遅くなると思っているからです。でも、引き算は遅くなるんじゃありません。遅く見えるだけです。ノルウェー式のゴールデンゾーンも、リディアードのヒルトレーニングも、構造はまったく同じ。一回あたりを引くから、総量が足せる。一回を見れば遅い。半年を見れば速い。引き算の効果は、足し算より遅れて現れるというだけの話です。だとすれば問われているのは意志の強さではなく、自分をどのくらいの時間軸で評価するか、ということになります。今回は方法論ではなく、考え方の回です。緩める勇気、断る勇気、置いていかれる勇気。この3つを、生理学と、少しだけ哲学の側から考えます。リディアードのランニング・バイブルhttps://amzn.to/4h04g00

  12. 150

    なぜ山岳ウルトラで前が落ちてくるのか?ウルトラレースを勝ち続けるセルフマネジメント。怪我をしない継続性の力

    今年、4連覇がかかる「阿賀ウルトラマラソン」。新潟県阿賀町の過酷な山奥を舞台に毎年コースが変わるタフなレースで、いかにして勝ち続けてきたのか。熊の出没や荒天による打ち切りなど、予測不能な地方の山岳レースで求められるのは、英雄的な根性ではなく徹底したセルフマネジメントでした。日頃の怪我予防と継続性の価値、GPXを活用した自律的なコース管理、そして序盤のエゴを抑えて後半の山で確実に捉えるペース戦略まで、山岳ウルトラレースでの勝ち方と思考の深層を語ります。

  13. 149

    乗り換え待ちを走りに変える。地方の帰宅通勤ランとイージーランの規律

    田舎特有の「電車の本数が少なく、乗り換え待ちが長い」という悩みを解消するため、片道8kmの帰宅通勤ランを導入することにしました。オフィスに馴染み、Amazonで約12,000円とビジネスバッグよりも手頃で高機能なノースフェイス「One Mile 16」の使い心地や、電子機器・入館証の水濡れ・紛失を防ぐ運用の工夫を語ります。さらに『The Norwegian Method Applied』の思想を交え、なぜ通勤ランをポイント練習にせず「完全なイージー走(キロ5〜6分)」に徹するべきなのか、マッスルトーンの正常化と週間トレーニングの構造化の観点から深掘りします。One Mile16https://amzn.to/4iqhR1N

  14. 148

    気づきのあったロング走 ― 31kmのデータが教えてくれたこと

    今年5回目となる福島県・桧原湖での31kmロング走。事前の設定ペースを完璧にこなし、余力を残して走り終えた快心のセッションをデータから読み解くと、ラスト4kmに明確な「フォーム崩壊のサイン」が隠れていました。表面的な生ペースとCOROS adjustedペースの違い、ピッチ・ストライド・接地時間の変化から見る疲労の正体、エネルギー補給の重要性、そして怪我を防ぎ成長を継続させるための「やめる基準(撤退トリガー)」まで、走りのデータを次の一手へ繋げる思考のプロセスをじっくり語ります。

  15. 147

    なぜあなたの走りに躍動感がなく弾まないのか?デューティファクターで解き明かす推進力の正体

    トラックで見かける「一生懸命走っているのに進まない」ちょこちょこ走り。その正体を、バイオメカニクスの重要指標「デューティファクター(接地比率)」と「伸張-短縮サイクル(SSC)」の観点から徹底解剖します。ピッチ180信仰の誤解を解き、筋力だけに頼らない「腱のバネ」を手に入れるための具体的な5段階トレーニングを解説。あなたの走りに本来の躍動感を取り戻すためのお話しです。ノルウェー式は「ちょこちょこ走り」を想定していません。The Norwegian Method Appliedhttps://amzn.to/3U46PFGリディアードのランニング・バイブルhttps://amzn.to/4geHEraリディアードのランニング・トレーニングhttps://amzn.to/3TUPbEhVan Oeveren, B.T., de Ruiter, C.J., Beek, P.J., & van Dieën, J.H. (2021). “The biomechanics of running and running styles: a synthesis.” Sports Biomechanics, 23(4), 516–554. DOI: 10.1080/14763141.2021.1873411

  16. 146

    働きながらダブル閾値を実践する技術 。朝の抑制と生活のオーケストレーション

    注目のトレーニング理論「ダブル閾値(1日2回の閾値走)」を、フルタイムで働く市民ランナーがどうやって生活に組み込むか?朝5時起床のルーティン、朝セッションを「あえて遅く入る」べき生理学的理由、ペースではなく心拍と主観で管理するコツ、そして仕事・家事・睡眠と調和させるための生活設計について、実践者の視点から余すところなく語ります。The Norwegian Method Appliedhttps://amzn.to/466Aj8p

  17. 145

    猛暑の30km走で「止まる」のは悪か?データが明かす心血管ドリフトと分割走の科学

    今シーズン4回目となった福島県・裏磐梯の桧原湖(標高800-900m)での31.12km走。気温19〜24℃という好条件の中、コンビニと自販機で合計2回(約19分)停止して実施したロング走の実測データを徹底分析します。「立ち止まっても心拍ドリフト(デカップリング)が消えなかった生理学的理由」「ガリガリ君がグリコーゲン枯渇刺激を損なわずに深部体温を下げるメカニズム」「環境に応じたペース設定」など、夏のロング走を妥協で終わらせず、秋のフルマラソン自己ベストへ繋げるための戦略的アプローチです。

  18. 144

    朝米2合から始まるエネルギー革命:市民ランナーの食事・睡眠・パフォーマンス最適化論

    朝ランの定着とともにやってきた猛烈な空腹感。これまでの「昼にしっかり・夜も食べる」スタイルから、仕事中の不確実性(ランチの誘惑や午後の眠気)、そして夜の睡眠クオリティまでを計算に入れた結果、行き着いたのは「朝米2合・昼夜軽め」という前倒しエネルギー補給戦略でした。マラソンシーズンに向けて「食べない選択肢はない」ランナーが、いかにしてトレーニング量と生活の質(QOL)を高度に融合させるか、その試行錯誤と思考のプロセスを語り尽くします。無印良品タッパ大https://amzn.to/3TZ16Rp無印良品タッパ小https://amzn.to/4xM1L7q

  19. 143

    出し切らない練習で、出し切れる身体になるのか?八分目で走り続けて、本当に本番で戦えるのか?

    今回は正直な不安の話です。ノルウェー式を学び、日々の練習をゴールデンゾーン、いわば八分目で走るようになりました。理屈は分かっているつもりです。でも練習会に行くと、周りは日本の伝統的なインターバルで、最後は全員が出し切って倒れ込んでいる。その横で淡々と抑えて走っていると、こう声をかけられます。「あれ、今日調子悪いの?」「あんまり無理しないでね」。そして正直に言えば、最近レース本番でも、昔ほど出し切るガッツが出ないことがある。これは結構、深刻な悩みでした。そこで、この不安を軸にもう一度この本を読み直してみたところ、見落としていた答えが2つ見つかりました。ひとつは、「八分目」とは内的な努力度の話であって、ペースの話ではないということ。著者は、ピークフォームでは努力度が閾値付近で安定したまま、5Kレースペースからそう遠くないペースを保てた、と書いています。抑えているのは感覚であって、時計ではなかった。もうひとつは、レース当日の調子が、ほぼ筋の状態で決まるということ。心肺やホルモンは数日では変わらないけれど、筋だけは数分で変わりうる。だからピーキングは筋を狙う。「本番でガッツが出ない」の一部は、根性ではなくピーキング設計の問題かもしれません。一方で、正直にお伝えしなければならないこともあります。「毎日八分目で走っていて、レースで全部出す能力は錆びないのか」という問いに、この本は答えを持っていません。そこは著者の関心の外にある領域です。今回はそこにも線を引いた上で、では自分でどう設計するかまで踏み込んで考えます。そして最後に、練習会で「大丈夫?」と言われたときの、ちょっと気の利いた切り返し方も考えてみました。https://amzn.to/3TKnrlD

  20. 142

    【朝ラン瞑想】スマホを置いて走る、早朝1時間の「思考の整理学」と体の対話

    夏休みが明け、日々のルーティンを見直す中で再開した「早朝ランニング」。スマホも音楽も持たず、一口の水を飲んでそのまま走り出すキロ7分のスローペースなランニングは、単なる有酸素運動を超えた「走る瞑想」でした。静寂な朝の空気のなかで体と対話し、頭の中を自然と整えていく朝ランの魅力と、それが心身に与える科学的なインパクトについて深掘りして語ります。

  21. 141

    日本最高峰の市民ランナーたちと走って得た思考と刺激。長野県茅野の高地合宿で見えた継続のための整え方

    今回は、長野県茅野市(標高800m〜1,600m)で実施した特別合宿の振り返りエピソードです。数々のマラソンレースを制した牛山純一さん・あゆみさんご夫妻の温かいもてなしのもと、トップランナーや志の高いジュニア世代と過ごした密度の濃い2日間。標高のある環境だからこそ気づいた、高地トレーニングの注意点、睡眠や水分補給の重要性、そして合宿後に練習を「継続」させるための思考法を語ります。本編はこちらhttps://youtu.be/fXm5KoQVSYI?si=ibDoIJxK1a7YJoCX

  22. 140

    メンバーシップの節目と「波に身を委ねる」走り方―Don't Study, Just Runへの回帰

    今回はこれまで運営してきたメンバーシップの終了という一つの節目を迎えるにあたり、運動生理学やトレーニング理論と向き合ってきた期間の振り返りと、これからのランニングに対する思想を語ります。また、明日から挑む標高1500mでの高地合宿(2:20切りクラスのトップランナーが集う練習会)への意気込みや、北海道旅行の船旅で実感した「荒波に抗わずに身を委ねる」という思考法が、ランニングや人生の波にどう繋がるのかを深く掘り下げます。

  23. 139

    涼しい高地で走る夏休み 桧原湖・つくば・北海道、そして市民ランナー最高峰の合宿へ

    夏休み近況報告回です。今シーズン3度目となる桧原湖30km走は気温21℃。終始ゾーン2を維持できてダメージが少なかったので、その日の夜にゴールデンゾーン狙いの1000m×5本(3:40/km)まで入れられました。「朝を抑えたから夜が成立する」という一日単位の負荷設計の話をしています。後半は、つくばで見てきたJAXAと地質標本館の話。みちびきやマルチバンドGNSSは、山を走る我々の足元のインフラそのものです。さらに20万キロを迎えた愛車の車検前DIY整備から、「エンジン(心肺)は元気でも足回り(腱・関節)は累積距離で傷む」というランナーの話へ。そして8/1-2、サブ2:20クラスが集まる合宿に参加してきます。平地は暑すぎます。暑熱順化にも限界があります。この夏、走るなら涼しい高地へ。

  24. 138

    なぜこの強度が効くのか?ゴールデンゾーンを支える5つのメカニズム

    「The Norwegian Method Applied キーワードシリーズ」、今回は何度も登場してきた「ゴールデンゾーン」――血中乳酸2.3〜3.0 mmol/L、閾値のほんの少し下の狭い強度帯――が、なぜ効くのかを掘り下げます。著者マリウス・バッケンは、この問いに対して1つの理由ではなく、5つの独立したメカニズムで答えています。しかも「ゴールデンゾーンは妥協ではない」とはっきり言い切っています。安全側に振った控えめな選択ではなく、複数の生理システムが同時に噛み合う、狙って設計された交差点だ、と。5つのメカニズムにはすべて共通する構造があります。「効果を引き出すのに十分な刺激」と「やりすぎて逆効果になる上限」。その間に挟まれた狭い帯が、ミトコンドリア・乳酸処理・グリコーゲン・ホルモン反応・筋の動員、それぞれに存在していて、ゴールデンゾーンはその5つの帯がぴたりと重なる、たった一つの共通区間なのです。後半では、「なぜ真の限界は心臓ではなく筋肉なのか」という、本書全体を貫くもう一つの核心にも触れます。自転車選手が週25〜30時間走り込めるのに、エリートランナーが週12〜15時間しか走れない理由。トライアスリートが週35時間トレーニングできる理由。そして著者自身の「エンジンはあったのに、脚がついてこられなかった」という現役時代のエピソードまで。【今回の内容】・「妥協ではない」――ゴールデンゾーンという発想そのものへの著者の宣言・すべてのメカニズムに共通する物差し:「十分な刺激」と「やりすぎない上限」・メカニズム① ミトコンドリア新生 ― AMPK経路とカルシウム経路・メカニズム② 乳酸処理 ― 乳酸-ペースカーブを右にシフトさせる・メカニズム③ グリコーゲン代謝 ― 枯渇はさせるが、空にはしない・メカニズム④ ホルモン反応 ― 「よく眠れる」こと自体が機能している証拠・メカニズム⑤ 筋の動員 ― 階層的な動員と、Xセッションへの伏線・真の限界は心臓ではなく筋肉 ― 自転車との比較、著者自身の経験📖 書籍:Marius Bakken『The Norwegian Method Applied』https://amzn.to/4we7OkF#ランニング #ノルウェー式トレーニング #NorwegianMethod #ゴールデンゾーン #運動生理学 #マラソン

  25. 137

    生成AIを”専属コーチ”にする方法 — Claude×COROSで作るトレーニング管理パイプライン

    生成AIを"専属コーチ"にする方法— Claude×COROSで作るトレーニング管理パイプライン市民ランナーに専属コーチはなかなかつきません。でも、生成AIになら、それができます。今回は、ClaudeとCOROSのMCP連携を使って「データ入力ゼロ」でトレーニングを管理する仕組みについて話しました。・朝はAIコーチから睡眠状態の自動レポートが届く・昼夕は終わったトレーニングの振り返り (心拍だけでなく、ピッチ・ストライド・接地時間からフォームの崩れも分析)・週次では1週間の負荷とトレンドをレビュー・不定期で、計画そのものをAIと議論そして一番伝えたいのは設計思想の話。「アプリを自作するな、汎用AIに任せろ」サーバやGitHubの保守という"お守り"を持たない仕組みが、結局いちばん続く、という話です。

  26. 136

    ノルウェー式の真髄!マイクロインターバル45/15インターバルがもたらす代謝の慣性

    ルウェー方式を象徴する極めて重要なショートインターバル「45/15(フォーティーファイブ、フィフティーン)」。 45秒走って、15秒休む。このシンプルな間欠的運動の裏には、従来のトレーニング常識を覆す運動生理学の精緻な仕組みが隠されています。本エピソードでは、著者であるバッケンの原著『The Norwegian Method Applied』をベースに、45/15の基礎理論、類似のマイクロインターバルとの比較、具体的な実施方法(トレッドミルのフラットな設定など)、心拍計での代替、ダブル閾値や期分けへの組み込み方、そしてマラソン向けの特異的アプローチ「コンビネーション・ラン」までを徹底的に解説します。

  27. 135

    なぜダブル閾値は生まれたのか?二人の巨人、こっそり闇の練習、そしてケニアでの答え合わせ

    今回は一つのキーワードというより、一つの物語です。テーマは「ダブル閾値は、どこから生まれたのか」。1996年、アメリカ・イリノイ州の高校のトラックに、長距離界の対極の哲学を持つ二人の巨人――ピーター・コー(セバスチャン・コーの父であり生涯のコーチ)と、アーサー・リディアードの弟子ジョー・ニュートン――が偶然居合わせました。その真ん中にいたのが、17歳のノルウェー人交換留学生。のちにこのメソッドを作ることになる、マリウス・バッケンです。面白いのは、代名詞である「ダブル閾値」自体、最初から狙って設計されたものではなかったという点です。ピーター・コーのもとでの、ただの走行距離の帳尻合わせ。そこに、なぜか"何かが心に残った"。さらに、インディアナ大学時代には、公式練習だけでは物足りず、キャンパスが暗くなるのを待ってこっそり追加の閾値インターバルを走り、コーチに怒られたというエピソードも。「サボって怒られる」ではなく「やりすぎて怒られる」という、逆転した挿話です。そこから、ノルウェーでの"かたまり"の発想、恩師ペール・ハレとの1972年トレーニング日記の再現実験、ノルウェー・オリンピックセンターでの乳酸プロジェクト、そしてケニアでの"答え合わせ"まで。一つの理論が、およそ10年かけて「偶然」から「意図的な構造」へと育っていく過程をじっくり辿ります。https://amzn.asia/d/00oaPsqc

  28. 134

    「ドリップロード」— なぜ量を絞るのか?「2頭の馬」と日本人研究者の貢献

    「The Norwegian Method Applied キーワードシリーズ」、今回はマリウス・バッケン著『The Norwegian Method Applied』から「ドリップロード(Drip Load)」を取り上げます。閾値トレーニングを中心に据えるこのメソッドで、スピードやパワーの要素をどう"壊さずに"取り入れるか。その答えが「点滴のように、ごく少量だけ注ぐ」というドリップロードの考え方です。なぜ本数は1〜3本に絞るべきなのか?その背景にある「2頭の馬(有酸素の馬・無酸素の馬)」という比喩、世界記録保持者カーステン・ワーホルムの実例、そして「刺激は練習の後より前に置いた方がいいかもしれない」という直感に反する提案の根拠になった、ある日本人研究者の論文まで掘り下げます。さらに、著者自身が「ドリップロードだけではレースペースへの本当の特異性は身につかない」と認めている一節から、その先の解決策である「動的レスト法(ペース固定・レストで強度調整)」まで、原著の流れに沿ってご紹介します。【今回の内容】・ドリップロードとは何か ― 坂トレーニングの期分けから生まれた発想・「2頭の馬」の比喩 ― なぜ直近の練習が"どちらの馬を選ぶか"を決めるのか・カーステン・ワーホルムの実例・具体的なやり方 ― 流し1〜3本、階段プライオメトリクス・「前に置く」という提案とOgasawara et al. (2014)の動物実験・ドリップロードの限界 ― "短い垣間見"にすぎない・本当の特異性ツール「動的レスト法」(ペース固定・レスト可変)https://amzn.asia/d/05Zfom4aOgasawara R, Sato K, Matsutani K, Nakazato K, Fujita S."The order of concurrent endurance and resistance exercise modifies mTOR signaling and protein synthesis in rat skeletal muscle."American Journal of Physiology-Endocrinology and Metabolism, 306(10):E1155–E1162, 2014.DOI: 10.1152/ajpendo.00647.2013The order of concurrent endurance and resistance exercise modifies mTOR signaling and protein synthesis in rat skeletal muscle | American Journal of Physiology-Endocrinology and MetabolismThe order of concurrent endurance and resistance exercise modifies mTOR signaling and protein synthesis in rat skeletal muscle - PubMed

  29. 133

    Podcast灼熱の桧原湖30kmとビール2杯で睡眠スコアが崩壊した話

    今年初の桧原湖に行ってきました。避暑ランのつもりが、平地38度・標高900mの湖畔でも28〜29度という灼熱コンディション。想定していたキロ4:30は早々に諦めて、「ペースを守る」から「心拍を守る」へ方針転換した30.8kmのロング走の記録です。一周を12km・10km・8kmに3分割して、道の駅のアクエリアススパークリングとコンビニアイスでクールダウンを挟む暑熱マネジメント。結果、平均心拍126bpmで翌日に疲労を残さず完走できました。裏磐梯から見る磐梯山の荒々しい絶景と、標高900mという高地トレーニング環境の魅力、そして走った後に染み渡る道の駅の山塩ラーメンの話も。後半は、新潟に帰ってからの飲み会でビール中ジョッキ2杯を飲んだ夜のCOROS睡眠データを公開します。睡眠時間はほぼ同じなのに睡眠スコアは75→41に暴落、深睡眠とREMは半減。ところがHRVは平均85msで正常範囲という不思議な乖離が起きていました。「アルコールは睡眠の量ではなく質を壊す」「回復指標は1つだけで判断しない」「平均値はストーリーを隠す」——データから見えた3つの教訓を話します。▼今回のトピック・暑熱下ロング走はペース目標より心拍目標(Zone2縛り)・分割走+積極的休憩という暑さ対策・標高900m桧原湖は夏の走り込みに最高の高地トレーニング適地・道の駅の山塩ラーメン(しおまるさん、次こそは)・ビール2杯で睡眠アーキテクチャはこう壊れる・HRV正常×睡眠スコア41の謎を時系列データで読み解く

  30. 132

    針を刺すのは絶対嫌!痛いのが嫌なランナーのための「乳酸コントロール」と3大指標を重ねる三角測量

    今回のテーマも世界中の中長距離界を席巻している「ノルウェー方式」の核心である【心拍数と乳酸値の科学】です。Jakob Ingebrigtsen 選手らエリートランナーが、練習中に耳たぶから血を抜いて測定している「乳酸値」。「科学的でカッコいいけれど、自分で針を刺すなんて痛くて絶対に嫌だ!」と思いませんか?(笑)実は、乳酸を実際に測定しなくても、スマートウォッチの「心拍計」と「あるテクニック」を組み合わせることで、ノルウェー方式の効果を非常に高い精度で再現することができます。心拍数というデータの「ブレやすい限界」を理解し、ランニングの質を劇的に引き上げるためのアプローチを解説します。痛いのが嫌いなすべての市民ランナー、シリアスランナー必聴のエピソードです!Marius Bakken, MD『The Norwegian Method Applied』(2026)https://amzn.to/4eXxN9T原著公式サイト: https://mariusbakken.com/

  31. 131

    マッスルトーンという盲点 ― 心肺ではなく筋があなたの限界を決めていた

    オリンピックに2回出場した医師、マリウス・バッケンの著書『The Norwegian Method Applied』を元に、長距離ランナーの真の制限因子である「マッスルトーン(Muscle Tone)」と「回復の非対称性」を解説。心肺の回復の早さに騙されず、体重の2〜4倍におよぶ機械的負荷を受ける「筋・腱」のコンディションをどう管理すべきか、アクティブリカバリーの逆説や強度に対する非線形な「変曲点」の存在を交えて、市民ランナーが陥りがちな罠と閾値コントロールの重要性を紐解きます。また、冒頭では800mレースの劇などんどん返しとつくばマラソン当選の近況報告もお届けします。Marius Bakken, MDThe Norwegian Method Appliedhttps://amzn.to/4h7R8GIhttps://www.mariusbakken.com

  32. 130

    悲報・夏の本命レースの申し込みを忘れた…「うっかり」の裏に隠された脳の防衛本能とマラソンへ向かう有酸素シフトの哲学

    林道ロング走を終えて発覚した大失態。なんと楽しみにしていた(はずの)新潟県選手権、さらにはその1週間前の記録会の申し込み締め切りがどちらも過ぎていた……!一見ただの「チーン」案件ですが、思考のアップダウンを走るジョンは、これを単なるミスで終わらせません。なぜ脳は申し込みを忘れさせたのか? そこに隠された真のモチベーションと「体の声」を、心理学やトレーニング科学の視点から抽象化。中途半端なマインドを強制終了し、8月の合宿、それから秋のマラソンシーズンに向けて「淡々と有酸素の土台を積み上げる」という覚悟へのシフトを熱く語ります。

  33. 129

    VLamaxというスパイス。800mとマラソン合宿を両立させる、代謝の話

    インターバルトレーニングの科学シリーズ、番外編です。今回のテーマは VLamax(最大乳酸産生速度)。「乳酸をどれだけ速くドバッと生み出せるか」を表す指標で、種目の特異性を大きく左右する、いわば”スパイス”のような存在です。今回はちょうど私自身が、7月20日の新潟県選手権800m(狙いは2:05)と、8月最初の週末に控えているマラソンエリートたちとの高地合宿、この相反する2つを同時に見据えているタイミング。VLamaxを軸に、その絶妙なバランスの取り方をリアルな練習の話も交えて解説します。この回のポイント・VLamaxの正確な定義(乳酸を「溜める」力ではなく「生み出す速度」)・なぜVLamaxが種目の特異性を決めるのか(VO2maxとの綱引き)・才能・素質の影響と、自分のタイプの見極め方・「マラソンは低いほど良い」の本当の意味と、下げすぎのリスク・有酸素が「溶ける」現象を2つの論点に分解——①代謝の経済性が削れる話(グリコーゲン、CPT-1、クロスオーバーポイント)②特異性が中距離に偏る話。この2つは同じようで違います・やりすぎ厳禁の理由(上げるのは簡単、下げるのは数ヶ月かかる非対称性)

  34. 128

    佐渡の稜線で感じた熱気と「暑熱順化」プロトコル。風邪から学んだ体調管理の哲学

    今回は久しぶりに体調を崩した経験から見つめ直した、日々の生活習慣とマインドセットの重要性について。そして先日公開した「佐渡トレイル」の動画を振り返りながら、標高1000mクラスの稜線がなぜあれほど暑かったのか、ブナの森がもたらす極上の涼気について語ります。後半のメインテーマは、これからの本格的な夏を生き抜く、そして走り抜くための「暑熱順化(しょねつじゅんか)」の科学。サウナや入浴の効果、具体的なトレーニングへの落とし込み方まで、理論と実践を交えて徹底解説します。根拠論文・出典 論文名: Heat acclimation mechanisms, regimens, and cooling strategies for runners in the hot environment / Benjamin et al. (2019) URL: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6602377/ 主要な知見: ランナーにおける暑熱順化の生理学的メカニズム(血漿量増加、発汗早期化)と、最適な順化期間・冷却戦略を包括的にレビュー。 論文名: Post-exercise sudomotor function and heat acclimation via hot water immersion / Zurawlew et al. (2016) URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26602280/ 主要な知見: 運動後に40℃の温水に継続的に入浴することで、暑熱環境下でのランニングパフォーマンス向上と暑熱順化(発汗機能の改善など)が促進されることを証明。

  35. 127

    イワナの刺身と川のリアル〜「寄生虫っていませんか?」という問いの違和感を考えてみたら

    渓流釣りや山を愛するランナーの視点から、「イワナの刺身に寄生虫はいないのか?」という素朴な疑問に潜む違和感を深掘りします。淡水魚に潜む寄生虫のリアルな生態(チョウモドキや線虫など)を解説しつつ、情報の文字面だけを恐れる現代の風潮へ一石を投じます。自然の美しさとリスクの共生、そして命をもらうことについて考えてみました。

  36. 126

    急遽決定!師匠と行く弾丸・佐渡トレラン50k試走の旅

    週末に予定していた谷川連峰馬蹄形がまさかの予定でキャンセル。しかし、ピンチの後にチャンスあり!偶然取れた月曜日の休みを利用し、マラソンの師匠だあさんの地元・佐渡へ弾丸トレイルランニングに旅立つことが決定。標高1,000mでありながら3,000m級の壮大な景色を誇る大佐渡山地。最高峰・金北山からドンデン山へ続く、両脇に日本海を望む極上の稜線「神の道」への期待を語るとともに、計画通りにいかない人生を柔軟に楽しむための「思考のアップダウン」について肉付けします。

  37. 125

    秘境ガンガラシバナへ日帰りした話。熊の声を聴きながら山の一部になり、チャンネル名を「Yama」に変えた理由

    新潟の最深部、早出川の源流に位置する秘境「ガンガラシバナ」への日帰り13時間の超過酷な山行記録。通常2泊3日のルートを驚異的なペースで走破する中で体験した、雪渓の恐怖、熊との威嚇、そして美しいイワナとの知恵比べ。西洋的な「征服対象としてのMountain」ではなく、生と死、畏怖を内包する「日本語のYama」の概念について、自然の音に溶け込んだ実体験から深く考察します。さらに、過酷な挑戦と家族との時間のバランスを保つ、現代のランナーの「落としどころ」について語ります。ガンガラシバナ!今年もあの秘境へ(日帰り)https://youtu.be/lkN4qSr4f9I

  38. 124

    ソアリンの正体 ― ディズニーで「未来の没入メディア」に出会った話

    家族で十数年ぶりにディズニーへ。シーで乗ったソアリンで、私はものすごい「良い違和感」を感じました。これはディズニーじゃない。最新の没入型XRの完成形だ ―目が疲れない理由、匂い・風・加速度によるマルチモーダル整合、そしてこの設計図はトレッドミルで「室内で山を登る」体験に応用できるのか? という妄想まで。運動生理学とランニングの視点で、ディズニーの感動をまるごと解剖した、ちょっと長めの脱線回です。最後は「40歳手前になって、ものの見方が変わった」話に着地します。

  39. 123

    800mは極限の格闘技。初戦の酸の嵐から見えた「多段式ロケット」の思考法

    昨日、今シーズンのトラック初戦となる800mのレースを走ってきました。結果は2分11秒11。あまり走れたわけではありませんが、たった131秒の間にランニングの、そして人生の濃密なドラマが詰まっていました。スタート直後のブレイクラインでの激しい位置取り、格闘技さながらの接触、そしてラスト200mで訪れる「酸の嵐」と肉体の崩壊。今回は、この過酷なレース展開を克明に振り返りながら、極限状態を生き抜くための「ストライドからピッチへの切り替え(多段式ロケットの推進力)」という気づき、そしてこれからの伸び代について熱く語ります。後半は、本日この後に控えている10kmロードレースへの心構えについても少し触れていきます。

  40. 122

    MCPの威力!Strava&COROS対応!AIに「私のレディネスどう?」と聞く時代 〜モチベーションとデータの校正〜

    フィットネスアプリ「Strava」に続き、なんと「COROS(カロス)」までもがAIと直接対話できる新規格「MCP(Model Context Protocol)」への対応ベータ版をローンチしていた!「今日VO2maxインターバルをやろうと思うんだけど、レディネスどう? 体も軽いしモチベーションも高いんだ」と使い慣れたChatGPTやClaudeに話しかけるだけで、瞬時に高度な回答が返ってくる時代の到来を歓迎しつつ、シリアスランナーが怪我をせず圧倒的に速くなるためのデータ活用術を深掘りします。走行データ(外的なトレーニング負荷)だけでは見えてこない、睡眠やRHR(安静時心拍数)、HRV(心拍変動)の移動平均から導き出される「レディネス(当日の心身の準備状態)」の重要性を解説。さらに、全データをくまなく吸い出せる「API」を解放している「intervals.icu」と、最新の「MCP」の違い、それぞれの強みを整理。トレーニングから睡眠情報までをくまなくAIに分析させ、「しっかり適用して、しっかり速くなる」ための最先端ランニングマインドセットをお届けします。https://coros.com/stories/coros-metrics/c/mcp-testinghttps://youtu.be/F4K2Iehwy80?si=QXUCATFJCGz4QOjvアドバンスト・マラソントレーニングhttps://amzn.to/3PGlBk7

  41. 121

    仕事後の脳疲労をハックせよ!限界を突破する「脳持久力トレーニング(BET)」の秘密

    2026年6月に発表された最新の運動生理学論文をベースに、脳の疲労と持久力パフォーマンスの深い関係性を解き明かします。仕事終わりの「脳が疲れた状態」で行うランニングが、なぜ市民ランナーやトレイルランナーの後半の粘りを生むのか? 脳の「前帯状皮質(ACC)」をハックし、主観的運動強度(RPE)を下げる最先端のトレーニング手法「BET(Brain Endurance Training)」の具体的な実践プロトコルをお話しします。根拠論文・出典論文名: Effects of Brain Endurance Training (BET) on Mental Fatigue, Endurance Performance, and Cognitive Functions: A Systematic Review and Meta-analysis / International Joint Research Team (2026)URL: https://www.frontiersin.org/journals/psychology/articles/10.3389/fpsyg.2026.1828644/full主要な知見: 9つの査読済み文献(11の研究)をメタ分析し、肉体的運動に脳持久力トレーニング(BET)を組み合わせることで、精神疲労が有意に軽減され、限界に達するまでの時間(持久力)および過酷な状況下での認知機能が劇的に向上することを実証。記事名: Analysis of Fatal Incidents in US National Parks: The Role of Mental Fatigue and Decision-Making / Outside Online (June 1, 2026)URL:https://www.outsideonline.com/outdoor-adventure/exploration-survival/deadliest-national-parks-fatalities-data/主要な知見: 国立公園内における重大遭難事故の多くが、物理的な環境要因だけでなく、疲労に伴う登山者の判断力の低下や事前の認知的な準備不足に起因していることを指摘

  42. 120

    Durabilityの核心と、なんとなくを脱却するインターバル理論〜週末の800m初戦に向けて〜

    メンバーシップ向けに配信してきた「Durability(耐久性)」シリーズの結論として、それが「特異性の拡張」そのものであるという本質を解説。そこから派生する糖質補給や筋トレの見直しについて語ります。また、次なるテーマとして、多くのランナーが盲目的に行いがちな「インターバルトレーニング」を体系化する新シリーズを予告。さらに、今週末に控えた800m(ガチ参戦)と10kmロードレース(LT1ペーサー調整)の変則2連戦に向けた、具体的な戦略と意気込みをお届けします。🎬 第0回:ガイダンス「なぜ今、世界中で『Durability』の大激論が起きているのか?」 シリーズ全体のストーリーラインと、従来の走力予測モデルの限界を提示。あなたの失速の真実を解き明かす旅が始まります。https://youtu.be/fn0eoO9272k📘 第1回:持久力モデルの限界と4つの科学的定義 曖昧な「スタミナ」という言葉を捨て、Durability(耐久性)、Fatigability(脆弱性)、Repeatability(反復性)、Resilience(生理学的レジリエンス)の4つに厳密に再定義します。https://youtu.be/cMwsUtfFO9k📘 第2回:パフォーマンス指標としてのDurabilityと「才能識別」への応用 従来のテストでは見落とされてきた真の才能「後半に崩れない力」とは。疲労下テスト(セカンド・テスト)が暴く、エリートとサブエリートの決定的な境界線を解説します。https://youtu.be/zRWcVHptpn4📘 第3回:マラソン強度での2時間走行が引き起こす「非線形的崩壊」 平均2時間46分走者のエリート市民ランナーがマラソン強度で2時間走った時、体内のV̇O2maxや燃費(RE)はどのように崩壊していくのか。恐怖の「ドメイン・スリップ」の実態に迫ります。https://youtu.be/MY7JwpaoUcM📘 第4回:ロンドンマラソン実走データが証明した「評価法」の罠と真のキラー指標 心拍ドリフト(デカップリング)の罠と、サブ3集団の勝負を分ける真のキラー指標「% Δ sLT(疲労下での乳酸閾値スピード低下率)」を提示します。https://youtu.be/yoN6YXM4VP0📘 第5回:何がDurabilityを決めるのか?どうすれば高められるのか? シリーズの総括。高重量・低レップ筋トレによる「力学的ディフェンス」と、高糖質摂取(毎時60〜90g)による「代謝的ディフェンス」。耐久性を高める具体的な実践メニューを解説します。https://youtu.be/5JAA0oezk9I

  43. 119

    Robloxで挑む!トレッドミルVR化・ランニングデジテルツインの野望!

    ある日、愛機であるMacBook Neoを小学生の息子に強奪されたジョン。息子が夢中になっていたのは、世界中で大流行しているゲームプラットフォーム「Roblox」だった。最初は子供向けのポリゴンゲームと侮っていたジョンだが、その開発ツール「Roblox Studio」の圧倒的な3Dモデリング能力と物理演算の手軽さに触れ、ランナーとしての脳内に激震が走る。「これを使えば、冬場の過酷で退屈なトレッドミル練習を、完全な大自然のメタバースへと変貌させられるのではないか?」地形データ、自作センサー(ESP32)、そしてトレッドミルの傾斜を自動制御するAPIフィードバック。ランニング界の「デジタルツイン」の実現に向けた妄想と情熱が爆発!

  44. 118

    ローマ教皇の回勅について思うこと。生成AIやデータがなんと言おうと目の輝きを忘れるな

    ローマ教皇レオ14世が発表した、AI時代における人間の尊厳を説く歴史的回勅「Magnifica Humanitas」を特集!「人間を最適化の対象にするな」という教皇の警告から、現代のテックブームの盲点を紐解きます。後半は、スマートウォッチの完璧なデータと、ランナー自身の「ボロボロの主観」の乖離エピソードを激白。データに映らない「人間の目の輝き」や、最後は五感と第六感を信じて責任を持つことの大切さについて、熱く、深く語り尽くします。1 論文名 / ニュース: Pope Leo XIV、Encyclical letter "Magnifica Humanitas" on artificial intelligence and human dignity / Vatican Press (2026)URL: https://www.vatican.va/content/vatican/en.html主要な知見: ローマ教皇レオ14世がAI時代における人間の尊厳を説いた回勅を発表。人間を「最適化されるべき不完全なプロジェクト」とみなす風潮に強く警告。2 論文名 / ニュース: Anthropic's Christopher Olah and the Vatican's New Technological Disarmament / Ars Technica (2026)URL: https://arstechnica.com/information-technology/主要な知見: Anthropic社の共同創業者がバチカンに同席した背景を報道。回勅内で『指輪物語』のガンダルフを引用し、強大な技術に対する「武装解除」を訴えた内容を解説。3 論文名 / ニュース: The Pope, Constitutional AI, and the Masterpiece of Tech Lobbying / Corey Quinn, Simon Willison's Weblog (2026)URL: https://simonwillison.net/主要な知見: シリコンバレーのアナリストらが、Anthropicの「憲法AI」思想とカトリック倫理のシンクロを分析し、テック界におけるロビー活動や思想的影響力について言及。

  45. 117

    DurabilityとCanova:科学と現場の融合!30kmの壁をぶち破る「耐久性」と「質の拡張」の関係を林道で考える

    今回は昨日の林道ランニング中にパーソナリティのジョンがひらめいた、運動生理学の最先端概念「Durability(耐久性)」と、ケニアのトップ選手を育てた伝説のコーチ、レナート・カノーバ氏の「特異性と質の拡張」の驚くべき共通点について熱く語ります。フルマラソンの後半でなぜ燃費が悪化し失速するのか、その生理学的メカニズムを解き明かすとともに、失速を防ぐために不可欠な「ミトコンドリアの土台」と「レースペースの拡張」の重要性を解説します。科学と現場の最先端がタッグを組んだ、ランナー必聴の30分です。Durability:マラソン後半の失速を科学するhttps://www.youtube.com/playlist?list=PLVMdX4g9Bz_BhnyfsgqR8YIoGn-1P4BYUこのチャンネルのメンバーになるhttps://www.youtube.com/channel/UCM_I_Qv7CHSFjvQl5_LijiA/join

  46. 116

    完璧なAIデータと、ボロボロの主観。私の「目の輝き」をテクノロジーは捉えられるか?

    日曜日に決行した「階段5000段」の凄まじいダメージ。肉体もモチベーションも底を突いているにもかかわらず、毎朝のAIレポートは「HRV(心拍変動)は最高、今日も追い込みましょう!」とデータを弾き出す。科学的な客観データと、人間のリアルな主観のズレ。オーバートレーニングを防ぎ、超回復を引き起こした「主観的ボイコット」の顛末から、データに映らない「人間の目の輝き」と、リング脇からタオルを投げてくれる「人間のコーチ」の必要性について、林道を駆け抜けながら深く考察します。

  47. 115

    Durability:マラソン「30kmの壁」は根性のせいじゃない。最新科学が導き出した第4の要素

    「ハーフまでは余裕だったのに、30km過ぎから急に脚が止まった…」 多くのランナーが経験するこの「壁」。私たちはこれまで「走り込み不足」や「後半に耐える根性がないから」と自分を責めてきました。しかし、現代の運動生理学は、その失速のメカニズムを明確な生理学的な「数値の崩壊」として解き明かしました。今回は、2025〜2026年にかけて世界のスポーツ科学界で最大のトレンドとなっている持久力の第4の要素、Durabilityについてお話しします。今まで絶対とされてきた「VO2max」「乳酸閾値」「ランニングエコノミー」の3大指標が持つ致命的な死角とは? スマートウォッチの「心拍デカップリング(ドリフト)」が実はタイムを予測しない理由とは? そして、後半の失速を防ぐための具体的なトレーニング(高重量筋トレと糖質摂取)まで、最新の研究論文をもとに徹底解説します!現在、YouTubeチャンネルにて、全6回にわたる特大動画セミナー 『Durabilityの科学』 を制作しています。Durability:あなたの「30kmの壁」は根性のせいじゃない。マラソン後半の失速を完全科学する最新理論とは?https://youtu.be/fn0eoO9272k👇 メンバーシップの登録・先行視聴はこちらから!このチャンネルのメンバーになるhttps://www.youtube.com/channel/UCM_I_Qv7CHSFjvQl5_LijiA/join

  48. 114

    祝・5000人突破!階段5000段に挑む「ケツで登れ」のバイオメカニクスと山の引力

    YouTubeチャンネル登録者数5,000人突破の感謝を伝えるとともに、新卒時代の東京での葛藤から新潟の山に救われた自身のルーツを再確認。後半では、5,000人突破記念として越後スカイクラブの仲間たちと挑んだ、1,058段(距離500m/標高差220m)×5本の超過酷な階段練習をレポート。階段とバーティカルスペシャリスト・純太から伝授された「ケツで登る」という身体操作の極意と、その翌日に訪れた猛烈な筋肉痛から得た、ランニングにおける主働筋の意識についての思考のアップダウンを語ります。

  49. 113

    「魔法のトレーニング」という幻想を捨てろ。走りを支配する「不都合な3つの真理」

    YouTubeに溢れる「魔法のトレーニング」を求める声に、ジョンが独自の哲学で切り込みます。ファイナンスの大原則、ビル・ゲイツの言葉、そして物理学の鉄則。これらを組み合わせ、「なぜ魔法を信じると怪我をするのか」「真に速くなるための思考法とは何か」を深く考察します。YouTubeのコメント欄に溢れる「手っ取り早く速くなりたい」という甘い誘惑。その背後に潜む「怪我」と「停滞」の罠について警鐘を鳴らします。ファイナンス理論のの視点から語る「ノーフリーランチ(タダ飯はない)」、ビル・ゲイツが説く「不平等への適応」、そして物理学の鉄則「エネルギー保存の法則」。これら3つの哲学を補助線に、安易な情報に騙されず、自らの足で真理に辿り着くための「思考のトレーニング」を提案します。

  50. 112

    レシピを欲しがる人と、解き方を考える人——個別性という言葉の罠を突き抜ける

    YouTubeのコメント欄で巻き起こった「具体的なメニュー提示」を求める声に対し、トレーニングにおける「原則」と「個別性」の真の関係を問い直します。レシピ通りの練習がなぜ状況変化に弱いのか、そして、ダニエルズのVDOTを「目標」ではなく「現状」に適用すべき理由を経営的な視点も交えて解説。自ら「解き方(アルゴリズム)」を構築するランナーへの脱皮を促す30分です。

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