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ジョンの山RUNラジオ

マラソンのこと、山のこと、みなさんのトレーニングのモチベーションアップにつながることを話していきます

Publisher-supplied feed metadata · PodParley refreshed Jun 7, 2026 · Source feed

  1. 117

    涼しい高地で走る夏休み 桧原湖・つくば・北海道、そして市民ランナー最高峰の合宿へ

    夏休み近況報告回です。今シーズン3度目となる桧原湖30km走は気温21℃。終始ゾーン2を維持できてダメージが少なかったので、その日の夜にゴールデンゾーン狙いの1000m×5本(3:40/km)まで入れられました。「朝を抑えたから夜が成立する」という一日単位の負荷設計の話をしています。後半は、つくばで見てきたJAXAと地質標本館の話。みちびきやマルチバンドGNSSは、山を走る我々の足元のインフラそのものです。さらに20万キロを迎えた愛車の車検前DIY整備から、「エンジン(心肺)は元気でも足回り(腱・関節)は累積距離で傷む」というランナーの話へ。そして8/1-2、サブ2:20クラスが集まる合宿に参加してきます。平地は暑すぎます。暑熱順化にも限界があります。この夏、走るなら涼しい高地へ。

  2. 116

    なぜこの強度が効くのか?ゴールデンゾーンを支える5つのメカニズム

    「The Norwegian Method Applied キーワードシリーズ」、今回は何度も登場してきた「ゴールデンゾーン」――血中乳酸2.3〜3.0 mmol/L、閾値のほんの少し下の狭い強度帯――が、なぜ効くのかを掘り下げます。著者マリウス・バッケンは、この問いに対して1つの理由ではなく、5つの独立したメカニズムで答えています。しかも「ゴールデンゾーンは妥協ではない」とはっきり言い切っています。安全側に振った控えめな選択ではなく、複数の生理システムが同時に噛み合う、狙って設計された交差点だ、と。5つのメカニズムにはすべて共通する構造があります。「効果を引き出すのに十分な刺激」と「やりすぎて逆効果になる上限」。その間に挟まれた狭い帯が、ミトコンドリア・乳酸処理・グリコーゲン・ホルモン反応・筋の動員、それぞれに存在していて、ゴールデンゾーンはその5つの帯がぴたりと重なる、たった一つの共通区間なのです。後半では、「なぜ真の限界は心臓ではなく筋肉なのか」という、本書全体を貫くもう一つの核心にも触れます。自転車選手が週25〜30時間走り込めるのに、エリートランナーが週12〜15時間しか走れない理由。トライアスリートが週35時間トレーニングできる理由。そして著者自身の「エンジンはあったのに、脚がついてこられなかった」という現役時代のエピソードまで。【今回の内容】・「妥協ではない」――ゴールデンゾーンという発想そのものへの著者の宣言・すべてのメカニズムに共通する物差し:「十分な刺激」と「やりすぎない上限」・メカニズム① ミトコンドリア新生 ― AMPK経路とカルシウム経路・メカニズム② 乳酸処理 ― 乳酸-ペースカーブを右にシフトさせる・メカニズム③ グリコーゲン代謝 ― 枯渇はさせるが、空にはしない・メカニズム④ ホルモン反応 ― 「よく眠れる」こと自体が機能している証拠・メカニズム⑤ 筋の動員 ― 階層的な動員と、Xセッションへの伏線・真の限界は心臓ではなく筋肉 ― 自転車との比較、著者自身の経験📖 書籍:Marius Bakken『The Norwegian Method Applied』https://amzn.to/4we7OkF#ランニング #ノルウェー式トレーニング #NorwegianMethod #ゴールデンゾーン #運動生理学 #マラソン

  3. 115

    生成AIを”専属コーチ”にする方法 — Claude×COROSで作るトレーニング管理パイプライン

    生成AIを"専属コーチ"にする方法— Claude×COROSで作るトレーニング管理パイプライン市民ランナーに専属コーチはなかなかつきません。でも、生成AIになら、それができます。今回は、ClaudeとCOROSのMCP連携を使って「データ入力ゼロ」でトレーニングを管理する仕組みについて話しました。・朝はAIコーチから睡眠状態の自動レポートが届く・昼夕は終わったトレーニングの振り返り (心拍だけでなく、ピッチ・ストライド・接地時間からフォームの崩れも分析)・週次では1週間の負荷とトレンドをレビュー・不定期で、計画そのものをAIと議論そして一番伝えたいのは設計思想の話。「アプリを自作するな、汎用AIに任せろ」サーバやGitHubの保守という"お守り"を持たない仕組みが、結局いちばん続く、という話です。

  4. 114

    ノルウェー式の真髄!マイクロインターバル45/15インターバルがもたらす代謝の慣性

    ルウェー方式を象徴する極めて重要なショートインターバル「45/15(フォーティーファイブ、フィフティーン)」。 45秒走って、15秒休む。このシンプルな間欠的運動の裏には、従来のトレーニング常識を覆す運動生理学の精緻な仕組みが隠されています。本エピソードでは、著者であるバッケンの原著『The Norwegian Method Applied』をベースに、45/15の基礎理論、類似のマイクロインターバルとの比較、具体的な実施方法(トレッドミルのフラットな設定など)、心拍計での代替、ダブル閾値や期分けへの組み込み方、そしてマラソン向けの特異的アプローチ「コンビネーション・ラン」までを徹底的に解説します。

  5. 113

    なぜダブル閾値は生まれたのか?二人の巨人、こっそり闇の練習、そしてケニアでの答え合わせ

    今回は一つのキーワードというより、一つの物語です。テーマは「ダブル閾値は、どこから生まれたのか」。1996年、アメリカ・イリノイ州の高校のトラックに、長距離界の対極の哲学を持つ二人の巨人――ピーター・コー(セバスチャン・コーの父であり生涯のコーチ)と、アーサー・リディアードの弟子ジョー・ニュートン――が偶然居合わせました。その真ん中にいたのが、17歳のノルウェー人交換留学生。のちにこのメソッドを作ることになる、マリウス・バッケンです。面白いのは、代名詞である「ダブル閾値」自体、最初から狙って設計されたものではなかったという点です。ピーター・コーのもとでの、ただの走行距離の帳尻合わせ。そこに、なぜか"何かが心に残った"。さらに、インディアナ大学時代には、公式練習だけでは物足りず、キャンパスが暗くなるのを待ってこっそり追加の閾値インターバルを走り、コーチに怒られたというエピソードも。「サボって怒られる」ではなく「やりすぎて怒られる」という、逆転した挿話です。そこから、ノルウェーでの"かたまり"の発想、恩師ペール・ハレとの1972年トレーニング日記の再現実験、ノルウェー・オリンピックセンターでの乳酸プロジェクト、そしてケニアでの"答え合わせ"まで。一つの理論が、およそ10年かけて「偶然」から「意図的な構造」へと育っていく過程をじっくり辿ります。https://amzn.asia/d/00oaPsqc

  6. 112

    「ドリップロード」— なぜ量を絞るのか?「2頭の馬」と日本人研究者の貢献

    「The Norwegian Method Applied キーワードシリーズ」、今回はマリウス・バッケン著『The Norwegian Method Applied』から「ドリップロード(Drip Load)」を取り上げます。閾値トレーニングを中心に据えるこのメソッドで、スピードやパワーの要素をどう"壊さずに"取り入れるか。その答えが「点滴のように、ごく少量だけ注ぐ」というドリップロードの考え方です。なぜ本数は1〜3本に絞るべきなのか?その背景にある「2頭の馬(有酸素の馬・無酸素の馬)」という比喩、世界記録保持者カーステン・ワーホルムの実例、そして「刺激は練習の後より前に置いた方がいいかもしれない」という直感に反する提案の根拠になった、ある日本人研究者の論文まで掘り下げます。さらに、著者自身が「ドリップロードだけではレースペースへの本当の特異性は身につかない」と認めている一節から、その先の解決策である「動的レスト法(ペース固定・レストで強度調整)」まで、原著の流れに沿ってご紹介します。【今回の内容】・ドリップロードとは何か ― 坂トレーニングの期分けから生まれた発想・「2頭の馬」の比喩 ― なぜ直近の練習が"どちらの馬を選ぶか"を決めるのか・カーステン・ワーホルムの実例・具体的なやり方 ― 流し1〜3本、階段プライオメトリクス・「前に置く」という提案とOgasawara et al. (2014)の動物実験・ドリップロードの限界 ― "短い垣間見"にすぎない・本当の特異性ツール「動的レスト法」(ペース固定・レスト可変)https://amzn.asia/d/05Zfom4aOgasawara R, Sato K, Matsutani K, Nakazato K, Fujita S."The order of concurrent endurance and resistance exercise modifies mTOR signaling and protein synthesis in rat skeletal muscle."American Journal of Physiology-Endocrinology and Metabolism, 306(10):E1155–E1162, 2014.DOI: 10.1152/ajpendo.00647.2013The order of concurrent endurance and resistance exercise modifies mTOR signaling and protein synthesis in rat skeletal muscle | American Journal of Physiology-Endocrinology and MetabolismThe order of concurrent endurance and resistance exercise modifies mTOR signaling and protein synthesis in rat skeletal muscle - PubMed

  7. 111

    Podcast灼熱の桧原湖30kmとビール2杯で睡眠スコアが崩壊した話

    今年初の桧原湖に行ってきました。避暑ランのつもりが、平地38度・標高900mの湖畔でも28〜29度という灼熱コンディション。想定していたキロ4:30は早々に諦めて、「ペースを守る」から「心拍を守る」へ方針転換した30.8kmのロング走の記録です。一周を12km・10km・8kmに3分割して、道の駅のアクエリアススパークリングとコンビニアイスでクールダウンを挟む暑熱マネジメント。結果、平均心拍126bpmで翌日に疲労を残さず完走できました。裏磐梯から見る磐梯山の荒々しい絶景と、標高900mという高地トレーニング環境の魅力、そして走った後に染み渡る道の駅の山塩ラーメンの話も。後半は、新潟に帰ってからの飲み会でビール中ジョッキ2杯を飲んだ夜のCOROS睡眠データを公開します。睡眠時間はほぼ同じなのに睡眠スコアは75→41に暴落、深睡眠とREMは半減。ところがHRVは平均85msで正常範囲という不思議な乖離が起きていました。「アルコールは睡眠の量ではなく質を壊す」「回復指標は1つだけで判断しない」「平均値はストーリーを隠す」——データから見えた3つの教訓を話します。▼今回のトピック・暑熱下ロング走はペース目標より心拍目標(Zone2縛り)・分割走+積極的休憩という暑さ対策・標高900m桧原湖は夏の走り込みに最高の高地トレーニング適地・道の駅の山塩ラーメン(しおまるさん、次こそは)・ビール2杯で睡眠アーキテクチャはこう壊れる・HRV正常×睡眠スコア41の謎を時系列データで読み解く

  8. 110

    針を刺すのは絶対嫌!痛いのが嫌なランナーのための「乳酸コントロール」と3大指標を重ねる三角測量

    今回のテーマも世界中の中長距離界を席巻している「ノルウェー方式」の核心である【心拍数と乳酸値の科学】です。Jakob Ingebrigtsen 選手らエリートランナーが、練習中に耳たぶから血を抜いて測定している「乳酸値」。「科学的でカッコいいけれど、自分で針を刺すなんて痛くて絶対に嫌だ!」と思いませんか?(笑)実は、乳酸を実際に測定しなくても、スマートウォッチの「心拍計」と「あるテクニック」を組み合わせることで、ノルウェー方式の効果を非常に高い精度で再現することができます。心拍数というデータの「ブレやすい限界」を理解し、ランニングの質を劇的に引き上げるためのアプローチを解説します。痛いのが嫌いなすべての市民ランナー、シリアスランナー必聴のエピソードです!Marius Bakken, MD『The Norwegian Method Applied』(2026)https://amzn.to/4eXxN9T原著公式サイト: https://mariusbakken.com/

  9. 109

    マッスルトーンという盲点 ― 心肺ではなく筋があなたの限界を決めていた

    オリンピックに2回出場した医師、マリウス・バッケンの著書『The Norwegian Method Applied』を元に、長距離ランナーの真の制限因子である「マッスルトーン(Muscle Tone)」と「回復の非対称性」を解説。心肺の回復の早さに騙されず、体重の2〜4倍におよぶ機械的負荷を受ける「筋・腱」のコンディションをどう管理すべきか、アクティブリカバリーの逆説や強度に対する非線形な「変曲点」の存在を交えて、市民ランナーが陥りがちな罠と閾値コントロールの重要性を紐解きます。また、冒頭では800mレースの劇などんどん返しとつくばマラソン当選の近況報告もお届けします。Marius Bakken, MDThe Norwegian Method Appliedhttps://amzn.to/4h7R8GIhttps://www.mariusbakken.com

  10. 108

    悲報・夏の本命レースの申し込みを忘れた…「うっかり」の裏に隠された脳の防衛本能とマラソンへ向かう有酸素シフトの哲学

    林道ロング走を終えて発覚した大失態。なんと楽しみにしていた(はずの)新潟県選手権、さらにはその1週間前の記録会の申し込み締め切りがどちらも過ぎていた……!一見ただの「チーン」案件ですが、思考のアップダウンを走るジョンは、これを単なるミスで終わらせません。なぜ脳は申し込みを忘れさせたのか? そこに隠された真のモチベーションと「体の声」を、心理学やトレーニング科学の視点から抽象化。中途半端なマインドを強制終了し、8月の合宿、それから秋のマラソンシーズンに向けて「淡々と有酸素の土台を積み上げる」という覚悟へのシフトを熱く語ります。

  11. 107

    VLamaxというスパイス。800mとマラソン合宿を両立させる、代謝の話

    インターバルトレーニングの科学シリーズ、番外編です。今回のテーマは VLamax(最大乳酸産生速度)。「乳酸をどれだけ速くドバッと生み出せるか」を表す指標で、種目の特異性を大きく左右する、いわば”スパイス”のような存在です。今回はちょうど私自身が、7月20日の新潟県選手権800m(狙いは2:05)と、8月最初の週末に控えているマラソンエリートたちとの高地合宿、この相反する2つを同時に見据えているタイミング。VLamaxを軸に、その絶妙なバランスの取り方をリアルな練習の話も交えて解説します。この回のポイント・VLamaxの正確な定義(乳酸を「溜める」力ではなく「生み出す速度」)・なぜVLamaxが種目の特異性を決めるのか(VO2maxとの綱引き)・才能・素質の影響と、自分のタイプの見極め方・「マラソンは低いほど良い」の本当の意味と、下げすぎのリスク・有酸素が「溶ける」現象を2つの論点に分解——①代謝の経済性が削れる話(グリコーゲン、CPT-1、クロスオーバーポイント)②特異性が中距離に偏る話。この2つは同じようで違います・やりすぎ厳禁の理由(上げるのは簡単、下げるのは数ヶ月かかる非対称性)

  12. 106

    佐渡の稜線で感じた熱気と「暑熱順化」プロトコル。風邪から学んだ体調管理の哲学

    今回は久しぶりに体調を崩した経験から見つめ直した、日々の生活習慣とマインドセットの重要性について。そして先日公開した「佐渡トレイル」の動画を振り返りながら、標高1000mクラスの稜線がなぜあれほど暑かったのか、ブナの森がもたらす極上の涼気について語ります。後半のメインテーマは、これからの本格的な夏を生き抜く、そして走り抜くための「暑熱順化(しょねつじゅんか)」の科学。サウナや入浴の効果、具体的なトレーニングへの落とし込み方まで、理論と実践を交えて徹底解説します。根拠論文・出典 論文名: Heat acclimation mechanisms, regimens, and cooling strategies for runners in the hot environment / Benjamin et al. (2019) URL: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6602377/ 主要な知見: ランナーにおける暑熱順化の生理学的メカニズム(血漿量増加、発汗早期化)と、最適な順化期間・冷却戦略を包括的にレビュー。 論文名: Post-exercise sudomotor function and heat acclimation via hot water immersion / Zurawlew et al. (2016) URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26602280/ 主要な知見: 運動後に40℃の温水に継続的に入浴することで、暑熱環境下でのランニングパフォーマンス向上と暑熱順化(発汗機能の改善など)が促進されることを証明。

  13. 105

    イワナの刺身と川のリアル〜「寄生虫っていませんか?」という問いの違和感を考えてみたら

    渓流釣りや山を愛するランナーの視点から、「イワナの刺身に寄生虫はいないのか?」という素朴な疑問に潜む違和感を深掘りします。淡水魚に潜む寄生虫のリアルな生態(チョウモドキや線虫など)を解説しつつ、情報の文字面だけを恐れる現代の風潮へ一石を投じます。自然の美しさとリスクの共生、そして命をもらうことについて考えてみました。

  14. 104

    急遽決定!師匠と行く弾丸・佐渡トレラン50k試走の旅

    週末に予定していた谷川連峰馬蹄形がまさかの予定でキャンセル。しかし、ピンチの後にチャンスあり!偶然取れた月曜日の休みを利用し、マラソンの師匠だあさんの地元・佐渡へ弾丸トレイルランニングに旅立つことが決定。標高1,000mでありながら3,000m級の壮大な景色を誇る大佐渡山地。最高峰・金北山からドンデン山へ続く、両脇に日本海を望む極上の稜線「神の道」への期待を語るとともに、計画通りにいかない人生を柔軟に楽しむための「思考のアップダウン」について肉付けします。

  15. 103

    秘境ガンガラシバナへ日帰りした話。熊の声を聴きながら山の一部になり、チャンネル名を「Yama」に変えた理由

    新潟の最深部、早出川の源流に位置する秘境「ガンガラシバナ」への日帰り13時間の超過酷な山行記録。通常2泊3日のルートを驚異的なペースで走破する中で体験した、雪渓の恐怖、熊との威嚇、そして美しいイワナとの知恵比べ。西洋的な「征服対象としてのMountain」ではなく、生と死、畏怖を内包する「日本語のYama」の概念について、自然の音に溶け込んだ実体験から深く考察します。さらに、過酷な挑戦と家族との時間のバランスを保つ、現代のランナーの「落としどころ」について語ります。ガンガラシバナ!今年もあの秘境へ(日帰り)https://youtu.be/lkN4qSr4f9I

  16. 102

    ソアリンの正体 ― ディズニーで「未来の没入メディア」に出会った話

    家族で十数年ぶりにディズニーへ。シーで乗ったソアリンで、私はものすごい「良い違和感」を感じました。これはディズニーじゃない。最新の没入型XRの完成形だ ―目が疲れない理由、匂い・風・加速度によるマルチモーダル整合、そしてこの設計図はトレッドミルで「室内で山を登る」体験に応用できるのか? という妄想まで。運動生理学とランニングの視点で、ディズニーの感動をまるごと解剖した、ちょっと長めの脱線回です。最後は「40歳手前になって、ものの見方が変わった」話に着地します。

  17. 101

    800mは極限の格闘技。初戦の酸の嵐から見えた「多段式ロケット」の思考法

    昨日、今シーズンのトラック初戦となる800mのレースを走ってきました。結果は2分11秒11。あまり走れたわけではありませんが、たった131秒の間にランニングの、そして人生の濃密なドラマが詰まっていました。スタート直後のブレイクラインでの激しい位置取り、格闘技さながらの接触、そしてラスト200mで訪れる「酸の嵐」と肉体の崩壊。今回は、この過酷なレース展開を克明に振り返りながら、極限状態を生き抜くための「ストライドからピッチへの切り替え(多段式ロケットの推進力)」という気づき、そしてこれからの伸び代について熱く語ります。後半は、本日この後に控えている10kmロードレースへの心構えについても少し触れていきます。

  18. 100

    MCPの威力!Strava&COROS対応!AIに「私のレディネスどう?」と聞く時代 〜モチベーションとデータの校正〜

    フィットネスアプリ「Strava」に続き、なんと「COROS(カロス)」までもがAIと直接対話できる新規格「MCP(Model Context Protocol)」への対応ベータ版をローンチしていた!「今日VO2maxインターバルをやろうと思うんだけど、レディネスどう? 体も軽いしモチベーションも高いんだ」と使い慣れたChatGPTやClaudeに話しかけるだけで、瞬時に高度な回答が返ってくる時代の到来を歓迎しつつ、シリアスランナーが怪我をせず圧倒的に速くなるためのデータ活用術を深掘りします。走行データ(外的なトレーニング負荷)だけでは見えてこない、睡眠やRHR(安静時心拍数)、HRV(心拍変動)の移動平均から導き出される「レディネス(当日の心身の準備状態)」の重要性を解説。さらに、全データをくまなく吸い出せる「API」を解放している「intervals.icu」と、最新の「MCP」の違い、それぞれの強みを整理。トレーニングから睡眠情報までをくまなくAIに分析させ、「しっかり適用して、しっかり速くなる」ための最先端ランニングマインドセットをお届けします。https://coros.com/stories/coros-metrics/c/mcp-testinghttps://youtu.be/F4K2Iehwy80?si=QXUCATFJCGz4QOjvアドバンスト・マラソントレーニングhttps://amzn.to/3PGlBk7

  19. 99

    仕事後の脳疲労をハックせよ!限界を突破する「脳持久力トレーニング(BET)」の秘密

    2026年6月に発表された最新の運動生理学論文をベースに、脳の疲労と持久力パフォーマンスの深い関係性を解き明かします。仕事終わりの「脳が疲れた状態」で行うランニングが、なぜ市民ランナーやトレイルランナーの後半の粘りを生むのか? 脳の「前帯状皮質(ACC)」をハックし、主観的運動強度(RPE)を下げる最先端のトレーニング手法「BET(Brain Endurance Training)」の具体的な実践プロトコルをお話しします。根拠論文・出典論文名: Effects of Brain Endurance Training (BET) on Mental Fatigue, Endurance Performance, and Cognitive Functions: A Systematic Review and Meta-analysis / International Joint Research Team (2026)URL: https://www.frontiersin.org/journals/psychology/articles/10.3389/fpsyg.2026.1828644/full主要な知見: 9つの査読済み文献(11の研究)をメタ分析し、肉体的運動に脳持久力トレーニング(BET)を組み合わせることで、精神疲労が有意に軽減され、限界に達するまでの時間(持久力)および過酷な状況下での認知機能が劇的に向上することを実証。記事名: Analysis of Fatal Incidents in US National Parks: The Role of Mental Fatigue and Decision-Making / Outside Online (June 1, 2026)URL:https://www.outsideonline.com/outdoor-adventure/exploration-survival/deadliest-national-parks-fatalities-data/主要な知見: 国立公園内における重大遭難事故の多くが、物理的な環境要因だけでなく、疲労に伴う登山者の判断力の低下や事前の認知的な準備不足に起因していることを指摘

  20. 98

    Durabilityの核心と、なんとなくを脱却するインターバル理論〜週末の800m初戦に向けて〜

    メンバーシップ向けに配信してきた「Durability(耐久性)」シリーズの結論として、それが「特異性の拡張」そのものであるという本質を解説。そこから派生する糖質補給や筋トレの見直しについて語ります。また、次なるテーマとして、多くのランナーが盲目的に行いがちな「インターバルトレーニング」を体系化する新シリーズを予告。さらに、今週末に控えた800m(ガチ参戦)と10kmロードレース(LT1ペーサー調整)の変則2連戦に向けた、具体的な戦略と意気込みをお届けします。🎬 第0回:ガイダンス「なぜ今、世界中で『Durability』の大激論が起きているのか?」 シリーズ全体のストーリーラインと、従来の走力予測モデルの限界を提示。あなたの失速の真実を解き明かす旅が始まります。https://youtu.be/fn0eoO9272k📘 第1回:持久力モデルの限界と4つの科学的定義 曖昧な「スタミナ」という言葉を捨て、Durability(耐久性)、Fatigability(脆弱性)、Repeatability(反復性)、Resilience(生理学的レジリエンス)の4つに厳密に再定義します。https://youtu.be/cMwsUtfFO9k📘 第2回:パフォーマンス指標としてのDurabilityと「才能識別」への応用 従来のテストでは見落とされてきた真の才能「後半に崩れない力」とは。疲労下テスト(セカンド・テスト)が暴く、エリートとサブエリートの決定的な境界線を解説します。https://youtu.be/zRWcVHptpn4📘 第3回:マラソン強度での2時間走行が引き起こす「非線形的崩壊」 平均2時間46分走者のエリート市民ランナーがマラソン強度で2時間走った時、体内のV̇O2maxや燃費(RE)はどのように崩壊していくのか。恐怖の「ドメイン・スリップ」の実態に迫ります。https://youtu.be/MY7JwpaoUcM📘 第4回:ロンドンマラソン実走データが証明した「評価法」の罠と真のキラー指標 心拍ドリフト(デカップリング)の罠と、サブ3集団の勝負を分ける真のキラー指標「% Δ sLT(疲労下での乳酸閾値スピード低下率)」を提示します。https://youtu.be/yoN6YXM4VP0📘 第5回:何がDurabilityを決めるのか?どうすれば高められるのか? シリーズの総括。高重量・低レップ筋トレによる「力学的ディフェンス」と、高糖質摂取(毎時60〜90g)による「代謝的ディフェンス」。耐久性を高める具体的な実践メニューを解説します。https://youtu.be/5JAA0oezk9I

  21. 97

    Robloxで挑む!トレッドミルVR化・ランニングデジテルツインの野望!

    ある日、愛機であるMacBook Neoを小学生の息子に強奪されたジョン。息子が夢中になっていたのは、世界中で大流行しているゲームプラットフォーム「Roblox」だった。最初は子供向けのポリゴンゲームと侮っていたジョンだが、その開発ツール「Roblox Studio」の圧倒的な3Dモデリング能力と物理演算の手軽さに触れ、ランナーとしての脳内に激震が走る。「これを使えば、冬場の過酷で退屈なトレッドミル練習を、完全な大自然のメタバースへと変貌させられるのではないか?」地形データ、自作センサー(ESP32)、そしてトレッドミルの傾斜を自動制御するAPIフィードバック。ランニング界の「デジタルツイン」の実現に向けた妄想と情熱が爆発!

  22. 96

    ローマ教皇の回勅について思うこと。生成AIやデータがなんと言おうと目の輝きを忘れるな

    ローマ教皇レオ14世が発表した、AI時代における人間の尊厳を説く歴史的回勅「Magnifica Humanitas」を特集!「人間を最適化の対象にするな」という教皇の警告から、現代のテックブームの盲点を紐解きます。後半は、スマートウォッチの完璧なデータと、ランナー自身の「ボロボロの主観」の乖離エピソードを激白。データに映らない「人間の目の輝き」や、最後は五感と第六感を信じて責任を持つことの大切さについて、熱く、深く語り尽くします。1 論文名 / ニュース: Pope Leo XIV、Encyclical letter "Magnifica Humanitas" on artificial intelligence and human dignity / Vatican Press (2026)URL: https://www.vatican.va/content/vatican/en.html主要な知見: ローマ教皇レオ14世がAI時代における人間の尊厳を説いた回勅を発表。人間を「最適化されるべき不完全なプロジェクト」とみなす風潮に強く警告。2 論文名 / ニュース: Anthropic's Christopher Olah and the Vatican's New Technological Disarmament / Ars Technica (2026)URL: https://arstechnica.com/information-technology/主要な知見: Anthropic社の共同創業者がバチカンに同席した背景を報道。回勅内で『指輪物語』のガンダルフを引用し、強大な技術に対する「武装解除」を訴えた内容を解説。3 論文名 / ニュース: The Pope, Constitutional AI, and the Masterpiece of Tech Lobbying / Corey Quinn, Simon Willison's Weblog (2026)URL: https://simonwillison.net/主要な知見: シリコンバレーのアナリストらが、Anthropicの「憲法AI」思想とカトリック倫理のシンクロを分析し、テック界におけるロビー活動や思想的影響力について言及。

  23. 95

    DurabilityとCanova:科学と現場の融合!30kmの壁をぶち破る「耐久性」と「質の拡張」の関係を林道で考える

    今回は昨日の林道ランニング中にパーソナリティのジョンがひらめいた、運動生理学の最先端概念「Durability(耐久性)」と、ケニアのトップ選手を育てた伝説のコーチ、レナート・カノーバ氏の「特異性と質の拡張」の驚くべき共通点について熱く語ります。フルマラソンの後半でなぜ燃費が悪化し失速するのか、その生理学的メカニズムを解き明かすとともに、失速を防ぐために不可欠な「ミトコンドリアの土台」と「レースペースの拡張」の重要性を解説します。科学と現場の最先端がタッグを組んだ、ランナー必聴の30分です。Durability:マラソン後半の失速を科学するhttps://www.youtube.com/playlist?list=PLVMdX4g9Bz_BhnyfsgqR8YIoGn-1P4BYUこのチャンネルのメンバーになるhttps://www.youtube.com/channel/UCM_I_Qv7CHSFjvQl5_LijiA/join

  24. 94

    完璧なAIデータと、ボロボロの主観。私の「目の輝き」をテクノロジーは捉えられるか?

    日曜日に決行した「階段5000段」の凄まじいダメージ。肉体もモチベーションも底を突いているにもかかわらず、毎朝のAIレポートは「HRV(心拍変動)は最高、今日も追い込みましょう!」とデータを弾き出す。科学的な客観データと、人間のリアルな主観のズレ。オーバートレーニングを防ぎ、超回復を引き起こした「主観的ボイコット」の顛末から、データに映らない「人間の目の輝き」と、リング脇からタオルを投げてくれる「人間のコーチ」の必要性について、林道を駆け抜けながら深く考察します。

  25. 93

    Durability:マラソン「30kmの壁」は根性のせいじゃない。最新科学が導き出した第4の要素

    「ハーフまでは余裕だったのに、30km過ぎから急に脚が止まった…」 多くのランナーが経験するこの「壁」。私たちはこれまで「走り込み不足」や「後半に耐える根性がないから」と自分を責めてきました。しかし、現代の運動生理学は、その失速のメカニズムを明確な生理学的な「数値の崩壊」として解き明かしました。今回は、2025〜2026年にかけて世界のスポーツ科学界で最大のトレンドとなっている持久力の第4の要素、Durabilityについてお話しします。今まで絶対とされてきた「VO2max」「乳酸閾値」「ランニングエコノミー」の3大指標が持つ致命的な死角とは? スマートウォッチの「心拍デカップリング(ドリフト)」が実はタイムを予測しない理由とは? そして、後半の失速を防ぐための具体的なトレーニング(高重量筋トレと糖質摂取)まで、最新の研究論文をもとに徹底解説します!現在、YouTubeチャンネルにて、全6回にわたる特大動画セミナー 『Durabilityの科学』 を制作しています。Durability:あなたの「30kmの壁」は根性のせいじゃない。マラソン後半の失速を完全科学する最新理論とは?https://youtu.be/fn0eoO9272k👇 メンバーシップの登録・先行視聴はこちらから!このチャンネルのメンバーになるhttps://www.youtube.com/channel/UCM_I_Qv7CHSFjvQl5_LijiA/join

  26. 92

    祝・5000人突破!階段5000段に挑む「ケツで登れ」のバイオメカニクスと山の引力

    YouTubeチャンネル登録者数5,000人突破の感謝を伝えるとともに、新卒時代の東京での葛藤から新潟の山に救われた自身のルーツを再確認。後半では、5,000人突破記念として越後スカイクラブの仲間たちと挑んだ、1,058段(距離500m/標高差220m)×5本の超過酷な階段練習をレポート。階段とバーティカルスペシャリスト・純太から伝授された「ケツで登る」という身体操作の極意と、その翌日に訪れた猛烈な筋肉痛から得た、ランニングにおける主働筋の意識についての思考のアップダウンを語ります。

  27. 91

    「魔法のトレーニング」という幻想を捨てろ。走りを支配する「不都合な3つの真理」

    YouTubeに溢れる「魔法のトレーニング」を求める声に、ジョンが独自の哲学で切り込みます。ファイナンスの大原則、ビル・ゲイツの言葉、そして物理学の鉄則。これらを組み合わせ、「なぜ魔法を信じると怪我をするのか」「真に速くなるための思考法とは何か」を深く考察します。YouTubeのコメント欄に溢れる「手っ取り早く速くなりたい」という甘い誘惑。その背後に潜む「怪我」と「停滞」の罠について警鐘を鳴らします。ファイナンス理論のの視点から語る「ノーフリーランチ(タダ飯はない)」、ビル・ゲイツが説く「不平等への適応」、そして物理学の鉄則「エネルギー保存の法則」。これら3つの哲学を補助線に、安易な情報に騙されず、自らの足で真理に辿り着くための「思考のトレーニング」を提案します。

  28. 90

    レシピを欲しがる人と、解き方を考える人——個別性という言葉の罠を突き抜ける

    YouTubeのコメント欄で巻き起こった「具体的なメニュー提示」を求める声に対し、トレーニングにおける「原則」と「個別性」の真の関係を問い直します。レシピ通りの練習がなぜ状況変化に弱いのか、そして、ダニエルズのVDOTを「目標」ではなく「現状」に適用すべき理由を経営的な視点も交えて解説。自ら「解き方(アルゴリズム)」を構築するランナーへの脱皮を促す30分です。

  29. 89

    ファンネルの入り口に立つスプリント。0か100かの振り幅が、マラソンの地平を切り拓く

    今回は、ランニングトレーニング理論「ファンネル(漏斗)理論」をテーマに、私の現在のトレーニング状況を深掘りします。ゴールデンウィークの山歩きで培った「極めて低強度の有酸素基盤」から、突如として競技場で開始した「100m・50mのスプリント練習」まで。なぜマラソンランナーが夏場に全力疾走をするのか? その戦略的意図と、実際にスプリントをした際に感じた身体の神秘、そしておっさんが100m 12秒台を目指すロマンについて、思考のアップダウンを交えながら語ります。トレーニング設計の科学https://youtube.com/playlist?list=PLVMdX4g9Bz_A7Za-cQ9d6bxPq25AlePcN&si=K_o40byWf8-8N0w4エピソード詳細根拠論文・出典​論文名: Training Principles of Renato Canova / Renato Canova (2010)​URL: https://www.scienceofrunning.com/2010/02/training-principles-of-renato-canova.html​主要な知見: 特異性へ向かってトレーニング強度を収斂させる「ファンネル・ピリオダイゼーション」の基礎概念を提唱。​論文名: Healthy tendons in 20 weeks: a systematic review / Bohm et al. (2015)​URL: https://bmjopensem.bmj.com/content/1/1/e000049​主要な知見: 高強度・高負荷のトレーニングが腱の硬度(スティフネス)を向上させ、ランニングエコノミーを改善することを示唆。​書籍名: Healthy Intelligent Training / Keith Livingstone (2009) ※リディアード理論の解説書​URL: https://www.lydiardfoundation.org/​主要な知見: スプリントや高強度練習に移行する前に、ヒルトレーニングによる腱の強化と有酸素基盤の構築が必須であることを強調。

  30. 88

    人類は100年、カエルの夢を見ていた――乳酸悪者説という巨大な霧を晴らしたもの

    長年、アスリートやランナーの間で「疲労物質」として忌み嫌われてきた乳酸。しかし、最新の科学はその常識を根底から覆しています。なぜ私たちは100年もの間、カエルの実験から生まれた誤解を信じ続けてしまったのか?ジョージ・ブルックス教授が提唱した「乳酸シャトル理論」が一般に浸透するまで40年を要した裏側にある、科学界の論争とポッドキャストが果たした役割をお届けします。根拠論文・出典​論文名: The Lactate Shuttle During Exercise and Recovery / George A. Brooks (1986)URL: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/3522223/主要な知見: 乳酸が細胞間で輸送され、エネルギー源として再利用される「乳酸シャトル」という概念を確立した記念碑的論文。​論文名: Molecular identification of a high-affinity muscular lactate transporter (MCT1) / Garcia et al. (1994)URL: https://www.jbc.org/article/S0021-9258(17)36800-4/fulltext主要な知見: 乳酸を細胞内外へ運ぶ輸送体(MCT)を特定し、ブルックスの理論に物理的な裏付けを与えた。​論文名: Lactate as a major myokine and exerkine / Brooks, G. A. (2020)URL: https://nature.com/articles/s42255-020-0243-4主要な知見: 乳酸が単なる燃料ではなく、シグナル分子として全身の代謝を調節する重要な役割を持つことを解説。​論文名: Is lactate a cause of fatigue? / Lamb & Stephenson (2006)URL: https://link.springer.com/article/10.1007/s00421-006-0234-x主要な知見: 乳酸が筋肉の収縮を阻害するのではなく、むしろ高負荷下での筋機能を保護する可能性について議論。​論文名: Metabolic Characteristics of Keto-Adapted Ultra-Endurance Runners / Volek et al. (2016)URL: https://www.metabolismjournal.com/article/S0026-0495(15)00334-0/fulltext主要な知見: エリートランナーにおけるエネルギー代謝の柔軟性を調査。乳酸を含む基質の利用効率がパフォーマンスに直結することを示唆。​ The Peter Attia Drive Podcast #85​ 出演:Iñigo San-Millán, Ph.D.​ 内容:ミトコンドリアの機能、乳酸、そして「ゾーン2」トレーニングの重要性について。​ URL: https://peterattiamd.com/inigosanmillan/​ The Peter Attia Drive Podcast #201(上記ゲストの再登場・深掘り回)​ URL: https://peterattiamd.com/inigosanmillan2/

  31. 87

    「サブエガ林道」の奇跡:自動ファルトレクと野生のスタビライザー

    ある伝説の道があります。片道6km、累積標高450m。ここを3ヶ月走り込んだ私は、サブスリー達成からわずか半年足らずでサブエガを突破しました。仲間のランナーたちも次々と壁を越えていったことから、いつしかこの道は「サブエガ林道」と呼ばれるようになりました。なぜ、この道を走るだけで人は強くなってしまうのか?今回は、地形が強制的にインターバルを課す「自動ファルトレク」の生理学的メカニズム、ジョージ・ブルックスが提唱した「乳酸シャトル」理論との関係、不整地が腸腰筋と体幹を鍛える「天然のスタビライザー効果」、そして森林環境がコルチゾールを抑制するという科学的データまで、サブエガ林道の秘密を徹底解剖します。また、「足を止めたら帰れない」という退路を断つ精神修行が、マラソン終盤の地獄をどう乗り越えるかについても深掘りします。シリアスランナー必聴。あなたにとっての「サブエガ林道」を、ぜひ見つけてください。

  32. 86

    ボウズの美学。潔さと、剥き出しの悔しさ。テンカラが教える「山の謙虚さ」

    かつてのトレランの師匠であり、UTMF完走の翌日に普通に働いていたという伝説の鉄人「ガッキー」。久々に再会した彼は、相変わらずのランナー体型で、雪代が流れる冷涼な沢に「七分丈のズボン」で突っ込んでいく気合の塊でした。今回はそんな彼をテンカラ釣りの世界へ。「美学を背中で見せる」と意気込んだものの、結果は無残なボウズ……。日本古来の「走る釣り」テンカラが持つ潔さと、エサ釣りにはない「知恵比べ」の面白さ。そして何より、そんな美学をすべて台無しにするほどの「くっそー、やっぱり釣りたかった!」という剥き出しの悔しさ。成果や効率を求める日常から離れ、山の「陰」に身を置いて見えてきた、大人の遊びの真髄を語ります。

  33. 85

    視聴者の問いが深くなっている。続編「統合モデル」が必然である理由

    ランニングコーチ・ディープダイブ全14回を完走してくれた視聴者から、核心をつくフィードバックが届きました。「理論のキーワードだけを切り取って実践するリスク」と「コーチや仲間の存在が見えにくい」という二つの指摘です。今回はそのコメントをきっかけに気づいたことを正直に話しています。理論書には書かれていない「暗黙の前提」として、常にコーチや集団がある。Social Facilitation、最近接発達領域——集団でトレーニングすることの効果は、スポーツ科学でも理論化されています。また、COROSやGarminの普及によって市民ランナーの情報リテラシーが変わってきている、という話もしています。データを持つことで「なぜ」を知りたいランナーが増えた。その問いに応えるために、続編「統合モデル」シリーズが必要だと確信しています。続編スケジュール:・5月7日(木)19時 ガイダンス動画公開・5月9日(土)18時 第1回「細胞レベルの真実」公開・以降毎週金曜配信、全6回予定再生リスト→ https://www.youtube.com/playlist?list=PLVMdX4g9Bz_A7Za-cQ9d6bxPq25AlePcN

  34. 84

    自分のフェーズを見失わない。LT1の快楽とスプリントへの牙をとぐ

    ゴールデンウィーク真っ只中、気温22度まで上がった休日に隣町の陸協の練習会に参加した体験談。ハーフマラソンに向けてペースを上げるランナーたちの中で、あえて自分のフェーズを見極め「LT1(第一乳酸閾値)」の低強度トレーニングに徹した気づきを語ります。外部負荷(時計のペース)ではなく内部負荷(心拍や体感)に集中することの多幸感と重要性、そして今後予定している「爆発的なスプリント練習」への意図について深く掘り下げます。

  35. 83

    新緑の瞑想、朝靄の林道を走る

    いよいよ5月、新潟の山々も新緑の美しい季節を迎えました。今回は、片道6km・累積標高450mD+の通称「サブエガ林道」での朝ランの様子をお届けします。木漏れ日と小鳥の囀りの中、心拍を上げずにゆったりと走ることで得られた「走る瞑想」の感覚。そして、あえて予定の距離を短縮し夕方にもう一度走る「二部練」に切り替えた理由について語ります。日々タイムや数字を追いかけるランナーにこそ聴いてほしい、自然のエネルギーを取り込むリカバリーとマインドセットのエピソードです。

  36. 82

    【新シリーズ始動】「ゆっくり走れ」か「レースペース」か? ランニング理論の迷宮を抜け出す『統合モデル』への招待

    14回にわたる世界のコーチ・ディープダイブシリーズを終え、いよいよ新シリーズが始動。リディアード、セイラー、カノーバ、そしてノルウェー式……。一見すると矛盾し合っているように見える現代のランニング理論を、生理学という共通言語で読み解き、一つの「統合された地図(ファンネルモデル)」として再構築します。全6回のシリーズを通して、自分の身体をいかにプロジェクトマネジメントし、サブ2:30という高い目標へ向けて最適化していくか。そのためのガイダンスをお届けします。https://youtube.com/playlist?list=PLVMdX4g9Bz_A7Za-cQ9d6bxPq25AlePcN&si=wa2sOIiyA84GL0EV

  37. 81

    持久力進化の系譜・完結! 〜14人の巨人と歩んだ知の旅〜

    全14回にわたる大型シリーズ「ランニングコーチ・ディープダイブ」を終えた今、ジョンが独自の視点でこの膨大な知見を振り返ります。日本の陸上界に欠けていた情報のミッシングリンク、6年のタイムラグを経て上陸した『アップヒルアスリート』の衝撃、そしてリディアードからキリアンへと繋がる「乳酸と特異性」の正体とは。今夜18時のキリアン編公開を前に、人類がサブ2時代に突入した現代ランニング理論の核心に迫ります。高みをめざすアップヒルアスリートのトレーニングマニュアルhttps://amzn.to/4tIou2j------ランニングコーチディープダイブhttps://www.youtube.com/playlist?list=PLVMdX4g9Bz_AIl2AddoFD1rM03afXWK_v「手法は100万通りあるが、原則は少ない」。 あなたが日々こなしているその練習メニューは、一体誰が、いつ、どんな目的で作り出したものか知っていますか?本シリーズ『ランニングコーチ・ディープダイブ:持久力進化の系譜』は、古今東西の伝説的なランニングコーチや理論家14名を一人ずつ取り上げ、その人物像、理論の核心、そして現代の市民ランナーへの応用術までを深く掘り下げる「走るための教養講座」です。1950年代の「経験と直感の時代」から、ペースと心拍数を完全に数値化した「科学とシステムの時代」、そして乳酸を精密にコントロールする「最先端データ科学の時代」まで。先人たちはどのようにして「有酸素の限界点」を見極め、引き上げてきたのか?点と点だった知識が、一本の美しい「線」に繋がります。 あなた自身が「自分自身の最高のコーチ」になるための、果てしない知の旅へ出かけましょう! Don't Study. Just Run.--------------------------------------------------------------------------------🏃‍♂️ 各回の内容(目次)【第0回:ガイダンス】 持久系スポーツ理論の系譜と基礎 シリーズの全体マップと、今後頻出する必須の生理学用語(VO2max、乳酸閾値、最高安定状態など)をわかりやすく定義。「なぜ過去の歴史を学ぶのか?」を紐解くプロローグ。https://youtu.be/3SDb-lvFiMo▼ 第1部:経験と直感の時代(クラシック・エラ) 【第1回】アーサー・リディアード(近代トレーニングの父) 単なる「ゆっくり長く(LSD)」という誤解を払拭。「最高安定状態」での有酸素ベース構築と期分け(ピリオダイゼーション)の魔法を創り出した男の真実。https://youtu.be/tMDGWG73Ibw【第2回】パーシー・セラティ(ストータン哲学と野生の復権) リディアードの永遠のライバル。砂丘での過酷なトレーニングやウェイトリフティング、自然食を取り入れた、肉体と魂の完全なる解放「ストータン哲学」。https://youtu.be/DMlJxyXKCIg【第3回】中村清と瀬古利彦(「禅走法」と精神の極限) 月間1,500kmの走り込みと、死の縁を走る過酷なインターバル。東洋的神秘主義と自己規律が融合した、日本マラソン界の黄金時代を築いた師弟の絆。https://youtu.be/auN0Z8osgaA▼ 第2部:科学とシステム化の時代(システム・エラ) 【第4回】ジャック・ダニエルズ(VDOTとペースの完全数値化) 勘と根性を捨て、数学を導入。ランナーの走力を単一の数値「VDOT」で示し、5つの魔法のペース(E, M, T, I, R)を導き出した「長距離走科学の父」の革命。https://youtu.be/5Oe4j5wyHwg【第5回】フィル・マフェトン(MAF180と脂質代謝の極意) 「No Pain, No Gain」への反逆。「180 - 年齢」で導き出す最大有酸素心拍数(MAF HR)を用いて、無尽蔵の脂質代謝システムを作り上げる究極の健康とフィットネス。https://youtu.be/zVpcYiHGPsQ【第6回】ピート・フィッツィンジャー(アドバンスト・マラソニングの王道) 世界中のシリアスランナーが信奉する「Pfitz」のプラン。週半ばのモデレート・ロングラン(MLR)と緻密なメゾサイクルで限界を突破する王道の期分け。https://youtu.be/at9tugNrHak▼ 第3部:特異性と実践の時代(モダニズム・エラ)【第7回】ハンソンズ・マラソン・メソッド(累積疲労の科学) 「週末の30km走」神話を破壊。日々の練習で意図的に疲労を溜め、疲労した脚で26kmを走ることで「マラソン後半」を完全シミュレーションする累積疲労のハッキング。https://youtu.be/6d_r9RKV_BQ【第8回】ブラッド・ハドソン(適応型ランニング) 固定されたスケジュール表を破り捨てろ!日々の身体の反応に合わせて柔軟にメニューを組み替える「自律的コーチング」と、ヒルスプリントの秘密。https://youtu.be/hPTg9PZNHZg▼ 第4部:現代から未来へ(アフリカと最先端データ科学) 【第9回】レナート・カノーヴァ(特異的持久力とケニアの哲学) マラソンの「距離信仰」を破壊。目標とするレースペース(外部負荷)での疾走距離をひたすら拡張し、1日に2回の高強度をこなす「スペシャル・ブロック」の凄み。https://youtu.be/1Y_YtEFZ--4【第10回】パトリック・サング(カプタガトの修道院とキプチョゲのノート) データ至上主義の現代に、あえて「規律とアナログ」で最強ランナーを育てる。世界王者がトイレ掃除をし、手書きのノートで感覚を刻むカプタガトの人間学。https://youtu.be/uOvN9Wghyz8【第11回】スティーブン・セイラー(ポラライズド・トレーニングと80/20の法則) あなたが速くなれない理由は「中強度の罠(グレーゾーン)」にある。練習の80%を極端にゆっくり、20%を限界まで追い込む、世界最強アスリートの黄金比。https://youtu.be/ehf2Vl25N0Q【第12回】マリウス・バッケン(ノルウェー式メソッド) 感覚を捨て、データを信じろ。乳酸値「2.0〜3.0 mmol/L」のスイートスポットを狙い撃ち、1日2回の閾値走(ダブル・スレッショルド)を行う現代最強の狂気と科学。https://youtu.be/0tNq7mJmgqI▼ 番外編:垂直の世界(山岳スポーツとキリアン・ジョルネ)【第13回】スティーブ・ハウス&スコット・ジョンストン(Uphill Athleteの誕生と山岳生理学) 山の「根性論」に科学で挑む。山でバテる真の原因「有酸素欠乏症(ADS)」を心拍ドリフトテストで暴き、無尽蔵の山岳特異的スタミナを構築する。https://youtu.be/FOY0lkt5ep0【第14回】キリアン・ジョルネ(究極の山岳アスリートとデータ駆動型トレーニング) 「野生の直感」と「データサイエンス」の完全融合。心拍数・RPE・努力ペースの3指標を統合し、限界をハッキングしながら自然の保護を訴える孤高の哲学。https://youtu.be/_u_6VCmMMKg

  38. 80

    「無」が生む純度—西蒲三山N3PUCに見た、トレランの生存戦略

    春のマラソンシーズンが終わり、基礎構築期の一環として新潟・西蒲三山を9時間走った日、「異様な光景」に出会いました。ゼッケンもチップもコースマークもエイドもない。スタートゲートすらない。それでもITRAポイントが付与される本格レース——N3PUC(Nishikan 3 Peaks Ultra Challenge)です。最高標高634mの低山を何度も往復し、3ループで累積標高12,000m超え。数字だけでも狂っていますが、私が本当に衝撃を受けたのはその「運営形態」でした。管理を極限まで削ぎ落とすことで生まれる純度。存在を消すことで守られる挑戦の自由。これは手抜きではなく、人口減少・ボランティア不足という現実に対する、一つのリアルな答えかもしれません。今回は越後スカイクラブ代表小幡さんとの「2人とも回復走のつもりだった9時間」の話と合わせて、これからの日本のトレイルランニングの形について考えます。https://youtu.be/MlY32bEL6gk?si=k48i-0LBuB5Kmst8

  39. 79

    雨を味方につける空気の跳躍「エア縄跳び」:スタミナとスピードを繋ぐ神経系チューニング

    昨日の夕方、山菜の様子を見に山へ向かうはずが、予期せぬ大雨。急遽ジムへと足先を変えたジョンが、今シーズンから取り入れた秘密兵器「エア縄跳び」について熱く語ります。単なる代わりの練習と侮るなかれ。アーサー・リディアードのヒル・トレーニング理論を現代生理学の視点から再構築し、アキレス腱を「最強のバネ」に変えるための、マニアックで哲学的なトレーニング論。雨の日のジムが、あなたの走りを変える聖域に変わります。

  40. 78

    生産性10倍の真実と肉体の限界を超えた先にある景色

    2月から始まった劇的な機材アップデートと生成AIの導入。それがYouTube活動や生産性にどのような革命をもたらしたのかを語ります。登録者数の急増、メンバーシップの開始、そして「24時間という制限」の中で、テクノロジーがいかにして人間の限界を拡張するのか。ランニングとビジネス、そして最新ガジェットへの欲望を織り交ぜた、思考のトレイルランニングをお届けします。格安chromebookhttps://amzn.to/4tKC7O8Mac minihttps://www.apple.com/jp/mac-mini/MacBookNeohttps://amzn.to/4tGnV8Ndji osmo nanohttps://amzn.to/4taQFqFinsta360 go ultrahttps://amzn.to/3OfHPIX

  41. 77

    トラックに響く「野蛮な声」〜それは指導か、それとも敗北宣言か〜

    市民ランナーとして出場したトラックレースで目撃した、指導者による暴言とリスペクトの欠如。選手を「無様」と切り捨てる言葉の裏にある、指導者のマネジメント放棄を鋭く分析。2026年のスポーツ現場が抱える課題と、あるべき指導の姿を問う。https://youtu.be/U54zJ7-m94A

  42. 76

    見えない敵と走る——AQIとHRVが教える、現代のスマート・アスリート論

    春の訪れとともに、新潟の山々も芽吹き始めています。しかし、ランナーにとってこの季節は「花粉」「黄砂」「PM2.5」という見えない壁が立ちはだかる時期でもあります。本日は、Outside Onlineの最新レポートを紐解きながら、大気質指数(AQI)が私たちの身体に与える科学的影響と、GarminやCOROSなどのウェアラブルデバイスから読み取る「身体の悲鳴」について深掘りします。根性論で突破するのではなく、データを味方につけて長く走り続けるための「思考のアップデート」をお届けします。根拠論文・出典の提示1. 論文名: Exercise and air pollution: an editorial / Giles, L. V., & Koehle, M. S. (2014)• URL: https://bjsm.bmj.com/content/48/12/945• 主要な知見: 高強度運動中の換気量の増大と口呼吸への移行が、汚染物質の肺深部への到達を促進し、健康リスクを高めるメカニズムを解説。2. 論文名: Short-term effects of air pollution on heart rate variability: a systematic review / Buteau, S., & Goldberg, M. S. (2016)• URL: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S104727971500406X• 主要な知見: 大気汚染物質(特にPM2.5)への短期間の曝露が、自律神経系に影響を与え、心拍変動(HRV)を低下させることを証明。3. 記事名: Why You Should Check the Air Quality Before You Head Out for a Run / Outside Online (2026)• URL: https://www.outsideonline.com/health/training-performance/air-quality-exercise-safety/• 主要な知見: AQI(大気質指数)に基づく運動強度の調整基準と、最新のスポーツ医学が推奨する汚染回避戦略の提示。

  43. 75

    前半の”貯金”は3倍になって消える|10-10-10戦略でマラソンを制覇する

    マラソンの前半、気持ちよく飛ばしていませんか?Runners Connectのデータによれば、最初の16kmで"貯金"を作ろうとしたランナーの85%以上が、30km以降でその3倍以上のタイムを失っています。前半1分の貯金が、後半3分以上の借金になる。マラソンはそういう競技です。今回は、この問題への処方箋として注目されている「10-10-10戦略」を徹底解説します。42.195kmを最初の10マイル・次の10マイル・ラスト10kmの3フェーズに分け、それぞれに「節約・維持・攻撃」という役割を持たせる、ネガティブスプリットの究極形です。特にラスト10kmの話に力を入れました。32km地点で「耐えるレース」をするか「攻めるレース」をするか。その分岐点は、じつはスタートラインに立つ前から決まっています。前半を設計通りに走ってきたランナーだけが、周りがペースを落とす中で加速できる。その快感を知ってしまうと、前半突っ込みたい衝動が「もったいない」に変わります。━━━━━━━━━━━━━━━━━━📎 参考記事━━━━━━━━━━━━━━━━━━The 10-10-10 Marathon Pacing Strategy: Train to Negative Splithttps://runnersconnect.net/marathon-pacing-training/【レース記】いわきサンシャインマラソン2025 山の神に突き動かされキロ4を刻むhttps://youtu.be/rDS5nCF-Y_g#マラソン #レース戦略 #ネガティブスプリット #サブ235 #ランニング #10-10-10

  44. 74

    1.01の法則で速くなる?んなわけあるかい!

    毎日1%の改善を積み重ねれば、1年後には37.8倍の成果が出る。自己啓発の世界で愛されるこの数学的マジックを、スポーツ科学と運動生理学の視点からジョンの独自の視点で斬ります。公認会計士試験のような「知識の積み上げ」と、腱や骨、心肺機能が司る「身体の適応」は何が違うのか。オーバーユース(過度な使用)が招くケガのメカニズムや、最新の「期分け(ピリオダイゼーション)」理論を交えながら、私たちが本当に目指すべき「1%の質」について語ります。

  45. 73

    翼か、それとも消耗品か?厚底時代の「アキレス腱」再考

    多くのエリートランナーを絶望の淵に突き落としてきた「アキレス腱」の故障。果たしてアキレス腱は、走れば走るほど磨り減る「消耗品」なのでしょうか?それとも、進化の過程で手に入れた「最強の翼」なのでしょうか?最新の生体力学、炭素14を用いた衝撃の研究データ、そして厚底カーボンシューズが身体に強いる「代償」まで。トレイルを走る息遣いと共に、私たちランナーの「資本」であるアキレス腱の真実に迫ります。科学的なケア方法や、賢いシューズの履き分け術も徹底解説。【補足】カーポンプレートシューズの影響です。遠位制限・近位補償(えんいせいげん・きんいほしょう)スーパーシューズの中に入っている硬いカーボンプレートは、足の指の付け根が曲がるのを防ぎます。これが「遠位の制限」。すると身体はどうするか。足首で使えなくなった動きを、膝や股関節で補おうとします。これが「近位の補償」です。結果として、アキレス腱への負担は減る場合もありますが、その分、股関節周りの筋肉や、足の甲にある「舟状骨(しゅうじょうこつ)」という骨に、これまでにないストレスがかかる。1. アキレス腱の代謝・年齢推定(2013年)Lack of tissue renewal in human adult Achilles tendon is revealed by nuclear bomb ^{14}Chttps://faseb.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1096/fj.13-2342032. 腱症の連続体(コンティニュアム)モデル(2009年)Is tendon pathology a continuum? A pathology model to explain the clinical presentation of load-induced tendinopathyhttps://bjsm.bmj.com/content/43/6/4093. ビタミンC・ゼラチンとコラーゲン合成(2017年)Vitamin C-enriched gelatin supplementation before intermittent activity augments collagen synthesishttps://academic.oup.com/ajcn/article/105/1/136/45698304. 厚底カーボンシューズの経済性とバイオメカニクス(2018年)A Comparison of the Energetic Cost of Running in Marathon Racing Shoeshttps://link.springer.com/article/10.1007/s40279-017-0811-25. アイソメトリック収縮による鎮痛効果(2015年)Isometric exercise induces analgesia and reduces inhibition in patellar tendinopathyhttps://bjsm.bmj.com/content/49/19/1277

  46. 72

    VO2maxという「嘘」を暴け:スピードの壁を壊すレペティションの真実

    VO2maxインターバルはスピード練習ではない!多くの市民ランナーが信仰する「VO2max至上主義」に科学で切り込み、その”上”に存在するレペティショントレーニングと無酸素性スピードリザーブ(ASR)の真価を解説します。山を走り続けて気づいた「努力の方向性」についても、正直に語ります。

  47. 71

    坂、唸る筋肉!リディアード式ヒルトレーニングで『鹿の足』を手に入れる!

    板橋シティマラソン完走から2週間。心身を解き放つ「放牧期間」を終えました。次なるターゲットであるトラックシーズンに向けて再始動します。今、あえて行うのは、伝説のコーチ、アーサー・リディアードが提唱した「ヒルトレーニング」。「ただの坂ダッシュとは何が違うのか?」「なぜ下り坂を全力で走る必要があるのか?」生理学的メカニズムからバイオメカニクス、そして「走る哲学者」としてのマインドセットまで、1時間のヒルサーキットに込められた真髄を深掘りします。怪我を防ぎ、ダイナミックなフォームを手に入れたい全ランナー必聴です。リディアードのランニング・バイブルhttps://amzn.asia/d/01hPhSryリディアードのランニング・トレーニングhttps://amzn.to/4sRNF1W

  48. 70

    狂気と浄化:伝説の指導者・中村清から学ぶ「命を懸けて走る」ということ

    早稲田大学、そして日本マラソン界に君臨した「鬼」の指導者、中村清。戦後の闇市で稼いだ金をすべて選手の食事に注ぎ込み、自ら血が流れるまで顔を殴り、雑草を引き抜いて食べた男。その「狂気」とも言える行動の裏には、凄惨な戦争体験と、独自の死生観、そして「禅走法」という究極の哲学がありました。現代の常識を遥かに超越した彼の人生を紐解き、私たちが山を、人生を走る意味を問い直します。瀬古利彦のすべてのランナーに伝えたいことhttps://amzn.to/4867WZn瀬古利彦マラソンの真髄: 世界をつかんだ男の“走りの哲学” https://amzn.to/4dkrjBA

  49. 69

    「外に出るだけじゃ足りない? —— 最新科学が解き明かす『畏怖(Awe)』とサイトカインの魔法」

    2026年3月24日、アウトドア界の権威『Outside Online』が衝撃の研究結果を報じました。カリフォルニア大学バークレー校がタホ湖で行った調査で判明したのは、「単なる運動」を超えた「畏怖(Awe)の念」が持つ驚異的な生理学的パワー。体内の炎症を引き起こすサイトカインを劇的に減少させ、私たちの心身を細胞レベルで書き換えるプロセスとは?板橋Cityマラソン後のリカバリーに悩むジョンが、伝説のコーチ・リディアードの哲学と最新エビデンスを交えて語り尽くします。• タイトル: Spending Time Outdoors is Great. Experiencing Awe is Even Better.• メディア: Outside Online• 著者: Brian Higgins• 研究の核心: カリフォルニア大学アーバイン校(UC Irvine)のポール・ピフ博士(Paul Piff)らのチームがタホ湖で行った調査。

  50. 68

    凍てつく守門岳と呼吸の記憶。「花粉症」を克服した身体の調律法

    早朝、氷点下の守門岳を走ったジョン。登山口に広がる杉林を通り抜けながら、かつて東京のビル群で絶望的な花粉症に悩まされていた10数年前の自分を思い出します。なぜ今の自分は、これほどまでに深い呼吸ができるのか? 都市特有の「凶暴な花粉」の正体から、自律神経を整える走りの哲学、そして食生活が免疫系に与えた影響まで、自らの身体を実験台にして得た「思考のアップダウン」を語ります。https://youtu.be/cgEAsP8EESY?si=lu1cqunqS48mACaH

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